2・12今週の予想は当たり!来週の予想は?
2・12土曜日記述
今週の予想は当たり(嬉しくないけど)
今週の予想は「やや下落」でしたが
今週の水曜までは上昇していましたが木金の下落で習慣を通してはS&P500で-1.8%と予想は当たってしまいました。
予想の根拠は債券は下落中だったからです。
金利上昇局面では債券と株式は敵対ではなく同志です。
どちらかと言えば債券への当たりがきついので債券が敏感に反応します。
ですから債券ETFの動きを見ることは株式の先行き、特に金利に敏感なナスダックを予測するのに役立ちます。
残存期間およそ6年のブラックロックの巨大な総合債券ETF【AGG】の動きは次のようでした。日足チャートです。
このチャートは株式チャートを見るついでに簡単に見れるので1分以内にチェックができます。
私が予測を出した先週末はバンド割れで大幅下落しています。債券の下落幅は株式よりは通常小さいですから3倍くらいすると株式の感覚になります。
なので株式も追随する公算が高いとみて「今週は下落」という予測でした。
しかし株式は週前半は上昇しました。
下はS&P500でプロ御用達の【SPY】日足です。
債券の動きに逆行して上昇しました。その間債券はさらに下落しています。
木曜はCPIの発表で同時大幅安になりました。
結局は今回も株価が債券に遅れて下落したことになります。3日遅れですね。
金曜日は債券は大幅上昇です。まだ一日だけなのでなんとも言えませんがこれが継続すれば数日遅れて株式も下落が止まる可能性が高いです。
しかし16日には「議事録」発表がありどうせ悪い材料をほじくり出して売りの材料にするでしょうから来週末は要注意です。
来週の予想
「下落継続」と予想します。1月安値を下回るかに注目
議事録発表はみんなが恐れていてそれまでは買えないし、発表になると曖昧な部分を拡大解釈して不安を煽るショート勢のいつものパターンが炸裂するので週末は大きく下げるかもしれません。
反対に上げる要素は「自然反発」くらいしかありません。
ウクライナもありますし不安になる要素には事欠きません。
今日の勉強
債券と株式の動き
株式と債券はシーソーのようにどちらかが上がれば反対は下げると教えられます。
しかし今年に入っての動きは同じ動きをしています。
教科書が間違っていたのでしょうか?
株式と債券は別物なので違う動きをする
しかし今回のように一番のテーマが利上げであればどちらにも逆風になります。中でも債券はモロにアゲインストの風を受けます。
ちょっとだけ複雑なのですが金利が上がると債券の価格が下る仕組みはこうです。
例えば額面1%の利率で10年の債券があります。
満期まで保有すれば毎年1%の利払いを受けます。
しかし新規の同様の債券の利回りが2%だとするともし中古で債券を売るときには利回りが低い分だけ安くしか売れません。
もしどれもが同様の米国債であればどの債券も現在の長期金利にサヤ寄せして価格が決まり利回りも同じになります。これが各年数の国債の利回りです。
AGGは残存期間が約6年でTLTは20年超です。
この2つのETFを見ることにより市場が将来の金利をどう見ているかがわかります。
昨今は特にAGGがわかりやすいです。
AGGの今年に入っての大きな下落は6年の期間では金利は現在よりも上昇すると市場は見ているので債券価格は下落しているのです。
債券市場はプロの市場
債券は株式に匹敵するくらいの規模がありますが参加者はプロがメインです。
彼らはプロなので「より合理的な動き」をするので「株式よりも賢い」とされています。
つまり債券市場の動きを観察することで次の株式市場の動きをある程度予測できるわけです。かなりアバウトではありますが。
債券市場の判断なのでどこかの誰か特定の人の予想よりも「個人差」が少ないのが特徴です。
これは誰でも見れるので皆さんもチェックのついでに債券チェックもどうぞ。
つまり今週の火曜水曜の株の上昇は「嘘ッぽいな」とわかるのです。
債券が大幅下落しているのに株式が上昇している原因がわかりません。
もし債券から株式に資金が移動しているなら株式のSPYの出来高が増えるはずです。SPYとAGGはどちらもプロが好んで使うETFです。
しかしSPYの出来高は減少していました。
つまり債券からの資金移動ではないのです。
では何?
これはわかりませんが単に「需給の問題」「相場のアヤ」と考えられます。ショートの買い戻しなどです。
ですからまだ安心はできませんよという記事と動画を出しました。
金利上昇余地があるうちは債券は買わないほうが無難
素人は債券を買わなければならない必然性はありません。
ですから当分購入はしない方がいいです。
しかしこうやって債券をチェックするのは有効です。
数十秒でできますし特別なサイトもいらないです。
何より株と同じ感覚で上げ下げがわかります。
債券価格は金利でも表されますが(10年債など)価格と逆でわかりにくいです。
ETFなら上昇は上昇、下落は下落でシンプルです。
今日の動画はこちら
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