3/14低迷期の投資戦略、低迷が長いほど有利な投資法は?勉強会神戸第二回報告
3.14月曜日
すっかり暖かくなってきましたね。
ウクライナはまだまだ停戦になりそうにないです。
ともあれ、ロシアは経済的には没落は決まりました。
中国への原油、小麦などの供給国、属国として生きることになります。
指導者がだれであれ今回失った信用を取り戻すには最低10年はかかるでしょう。
経済制裁は返り血も浴びます。
そうでなくてもコロナでじゃぶじゃぶに出したお金やら財政出動でインフレが起きているので、原油高はそれをさらに押し上げるでしょう。
ですから原油高を抑える政策が望まれるのですが、米政権はロシア憎しの感情を利用して支持率を高める作戦です。
さらに潔癖主義ですからサウジやUAEの皇太子の独裁的、部族的傾向を嫌って反目していました。
今回「原油増産してね」とか都合よくお願いしても、部族長である彼らがすんなり応じるはずもありません。
清濁併せ呑むことも政治には必要ですが「民主党政権」はどうも清らか好きで濁への対応は苦手です。その上対外的には弱腰一辺倒です。
長期的な原油、食料の需給バランスは問題なし
インフレから景気失速になれば需要は減ります。
またロシアの生産分は中国やインドが買うので世界的な需給バランスには影響はありません。たとえドルで決裁できなくても人民元はドルに交換できるので問題なしです。
欧米が撤退したロシアへの投資もかなりの部分は中国が買い叩いて乗り込むでしょう。
中国が一番警戒すべき相手なら今回のことで中国を太らせるのは賢明ではありません。
とはいえ一時的には、ポピュリズム的には「反ロシア」を強く打ち出したほうが政治家には有利なので場当たり的に強い政策が好まれます。
だから資源不足というのは多分に政治的なものです。
長期的にはバランスはとれますから問題ないですが、問題なのはここ当分のことです。
収まるまでの間はインフレは高止まりして経済を苦しめるでしょう。
そのブレーキの強さは
日欧、新興国>米、英、カナダとなります
中国がどこに位置するかが問題です
低迷期の投資はどうすればいい?
昨日の勉強会で一番関心があったのはこのテーマでした。まあ誰だって気になるし迷いますよね。あなたはどうお考えですか?
「ばっちり」というあなたはもはや脱凡人です、おめでとうございます。
世界への株式投資は成功が約束されている
資本主義が続く限り世界の株価は右肩上がりです。特定の国や会社にだけだとわかりませんが。
ですから世界の株価指数に投資する方法は「成功が約束されている」のです。ここ重要です。
インデックス積立は低迷が長いほど深いほど有利
ドルコスト法で投資していく方法は鉄板とされています。付け加えると低迷期に多く仕込めればリターンはより向上します。
そして低迷が長く続くほど、そして低迷が深いほどトータルでは安く仕込めるので有利さが増します。
つまり低迷期には積立額を増額するほうが理論的には有利です。
とはいえ低迷期に増額するのは心理的には負担が大きいです。ですから精神的な面では低迷期にはストレスを感じるようなら減額あるいはストップしてもいいと私は考えています。私自身は積立は続けています。
低迷期を甘く見るべきではない
現在はコロナでの大幅な金融緩和、財政出動の結果としてインフレが最重要課題としてあります。
これだけなら1,2年で消化できると見ていました。
しかしロシアの暴挙でさらに数年低迷が長く続く可能性があります。
下の図のはこの中にこれから入ろうとしています。
いずれ低迷から抜け出すのは確実だが時期はわからない
不確実にしている最大の原因は「政治」だからです。
政治家は最適解よりも「国民受けする」政策を好みます。
ポピュリズムですがこれによって事態はより深刻化します。
政治は人間がすることで大衆の支持によってどうにでも転がります。
ですからブラックボックスになるのです。
このブラックボックスの低迷期を甘く見ないほうがいいです。
米民主党は特にこの傾向が強いです。
<リーマンショックのFRB資産拡大と財政出動>
オバマ政権時ですが
FRB資産は1兆ドル→4兆ドルと4倍になりました
財政出動は2兆ドルでした
<コロナでのFRB資産と財政出動>
