金利上昇はどこまで続く?1.72%でコロナ前の水準に復帰、対金利での割高度はS&Pはほぼ適正ナスは割高、今年の成長で割高解消へ、超長期投資家は今買ってOK
みなさんごきげんようです。3月19日金記述
いやー金利上昇がとまりませんね、そしてそれに伴う株価下落、特にナスダック
債券投資家の立場に立つと無理もない
下は長期債券ETFのTLTの週足チャートです。
◇見事に真っ逆さまの下落チャートです。
◇こんなチャート見て「買い向かう人います?」
債券は機関投資家がメインプレーヤーですから逆に「ショート作戦絶賛実行中」でしょう
つまり買い手はいないわけです。
200日線を突破すればさらに下げそうです。
◇昨年の7月までは上げ続けていますから儲かりました。
しかしそれ以降は「損が加速しています」
彼らに残された道は「ショート」で損を取り戻すしかありません。
かくして、「買い手不在」「ショート大流行」
日銀が長期債券を買う日本では考えられませんね。
結論
債券安は行くところまで行く
底がどこか(金利天井)は誰にも分からない。
相場は常に行き過ぎる(オーバーシュート)からちょうどいいところではとまりません。
すでにいい頃合いに来ているとは思いますがね。
金利はコロナ前の水準に戻っています。
金利上昇の理由としては
1 実体経済の回復のスピードが速い
2 インフレ率が21年は2.5%と高い
FRBは昨年が低かったためと説明している、そして22年は2.0% 23年は2.1%予想
しかし今回上方修正されたことから今後も「上方修正はありうる」と見るのが自然でしょう
つまりイメージとしては
経済回復急ピッチ→インフレ率予想以上→FRBが引き締めに動く→株式大幅下落
です。
過去の株式の大幅下落はこの図式が多いです。
日本のバブル崩壊もこれです。
しかし私は悲観していません。
それは今は「債券市場が異常な状態にある」とみているからです。
落ち着くのには時間がかかります。
取り敢えずは債券安が止まらないと。
おそらくFRBが動くことになるのではないでしょうか。
例の長期債券買取策です。
金利との比較で割高度を見る S&Pはほぼ適正
「フジトミ」さんのサイトを参考にさせてもらいます。
現在の金利とのカイリと過去10年の平均は
1 S&P500 現在2.551% 平均2.772% 差0.22%分現在は割高
株式に換算すると4.4%割高水準→ほぼ適正といえる
2 ナスダック 現在1.023% 平均 1.789% 差0.586%分割高
株式に換算すると(金利1%を株価30%に換算)17.6%割高水準
→割高といえる
3 今年度、来年度の成長は上振れ修正
今年度のGDPは対昨年度比6.5%と上方修正されました。
①S&P500の場合
ざっくりS&P500の成長率はこれの2倍ほどですから
10%から13%ほど成長
→S&P500は今年中には「割安水準になる」といえます。
②ナスダックの場合
ナスではS&Pの1.5倍程度の成長と予想されます。
そうすると今年15%から18%の成長
→今年中に割高はかなり解消される
結論
すでに織り込まれている分を差し引いても今年で割高は解消されそうです。
S&Pはむしろ割安に突入?
ナスも割高は薄らぎます。
この傾向は来年も続くので
→現在の割高は気にしなくていい
が私の結論です。
金融相場から業績相場への移行期
が前倒して来たのですね。
だから金融相場の終了局面での「暴落」も前倒しして、「小分け」して来ているのです。
とはいえテーパリング時にはそれなりに下落はするでしょうけど。
つまり私達には「いいこと」です。
だって将来の「暴落」が怖くて投資ができなかった人も多いでしょうから。
さらに「バブルが起きる心配もなくなりました」
私達はどうする?
超長期でインデックスの投資家に限定の話です。
個別の方はごめんなさい。種類が多いので対応できません。
A 金利が天井を打つまで待つ作戦(除く積立て投資)
do nathing ですね(笑い) ライオン戦略です
天井を打てば金利も安定して株式も安定します。
安全な作戦です。
問題は
1 それがいつかわからない
2 投資機会を逃す可能性がある
つまり金利が天井を打って安定してしまうとだれしも「株式市場に殺到するので競争率が高くなり」安くは買えなさそうです。
不安定な今なら競争はほぼないですね(笑い)
とはいえ、今買うことに不安を覚える方にはおすすめです。
とにかく心配の原因がないです。
B 安いところは積極的に買う
対金利では現在はやや割高判定ですがそれは
「金利上昇が先行している」
と考えればさほど大きな問題ではありません。
「押し目をていねいに拾う」作戦で投資を拡大できます。
だから現在「投資拡大希望」の方の場合、私もですが
「買ってOK、なんの問題もない」
と見ています。
実体経済が追いついてきて割高感を解消するであろうことはパウエル発言でも明らかです。
とはいえ「あわてることはない」のでじっくり安値に指値して買いたいです。
何より今は競争者が少なくて「空いている」ので急ぐ必要がありません。
以上です。
今回の動画です。
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