チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

米10月インフレ率6.2%と加速、金利上昇でハイテク下落も心配なし

11月11日(木)記述

みなさんごきげんようです。

10月の消費者物価が発表されました。結果は予想よりも高くてヤバいです。

<10月消費者物価>対前年比

予想5.8%→結果6.2% 9月5.4%ですから0.8%の上昇

コア(エネルギー生鮮食料品除く)予想4.3%→4.6% 9月4.0% 0.6%の上昇

 

食品やエネルギーの上昇が大きいです。庶民の生活は圧迫されますね。今後はインフレを助長する政策はとれません。バイデン政権の大型財政出動は今後難しいですね。

 

昨日の株価 QQQです。

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先週までRSIが70を越えて上昇・加熱していたので丁度いい調整になりましたね。RSIも61と適正に戻りました。

一時的な調整はありましたが弱気・悲観的になる必要は全然ありません。

 

しかし小型ハイテク株なんかは今後のインフレ率と金利動向で揺さぶられる展開と思います。

<米国債金利は上昇>

10年債 1.57% 8.9%上昇

2年債 0.5% 20%上昇

インフレ上昇を受けて金利は高くなっています。またそれを受けてドルは高いです。

 

この程度の金利水準は全く問題ないですが今後も金利は大きく動きそうですからハイテク個別株をお持ちの方はご注意ください。

 

ナス100なら何の問題もないです。金利が2%を越えてくれば一旦調整するでしょう

 

金利が上昇するとハイテクが下落する理由

私が米国株の勉強を始めた2016年暮れにはこのことがわからずいろいろ調べましたが結局わからず苦労しました。

 

現在は多くの方がご存知でしょうから、それだけレベルが向上したのですね。ブログや動画などネットの力は大きいと思います。

 

リクエストもあるのでわかりやすく説明します。ご存知の方はスキップを。

 

1 金利上昇と株価下落の仕組み

現時点で実際に稼いでいる会社の場合は年間益利回りと債券金利との競合で若干の株価の下落が起こります。

現在のS&P500のPERは22.5なので年間株式益利回りは4.4%です。

長期金利が1.6%なのでスプレッド(株式の上乗せ金利)は2.8%です。

過去10年の平均は2.8%なので現在はほぼ平均です。

(詳しくは株式会社フジトミさんのサイトを御覧ください、フジトミさんのサイトでの予想PERはこれとは若干違います)

 

金利が3%になると上乗せ金利は1.4%になり株式の魅力が相対的に低下しますから株価は値下がりします。

 

2 ハイテク企業は金利上昇に弱い

ナスダック100のPERは現在30.4なので益利回りは3.3%です。

長期金利への上乗せ金利は1.7%になります。過去10年の平均が1.8%なのでほぼ平均です。(フジトミさんのサイトの数字では1.44になりやや割高になります)

 

長期金利が3%になると上乗せ金利は0.3%しかなくなりますから株式は割高になりかなり売られます。

 

3 PERが高い企業ほど金利上昇には弱い

ハイテク大手はアップルが予想PER26.、マイクロソフトが37としっかり稼いでいてそんなに高くないです。

NVDAでは106となっています。期待感から高い株価がついているためです。

PERがもっと高い企業や利益自体がない会社も多いです。

 

これらの企業は金利が上昇すると債券との利回りが逆ザヤになり投資家には不利になります。

したがって実際に稼ぐのがうんと遠い将来の会社の場合は金利動向により大きく売られます。個別株をお持ちの方はご注意ください。

 

広瀬さんも「長期金利の動きは常にチェックしろ」とおっしゃっていますね。

とはいえ長期金利は今回のようにインフレ率でも上昇するのでなかなか見通すのは難しいです。

 

ナス100への転換は有力

ナス100もS&P500と比べると金利上昇には弱いです。しかしその分リターンも大きいです。

ですから金利上昇による下落はむしろ「買いのチャンス」と捉えることもできます。

今年の3月の金利上昇での下落では安値でたくさん仕入れることができました。

 

個別株では下落では買いにくいですから下落で買えるのはナス100インデックスの長所と言えます。

 

◆バイデン政権の政策は今後難しくなる

民主党の基本方針は大きな政府支出により「格差是正」「庶民救済」ですが大きな財政支出はインフレを助長するのでかえって庶民を苦しめます。

 

したがって今後は大型対策は議会を通らなくなります。

現在上院を審議中の1.75兆ドルの包括経済法案が通るとしたら最後でしょう。

 

3.5兆ドルから半分にしましたがそれでも大きすぎると思います。インフラ投資法案の1兆ドルが可決されたので、こちらも1兆ドルくらいで十分に思いますが。

 

現在の民主党と共和党の議会の勢力図は

上院 民主50 共和50 議長が民主なので民主優勢

下院 民主220 共和212 民主優勢 

来年の中間選挙は民主は議席を大きく減らしそうだ

 

中間選挙では上院の3分の1と下院全員が入れ替えになります。

過去のデータでは政権党が40回中37回負けているそうですから今回の民主党も勝てそうにありません。

 

何しろバイデン大統領の支持率は37.8%と低迷しています。

アフガンからの目を覆うばかりの敗走に加えて

現在進行中のインフレが不人気さの原因になるのは明らかです。

インフレへの対策は簡単ではありません。

 

民主党も早くサンダース一派の共産主義に振り回されずに庶民の利益を代表してほしいものです。

 

株主としてはどちらかと言えば共和党、そして議会とねじれ現象なのがベストです。

極端な法案が通らなくなるからです。

 

以上勝手なことを書きました。

 

私は昨日の下落を受けて今日の朝いち成り行きでなす100上場投信の【2631】を少し買い足しました。

上場投信は前日の米市場が安い時には朝イチが安いことが多いです。ですから成り行きです。時間が経つと米市場の先物市場が上げると高くなることが多いです。

もっとも先物が下げればさらに下げるので有利不利はなんとも言えないです。

 

今後も下げたところでは上場投信でコツコツ拾っていく予定です。

 

それではみなさまの順調な投資を願って記事を〆ます。

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