FRB資産4兆ドル→9兆ドル
財政出動 4兆ドル
さらに3.5兆ドルの大型財政出動を提出しましたがインフレを招くという理由で共和党が反対して1.75兆ドルに縮小、マンチン上院議員の反対で現在棚上げになっています。
たった3ヶ月前のことです。
現在でもインフレが7.9%もあるのにこんな法案が通っていればさらにひどかったでしょうが民主党は法案を通すことに狂奔してたのです。いかに近視眼的な、その場しのぎ、場当たり主義、ポピュリズムの政治家がよく分かる例です。
対ロシアでも同じことが繰り返される
もちろんコロナで苦しむ人を助けることは重要だし優先ですが、それはバランスを重視する必要があります。
感情的に先走る傾向が強い政治の中においても米民主党はその傾向が強いです。
好き嫌いで言っているのではなくこのことで経済正常化が遅れて低迷が長引くでしょう。
インフレ率を抑えるには家賃と原油の上昇に気を使わねばなりません。
原油の高騰は言うまでもなく需給で決まります。
コロナ後で人々が動くことで需要が増大していますが供給は増えません。
今回のロシアへの制裁で世界第2位の石油産出国であるロシアからの供給が一時的にストップする可能性があります。
ロシアの企てを察知していたならサウジやUAEやベネズエラに先回りして根回ししておくべきでしたが、潔癖主義のバイデン政権は部族主義、独裁のサウジ、UAEの皇太子を嫌って関係は悪いです。
だからかれらが米国の頼みに応じて素直に増産には応じないことも原油高に拍車をかけています。
バイデンの潔癖主義で困るのは世界の民衆なので、「我が強い」ことが人々を苦しめています。中間選挙は負けそうですね。
低迷の期間と深さは未定
したがって政治に大きく左右されるので低迷の期間や深さは安易に判断すべきではないです。私は5年は覚悟して投資しています。
インフレを抑える有効な手は打てていないのと、むしろ逆行する政策でかなり長い低迷が予想されるからです。
また脱ロシア経済を織り込むにもかなりの時間を要するでしょう。
勝手に「ここが底」とか判断すると痛い目に合いそうです。
<神戸第二回勉強会報告>
◆3月13日(日)1:15~4:00 三宮JR東口徒歩2分の会議室にて
◆12名参加(定員12名)男性8名、女性4名 チンさん含む
◆内容 みなさんの疑問や気になっていること、低迷期の投資について
(感想など)
三宮の土日の会議室の空きがなくて前回と同じ駅前会議室base02になりました。
前回より狭くて実質10名ほどが程よいのでしょうが12名だったのでギチギチでしたね。
投資内容については全員がインデックス投資をされています。ご年齢が高いほど日本株とか、リートとか金とか不動産とかいろんな投資をされていました。
若い方は一直線に、世界とか米国のインデックス投資をされる方が多いのですね。
高配当株から始めたという方が相変わらず多いですが以前よりは減ってきたかなという印象です。
8名の方が2次会に参加いただきました。2次会は予約していなかったので前回の居酒屋に入れず近所の小綺麗な居酒屋になりました。最初に2時間の参加を聞いて予約するのが確実ですね。運営がまだまだ下手です。
2次会が2時間ほどで3次回でガストで8時半まで話しました。
私のトーク力が不十分でみなさん一人ひとりのお悩みに対応はできてなくてすみませんでした。ただみなさん「楽しかった」と言っていただいたので嬉しいです。
○今後の課題としてはそれぞれのお悩みや取り組みは実に幅広いので、将来的には的を絞った勉強会もいいですね。「インデックス」とか「米個別株」とかのグループで募集すればより盛り上がるでしょう。
○個人的にライン交換なんかして仲良くなれるのはいいですね。
○大阪も日程は未定ですが予定しています。
○会場をゆとりある定員で募集しないと不自由をかけますね。気をつけます。16人定員で12名くらい、12名なら10名いかがいいみたいですね。
○関東、中部のみなさんからもリクエストいただいているのですが近場からやっているのでごめんなさいです。ノウハウをためてそのうち東上します。
今回の動画です。
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