投資弱者のための負けない株式投資(3)人気の高配当株投資が投資弱者には向かない点
配当は蜜の味
投資家にとって、配当をもらえる瞬間は格別です。
同じもらえるなら1%より2%が、さらに3%とたくさんもらえる方がいいに決まっています。
人気のある投資法で、多くの方が実践されています。
私も当初目指して、そして実践しました。
しかし、今では、自分自身も目指さないし、お勧めもしません。
インデックスと比べて、必要とされる能力が多い
という理由です。
すべての会社の中から高配当の会社を選択します。
しかし、高配当という点では共通していても、その性格は同じではありません。ざっとあげると
- ずっと増配している企業で安定している。生活必需品や食品等に多い。
- シェルのような石油株。
- ATTやVZのような通信株。
- 電力などの公益株。
- アップルやマイクロソフトのようにハイテクでありながら、利益が大きく株主に還元している会社
- 不人気で株価が下がっているために高配当になっている株
- 設備投資が少なくて済むために利益の大部分を還元している会社。タバコ株など。
それぞれのタイプの会社についての知識と理解と対処が必要です。
タイプにより、利益構造が違います。
決算書もキャッシュフローの動きもチェックする必要もあるでしょう。
またBAボーイングやMSFTのように上昇を続ける会社もあれば、横ばい、あるいは下落している株もあります。
それらをきちんと管理するのは投資弱者には荷が重いです。
最大の問題点は「配当が冷静な投資判断を狂わせること」
投資家心理に支配されやすい投弱としては、損切りルールは守りたいところです。
しかし、配当はあまりに魅力的で甘美であるためにこの判断を遅らせる可能性があります。
現に私は70ドルほどで買ったMOアルトリアタバコをいまだに損切り処分ができていません。
5%ほどの高配当であり、営業的に安定していることが原因です。
現在55ドルほどを推移しています。20%下の水準ですから、問題があります。宿題です。
「高配当株戦略」は誰にでもできそうに見えて、高い能力と労力を必要とする高度な方法と思います。
投資弱者は、「高配当」の誘惑には近づかないのが賢明です。
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