2・1【米国株やめとけおじさん登場】「引き締めで株は下落するべ」「近づかんほうがええ」あなたはどう反論しますか?
2月1日記述
前回の週間振り返りと今週の予想が好評だったので調子に乗って「2月の予想」を動画で出しました。それがこちら、映像部分が多くてブログにはできませんでした。
ショート買い戻しで2日連続のバク上げも過去は続かず
先週の金曜にバク上げしましたが「逃げ遅れたショート投資家」の決裁が残っておりあわてての買い戻しとなりました。典型的な「踏み上げ相場」です。
ただし過去を見ると買い戻しでの上昇は3日くらいで終わることが多く長くても5日くらいですので注意が必要です。
上昇トレンドに復帰したと考えるのは早計です。その可能性でないほうが高いです。
しかし1月の「売れば儲かる」という状況はなくなり今後は売り方も慎重になるでしょう。
とはいえ過去を見ると二度目の下落の方が下落幅が大きいです。
特に16日の議事録公開では1月同様、あいまいな点をわざと悪く拡大解釈して売りを煽る方法がありますので注意が必要です。
とはいえ3月FOMCで利上げが決定されるまでに当面の底をつけると見ています。
私は現在静観中で動いていませんが2月後半からは安値では買い出動する予定です。
分量をわけてさらに下げてもいいように計画的に買います。
下げているこの機会に自分の投資を勉強しよう
私達は①超長期投資②インデックス投資③永久投資、保有の原則で投資をしています。
素人凡人には最善と思うからです。
今回の下落で巷には「米国株終了」「ハイテク終了」とかの動画もありますがITバブルを引き合いにしたものとかイマイチ迫力に欠けます。
そこで今回「米国株やめとけおじさん」に登場してもらいました。
ツッコミを入れてもらって反論しましょう。
今回は
「緩和から引き締めになりゃあ株は下げるじゃろ!早う逃げる方がいい」「売った方がええぞい」
というツッコミです。さてあなたはどう反論しますか?
これはシンプルですがかなり核心をついていて困りますね。
結論からいうとおじさんの指摘は当たっています。ですから引き締め時に株を保有する、あるいは買い付けるのは個人の事情、つまり素人凡人の戦略だからという理由になります。
売買に長けているAIなら最適に動けるからです。
1 緩和時と通常時と引き締め時では金利的に株式のバリュエーションにどれだけの影響があるのか?
過去10年間の平均値では長期金利に対する株式益利回りの上乗せ金利の平均値はS&P500で3.1%です。
A 緩和時 長期金利1%と仮定すると コロナ後は0.6%くらいの時期もありました。
必要な株式益利回りは4.1%で予想PEでは24.4です。したがって株価はかなり高くても大丈夫です。
B 通常時 長期金利を2%と仮定すると(現在は1.8%)
必要な益利回りは5.1%で予想PEでは19.6でほぼ現在の水準です。つまり現在は将来の長期金利の上昇をある程度織り込んでいます。
AからBにepsが上昇しないと仮定すると株価では20%の下落が必要です。通常は2年位かけて実施するので問題なし
C やや引き締め時 長期金利2.5%と仮定
必要な株式益利回りは5.6%で予想PEでは17.9 現在から8.7%の下落が必要です。
D タイトな引き締め時 長期金利3%と仮定
必要な益利回りは6.1%となり予想PEは16.4です。現在から株価で調節するなら16%の下げが必要です。
現在はインフレが深刻なので通常よりもタイトな3%の長期金利もありえます。
そうなると金利の負担で企業の業績も鈍化します。
現在流行のバリュー株も業種によっては人件費の高騰や原料の高騰で業績が悪化します。皮肉にも金利上昇に弱いとされているハイテク大手は経費の増大はあまりありません。
2 結論 おじさんの言うことは正しいです。
ですから引き締めで株価の適正水準はより厳しくなります。業績が成長しないなら株価は下落するしかありません。ですから株式市場に近づかないのは賢明な選択です。
さらに今後景気が腰折れしないという保証はないし、インフレが収まる保証もありません。わざわざリスクが満載の株式を保有するメリットは少ないです。
3 保有するのは個人の事情 長期戦略だから
理屈的にはおじさんの主張は正しいです。ですから引き締めに向かう現在保有を続ける、積立で買い増すのは個人の事情です。
それは長期戦略に基づいて資産形成をしているからです。
長期の視点で見れば引き締めで不利な場面でも投資を積み増して行った方が有利になることが歴史的にわかってます。
さらに私達はロボットやAIのように感情抜きに的確に動けるわけではありません。
人間なので感情に支配されてしまい、「高値買い、安値売り」をして何もしないときよりも効率が低下する事実もわかっています。
4 今回は性急なので注意が必要
緩和から引き締めをするまでのサイクルは通常は何年もかけて行います。
引き締めをするということは景気がいいわけですからその間の利益の伸びで不利を打ち消すことができるからです。
しかし今回は3月まで緩和で3月には利上げで即引き締めという慌ただしさです。
さらに3ヶ月おいて7月からは資産縮小も始まります。
まさに引き締めラッシュです。
ですから今までのように安易に「大丈夫」とのんきでいるわけにはいきません。
投資を拡大する場合は積立などで計画的に行いさらに株価が下落しても困らない対策が必要です。
今回は単純な「やめとけおじさん」の指摘から自分の投資の方針を確認できました。
おじさん次回もよろしくね!
今回の動画はこちらです。ミニコスプレしてます(笑)コメント、リクエストも引き続きどしどしお願いです。
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