2・3【誤解】下落嫌だ→下落は長期投資家には有利
2・3木曜日記述
このブログは素人凡人が長期インデックス投資を目指す専門の立場で書いています。他の立場の方はそれぞれ調節して読んでください。
戻したが今後の方向性(トレンド)はわからず
4日連続で上げて半分以上戻しました。下はVOOの日足です。
1 RSIは50を越えた 2 50日線に接近 3 MACDはさらなる上昇を示唆
4 出来高は減少中、これは参加者の増加ではなくショート解消が大きな原因と思われる、他のETFも同様です。
日足チャートを見ると戻ってきた感じですね。
しかし週足を見るとまだまだわからない状態です。
週足でも50日線割れから復帰しましたが今後レンジ相場(ボックス相場)あるいは下落相場に転じても不思議ではありません。
ですから私はまだ「通常軌道に復帰」とは考えていません。あと2週間くらいは様子をみたいです。
下落は嫌だが役に立つ
なんかそんなドラマがありましたね。株を保有している人にとっては下落を見るのは誰しも嫌です。
先日アドバイスをいただきました。「チンさん、下落トレンドとかやたらに言っていると視聴者が離れるよ」
そのとおりですね。私は平気で言ってましたが今後はいろいろ気をつけます。ありがとうございました。
下落が役に立つ理由
これから買おうとしている人にとっては下落は買いやすくなるので有利です。
しかし保有者にも実は有利なのです。
ですから私は割と平気で「下落トレンド」とか発信していたのです。
特に①長期投資②インデックス投資の方にとっては「下落」があることはとても有利にしている大事な要件なのです。
株式は異常にリターンがいい
下の表は代表的な株式と債券ETFのデータです
ふーん当たり前じゃんと割と普通にご覧になるかも知れませんね。
しかしちょっと異常だと思いませんか?(リターンは名目、インフレ込み)
2022 | 2月 | 3日 | ||
S&P500 | ナス100 | 中期債券 | 長期債券 | |
IVV | QQQ | AGG | TLT | |
15年リターン | 10.1 | 16.1 | 3.8 | 6.4 |
10年リターン | 15.4 | 20.8 | 2.52 | 4.2 |
標準偏差10年 | 13.2 | 15.6 | 3.08 | 11.8 |
シャープレシオ | 1.1 | 1.26 | 0.63 | 0.35 |
予想PER | 19.7 | 23.9 | ||
株式益利回り | 5.0 | 4.2 |
同じお金の運用なのに株式はナス100に至っては15年のリーマンショックを含んでも年間16%の利回りです。S&P500は少し下がりますがそれでも10%あります。
銀行に預けておけばほぼ増えないのにです。インフレ率を除いても年率8%増えています。
上記の表で言えば株式益利回りが株主の取り分ですがそれに加えて成長分が足し算になってこの数字になるのです。
益利回りではS&P500がナスを上回りますが成長分で逆転するのです。
ですからPERが低ければ有利とは限らない、むしろ逆になっていますね。
債券と比べると差は歴然です。
ではなぜ全員が株式、それもナス100で運用しないのでしょうか?
それは変動率の大きさ、つまり標準偏差が株式は高いからです。
ナスはS&Pと比べて20%ほど変動率が増します。つまり相場が荒れます。
このことでリターンが高くなるのです。
あれを我慢するご褒美は15年で60%、10年でも35%アップです。
20%の変動の大きさの褒美としては十分と思いませんか?
これが私がナスの組入をおすすめする理由です。
自分が耐えられる範囲で入れるといいです。
変動の大きさとは時々下落があること
昨年は3月5月9月10月11月12月にかなり大きな下落がありました。
昨年はドル建てでS&Pは28%の上昇円建てでは44%の上昇のトータルとしては順調な年でしたがそれでもこれだけの下落の期間があったのです。
それを「嫌だな」「下落こわい」と受け取るのと
「お、いい仕事してくれとるな」と受け取るのでは天地の開きがあります。
別に強がりで言っているのではありません。
下落、暴落で競争者を遠ざけてリターンを上げてくれる
もし下落暴落がないとしたらこの高いリターンは決して得られないでしょう。
みんなが株式に押しかけてリターンはこの半分もないでしょう。
ある程度の下落で振り落としてくれることが大事なのです。
肝心なのは自分が振り落とされないことです。
さらに数ヶ月に渡る大きな下落も時々起こります。数年に渡る場合もあります。
この時は「下落トレンド」にあります。
いちいち長期では上昇トレンドだと言わなかったのはそれは私の中では常識だからです。
資本主義が続く限り経済は拡大していき、その中で株式の上昇率が一番高くなるのは必然だからです。
ショートのファンドも味方と言える
彼らが波を大きくするのでリターンをあげます。だから見方によっては味方なんちゃって。
敵視する考えもありますが、市場には不可欠な存在と割り切って彼らの行動を見ていくとわかりやすいです。
市場に出入りすると波にやられる→長期投資一択
ところが波を起こす連中は巧妙なので「心理戦」が得意です。これからさらに半分になる、とか言われると誰でも不安になっちゃいます。
そして売るとそこが底となります。つまり市場へ出入りすることは大きくリターンを損なうのです。
ですから市場に出入りしない「永久投資」はインデックスと同様の高いリターンがそのまま頭から尻尾まで得られます。食い残しなし。
対して出入りする方法ではインデックスを上回るのは至難の技です。「だって人間だもの」
乱高下に強い→インデックス中心
個別株の場合は独自の問題もあり、下落相場では保有が難しいです。その点インデックスは保有しやすいというメリットがあります。
ですから素人凡人は70%以上はインデックスで運用すべきです。
よくレバナスをこき下ろす人を見かけますが本人に保有が問題なければレバも2倍までならインデックスと同様ととらえられます。
長期保有+インデックスのリターンが高いわけ
平凡な投資ですが時々来る下落相場のおかげで、競争者が次々と不利な売買を繰り返して脱落してくれるおかげで意外な高いリターンを生み出してくれます。
まさにサンキューです。
つまり短期投資、個別株投資はそれぞれ長期インデックスとは別の檻で血みどろの食い合いをやって私達に高いリターンを与えてくれるのです。
素人はプロっぽい投資に憧れて、時には真似たりしますがたいていはうまくいきません。これはそれらの高度な投資は「プロリーグ」での戦いだからです。
素人がプロから情報をもらって参戦してもなかなかうまくいくのは大変です。
結論
長期投資家にとっては下落はありがたいものなので味方ととらえよう。
乱高下は私達に高いリターンをもたらす。
メリットを最大に受けるには長期インデックス投資が最適
今回の動画はこちらです。コメントお待ちしています。
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