2・9債券4日連続大幅下落中、3日バンド割れ、株も遅れて追随か?
2・9水記述
株は横ばいを保っています、昨日は上昇、それで「株式はもう底を打ったのではないか?という動画も出始めています。
私はまだ安心できない、大幅下落が来るという立場です。
その理由は株式に先行すると言われている、そして株式市場よりも賢いとされている債券市場が大幅下落しているからです。
「債券なんか持ってないし関係ねえよ」とおっしゃるかもしれませんがこの機会にごらんください。
下は債券ETFの【AGG】の日足です。
先週水曜日に長い上ヒゲをつけたあと4日連続で大幅下落しておりここ3日はバンドを割れています。つまり大変な下落です。
債券は株に先行すると言われているがどうなのか?
下は長期債券ETFのTLTと青VOO、黄色QQQの対比チャートです。
ナスダックがわかりやすいですね。1月から債券の下落に合わせて下落。債券が底を打ってから7日後に株も底を打ちました。
債券が落ち着いたので私は「株の底打ちは近い」と予想しました。実際に株も7日遅れで底を打って現在リバンドで半分戻した地点です。
しかし債券は再度下落を始めており、株式も追随する確率は60%以上はあるでしょう。
長期金利が1.95%を越えたこともあるでしょう。
つまり安心できる状態では全くありません。
下はSPYの日足チャート
出来高も減少しており力強いとはとても言えません。需給による横ばい、上昇と思われます。
CPIの発表前にはショートは仕掛けづらいからです。したがって今後ショートで大きく下落する可能性は高いです。ご注意ください。処分したい株があればたぶん「今でしょ」
<金利から現在地を確認>
S&P500 現在のPE20.1 益利回り 5.0% 上乗せ金利 3.1%
ナス100 24.9 益利回り 4.0% 上乗せ金利2.1%
過去10年の株式の上乗せ金利の平均 S&P2.8% ナス1.8%なので現在はやや割安状態です。
もし長期金利3%を今すぐ織り込むと株価はどうなる?
必要なPERはS&P500が17.2になり14%の下落が必要です。ナスは17%の下落。
通常は半年先くらいを織り込みます。長期金利が3%になるのは2023年と思われますからそれまでに利益が成長すれば問題ありません。
どこまで織り込むかはインフレ率次第なので市場も判断がつかない不安定な状態なのです。
逆に言えば利益がこのまま横ばいでも株価の調整幅は15%程度なので過剰な心配は要りません。
もっとも市場は常にオーバーシュートするので一時的にはこれ以上の下落もありえます。
まとめ
短期的には安心できない
長期的には十分織り込みは進んでいる→3月のFOMCが節目になるだろう。
今回の動画はこちらです
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