下落トレンドはあせるな!過去を引きずらずに現在の最善を行動せよ
1月27日記述
FOMCが通過しました。納得の内容ではありますが3月の利上げ幅を0.5%の含みを持たせたりしてかなりのタカ派とも受け取れる内容でした。
事態を悪く深刻に受け取るのが最近の傾向ですからすかさず株は売られています。
1月始めの議事録ショック、ブレイナードショック、に続く第三のショックと言えるかもしれません。
チャートを確認します。
RSI26で売られすぎを示唆、5日連続でバンド割れでしたが昨日かろうじてバンド内に収まりました。まれに見る急落です。
月曜の長い下ヒゲが出来高も多くて当面の底だと思いたいですが1月始めも同じ状況から下落していますからわかりません。
週足はこちら
もう下落トレンドにはいっちゃってますね。
過去を引きずるな
過去の買いで含み損が出ている場合は高値で買ったことを激しく後悔しているかも知れません。
しかし過去に「長期的な視野で買いと判断」したのなら悔やむ必要は全くありません。
遠い将来に現在の1割や2割の買値の差は関係ないからです。
ですから口座を見て「あーあ、◯十万も損しちゃったよ」とぼやくのは自分から振った昔の彼女を懐かしむのと同じで何のプラスもありません。やめましょう。できないなら「証券口座を見ないこと」です。
現時点での最善の行動をしろ
過ぎ去った過去よりも現在が何億倍も大事です。そして現在の最善の行動とはなんでしょうか?
精神的な負担を増さないようにする
過去のことはもうナシとして新たな精神的な負担を増やすのは得ではありません。
もしかしたらこれから低迷、下落は長く続くかもしれないからです。
しかしどこかで底を売って再び買いチャンスが巡ってきます。
その時に「精神的に打ちひしがれて追加投資」ができないのは大きな損失です。
実際にリーマンのあとでは多くの人が株式への投資をやめてしまいました。
現時点でのベストの行動とは?
精神的に前向きな気持を持ち続けられる行動です。
そしてそれは何もしないことです。
何もしなければ得はありませんが損もありません。
今は静観して力を貯めるべきときです。
積立は別
とはいえ長期計画での積立などは別の話です。しかし積立も精神的に負担になるようなら減額や中断をしてもいいと思います。
あとから見れば下落時の積立は効率がいいですがその時に減額していても「何かを失った」わけではありません。単に効率の問題です。
基本的に売る以外の行動は何でもありだと思います。
下落トレンドではあせるな!
上昇トレンドではうまくいたことが下落トレンドではうまく行かなくなります。
上昇トレンドではいつ買ってもOKでしたが、下落トレンドでは下落分だけ損を抱えます。
「この値段ならOK」と納得して買うなら大丈夫ですが単に「安いからという理由ならさらに安くなると後悔します」
つまり下落トレンドでの買いは焦る必要はないわけです。
上昇トレンドと同じ気持ちでいると「こんなはずじゃあ」と思ったりします。
1ヶ月は冷却期間をおいてみよう
ナスが下落トレンド入りしたのが私の見方では1月半ばです。あと1ヶ月くらいはじっくり時間を空けてもいいんじゃないでしょうか。
2018年秋からの下落と比較するとまだ4合目
近年で今回の下落に近い理由を探すと2018年の金融引締、金利上昇時が挙げられます。この時の長期金利は3%を突破しました。その時のチャートです。
10月10日に大幅な下落が起きて12月24日に底を打ちました。途中で上昇日もありますが全部で52営業日でした。今回はまだ15営業日ですから期間的にはまだ3合目、4合目と言ったところです。
下落幅で比べると
この時の下落はS&Pで20.5%ナスで23.3%でした。
今回の下落はS&Pで9.6%ナスで13.4%ですからまだ半分程度です。
ものは今回の方が大きい
2018年の金融正常化は余裕がありました。事実その後FRBは緩和に戻すことによって株価も急回復しています。
今回はインフレ対策に追われての引き締めで緩和という手段はもうFRBに残っていません。ですからものは今回の方が大きいです。
2018年の期間、下落幅をこなす必要がある
ですから2018年の下落を超えることも十分に考えられます。とはいえ一応の目安としてこの時の期間と幅は覚悟しておく必要があるでしょう。
つまり期間では3月まで、幅ではもう同じくらいの下落ということです。
個人的には3月のFOMCで利上げが決まればそのあたりが底になるのでは?とみています。
今回の動画はこちらです
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