チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

利上げでナスダックの来年下落余地はどこまである?安いところは買ってOK

2021年12月17日記述

FOMCでは私の心配も杞憂に終わりました。

なんとあっさりと今後の金融政策強化を発表しました。

その内容は

1 テーパリングは3月で終わり

本来なら現時点では緩和は必要ない。君たちの都合もあるだろうから3月まで余裕を上げるね。

2 インフレは一時的ではない、インフレ抑制の優先順位を上げる

前は「一過性」と言っていたので随分の転換ですね。

しかししっかり現実を認める所はさすがFRB、将来のリスクを先に防止しました。

3 来年は緩和から金利上げ、引き締めへ。コンセンサスは2022年、2023年ともに各3回

夏から見ると利上げのコンセンサスがどんどん前倒しに、そして回数が増えています。それだけインフレが深刻です。しかし供給不足もからんでいるので単純に金利上げで収まるかは未知数です。

とにかくFRBとしては「やれることはすべてやる」との姿勢です。

 

金利上昇の影響を受けやすいのは「将来期待の部分が多く株価に織り込まれているハイテク株、PERが高い、PERがない会社」

将来に期待しての投資よりは「現生が欲しいぜ」という姿勢ですね。

これを受けて昨日の下落はナスダックが-2.5%ラッセル2000が-2%

S&P500が-0.5%ダウが-0.08%でした。

この順に予想PERが高くなっています。

予想PERは

ダウが18.5で年間利回りは5.4%

S&P500が22.2で年利回りは4.5%

ナスダック100が30.0で利回りは3.3%

ラッセル2000が30.2で3.3%(WSJ調べ)

♧株式益利回りはググってね。配当利回りとは別のものです。

 

金利の影響を受けやすいナスダックはその影響でどのくらい下落するのか?

みなさん知りたいですよね。相場のことですから需給やら投資家心理が加わりますから計算してもそのとおりにはならないことは当然です。

 

しかし現在が割高なのか適正なのか?

どのくらい株価が下落すれば金利上げに釣り合うのか?を知っておけば安心して保有できます。

 

♧動画では2022年の利上げを2回で検証しています。ここではコンセンサスの3回で計算します。

 

1 現時点ではどの指数も適正水準

フジトミさんのサイトによると過去10年の株式益利回りの長期金利に対する上乗せ金利の平均は以下のようです

S&P500 2.8% ナスダック100 1.8%

これは平均ですからこれよりも買われた時期も売られた時期もあったのです。

現在の長期金利は1.4%なので上乗せ金利は

S&P500は3.1%で過去に比べると割安状態

ナスダック100は上乗せ金利は1.9%でこれも少し割安状態。

ですから昨日の下げは将来の金利上げを織り込んでのものですね。

♧フジトミさんの予想PERと上乗せ金利は上記とは少し違っています。予想PERは算出する業者により多少違います。上記はWSJを使用しました。

2 2022年末の状況

epsが変わらないと仮定すると3回の利上げでFF金利は0.75%上昇します。

これも仮定ですが長期金利も0.75%上昇するとすると2.15%です。

これに過去10年の平均の上乗せ金利を足すと

 

S&P500では 2.8%+2.15%=4.95% 

これに対応する予想PERは20.2です。現在が22.2ですから10%株価下落の余地があります。

実際にはepsが上昇しますから株価の下落はほぼない、あるいは上昇もあります。

全ては来年の企業業績の行方にかかっています。

 

ナス100では1.8%+2.15%=3.95%

これに対応するPERは25.3です。

株価だけで調整すると15%ほどの下落余地があります。

実際には来年の業績の伸びがありますからほぼ横ばいと考えられます。

 

3 2023年末

2023年も同様と考えるとナス100の利益成長と金利上げが釣り合うと株価は横ばい、利益が伸び悩むと株価は下落、利益成長が上振れすれば株価は上昇となります。

 

4 結論 ナス100は2年の横ばいを受け入れられれば買ってOK

利上げが企業業績の上昇と釣り合えばほぼ横ばいとなります。

「なーんだあがらないなんてつまらない」という方はナス100より金利上昇に強いS&P500の方がおすすめです。

 

ちなみに私のおすすめはS&P500とナス100が50:50です。

私自身はナスが多めです。S&P500の代わりにVTIでもOKです

おまけに言うと来年はVOOがVTIを今年と同様少し上回りそうです。VTIにはラッセル2000の企業が加わり、彼らはナス同様利上げに弱いからです。

 

この方針は来年も変わりません。

 

S&P500やナス100の伸びが少ないからと個別株や分野ETFに手を出すのは凡人には厳禁、ダメ、ゼッタイです。

 

この2年は金融政策が緩和から正常化への節目の時期に当たりとても「大きな上昇を目指す」時期ではないからです。

 

株式投資は時には「がまん」も必要です。そして来年がその時期に当たります。

うっかり「セクターローテーション」に参加したりするとうまく行けばいいですが、うまく行かない場合には進退に困る羽目になります。

 

数ヶ月まで絶好調だった小型ハイテクは先行き不明、大幅下落で対処が難しい

それぞれの企業が魅力がないわけではないです。

ZM、OKTA、CRWD、VEEV、PINS、FVRRは広瀬さんが3月に「強く買いを推奨」された6銘柄です。

現時点で3月を上回っている株はありません。

下はZMの半年チャートです。

半年で半値になっています。少し前はピカピカの会社でした。

ZMは私も使っている有名企業です。しかし株価は生き物であることを痛感させられます。

じっちゃまもどこかでは「売り指令」を出されたのでしょうが常にチェックしていないと売りそびれます。多分決算で急落した時に「損切り推奨」をされたのでしょう。

しかし急落のあと売るつらい選択をしなければなりません。

♧これがつらいなんてことを言うようでは個別、グロースを手掛ける資格はないですね。

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対してインデックスはむしろチェックしない方がうまくいく、凡人にはまことにピッタリの投資先です。

 

また決算を常にチェックしていても一気に40%も下落したりしますから売るにしてもストレスが半端ないです。

 

はがね、コンクリート、強化ガラスなどのメンタルでないと無理です。

私のように賞味期限を過ぎたヨーグルトのようなメンタルでは夜も寝れません。(笑)

 

これらの銘柄は予想PERが50以上あるいはPER自体がなかったりするので、適正株価が割り出しにくく、そこを突かれて、プロの空売りに揺さぶられたりします。

 

どこの世界にも上には上がいるものです。

投資の世界ではゴールドマン、JPMなどの投資銀行が頂点に君臨しています。

 

彼らにも攻略できないのがインデックス城に立てこもる素人凡人の私達なのです。

 

今日の動画はこちらです。繰り返しになりますが2022年2023年ともに年2回の利上げで検証しています。

youtu.be追伸 動画紹介ができてませんね。おすすめをおしえてください。

 

来年の買い時、買い方についてのリクエストを受けていますから次回はそれにしたいです。

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