長期金利上昇で下落はインデックス買いのチャンス!
2021年2月17日記述
野菜が安くなったので鍋をする日が格段に増えました。
先日安かったのでたくさん野菜を買い込んだのです。
大根50円、白菜50円、カブ30円、白ネギ1束2本80円春菊30円でした。
安っ!
こんなんじゃあ農家さんは大変だと思ったことでした。昨日は国産の豚肉切り落としが安かったので「豚鍋」でした。うまいー!
昨日は長期金利が1.3%まで来まして
下は米長期金利1年チャート
このところの株高、リスクオン(イケイケのこと)で急上昇しましたね。
1月の終わりから0.3%の上昇でこのくらい急激だといったん「株を冷やすのには十分」です。
S&Pはわずか0.06%安とインデックスをみていると気づきませんが好調だった株にはかなりの利確の売りがでています。
このところ好調だったテスラとかのEV関連も利確で下げています。プラグパワーも。
その他小型株で大きく上昇してきたものは大きく利確に合っています。
→これは今後も繰り返される。
小型株が売られたのはラッセルの下げ幅が-0.7%とS&Pより大きかったことでわかります。
インデックスがそんなに動かないのは好調な銘柄もあるからですね。
さて本題です。
金利上昇は売りか?それとも買いか?
原理的には金利の上昇は株式には明らかにマイナスです。
それは
1 年間株式益利回りの債券との格差が縮まる
からです。計算上は1%の金利上昇では約20%の株価調整が必要です。
詳しい計算は省きます。
じゃあ債券有利なの?
と考えるのは早計です。これからも金利は上昇基調なので既存の債券価格は下落します。債券価格と利回りは反比例、逆比例、逆相関なのですね。
だから昨日長期債券TLTは-1.52%の大幅安、長期国債VGLTが-1.38%
総合債券AGGとBNDは-0.5%の下落。
新規に債券への投資は要注意です。つまり普通人はやめとけってことです。
同じく利息のつかない金も要注意です。昨日は1787ドルで一時の2千ドル超えていたのがウソのようです。
2 企業の運営コストが高くなる
ので利益を圧迫します。
つまりこれからは
「金利上昇圧力のマイナス要因」と「コロナ後の経済復活パワー」
の綱引き状態でその時の強い方に傾くわけです。
今回の急激な金利上昇で株価上昇圧力にはちょっとブレーキがかかりました。
過去の金利上昇と株価の関係
金利の上昇で株価が大きく下落したのは2018年の10月以降です。
2017年の夏を底に上昇し続けていましたが2018年の10月についに3%を突破
→3ヶ月に渡ってかなり大きな下落となりました。
◇それに肝を冷やしたFRBは2019年の1月4日に「金融緩和」にかじを切ることを明言して市場を納得させてそれから2020年2月までの長い上昇をしました。
下は同じ期間のS&P500のチャート
◇その時は20%ほどの下落となっています。かなり深い下落でした。
ここから得られる教訓は
1 それまでも金利は上昇傾向だったのに3%が近くなって急に金利が株価の阻害要因になったこと。
です。つまり「金利上昇」がいつも大きな下落につながるわけではない。ということです。ほとんどは「だまし」の下落です。
端的にいうとそれまでは買っていいのですね。
子供のころに砂場でやった砂山崩しの感じですね。
砂を取っていっても山は崩れないけどどこかで一気に崩れます。
じゃあその一線はいつなのか?
が大問題です。ここからは私の予想です。
1 まだ経済は復活の緒についたばかり
2 復活の過程で金利が上がるのは自然なこと、ついでに物価や賃金も
3 失業率も下がって行きます。
4 どこまでいったらFRBが態度を転換するのか?です
→まだまだ大丈夫!と見ています。
実際にはまだまだ支援が必要だし「手を緩めるわけにはいかない」からです。
だけど市場は常にビクビクしています。
長期金利上昇→株価下落
の印象をです。
ついでにどさくさで「空売り」を仕掛けるプロも多いでしょう。
だから利益が乗っている個別株については大きな下落に見舞われます。
それらは業績見通しの悪化とは関係がない単なる「需給」による下落です。
なので狙っている銘柄があれば下落時は絶好の仕込み場になります。
金利上昇での下落はかなり続くことが多い
2018年の下落では誰もが、私もですが、短い調整だと思っていました。
しかし実際は3ヶ月に及びました。
FRBが態度を変えるまでは市場は「容赦しなかったのです」
今回はFRBの態度はすでに明らかで「緩和継続」なので、これが変化するまでは下落は限定的、短期間と予想されます。
インデックスは買うチャンス!
欲しい個別株の場合は下げて買いやすくなっても「底を確認するまでは」うっかり買えません。つらいところです。保有がある場合は見切り発車で「買い増し」もOKでしょうがね。買いのコストが安い場合は特に。
しかし保有があるなしに関わらず
インデックスは下落途中の買いもOKです
それからさらに下げても「売る必要はない」からです。もちろん買い増しはOK
下はナスダックの半年チャートです。
今から思えば「9月の上昇しすぎからの調整」も「10月の大統領選前の下落」もいい買い場でした。
「買っときゃよかった」と思われている方は多いでしょう。
最近ではロビンフッドがどうちゃらで1月末にちょこっと下落がありました。
それ以降強気の上げ相場が続いています。
「買い場がなかった」ですね。
だから私は先週末にVTIとQQQの2月分定期買いを同量買いました。
インデックスは半分は定期買い、半分はスポット買いの方針です。
これから2月末までに「結構な買い場」が来るかも知れませんね。
個別株の方はそれぞれの事情がおありでしょうから一概に「買い場」と言えませんがインデックスでは「買い場」と言えます。
長期金利1.8%くらいまでは
金利上昇→株価下落→株価上昇→金利上昇→・・・
の繰り返しと見ています。
今回は1.3%です。これから1.5%ではさらに意識されるでしょう。
もちろん警戒は必要です。
長期金利、失業率、インフレ率の3点セットですね。
それぞれ2%5%2%と以前書きました。
まだまだ余裕がありますね。
心配して今から現金化して待っている方もいらっしゃるようです。
これは考え方なのでなんとも言えませんが
「市場に居ることが大切」の考えに立てば
そして目標額に達していないなら、私もですが
投資の手を緩めるべきではないです。
つまり「買い続けること」が大切です。
プロは「単年度」の決算の縛りがあるので売りを考えますが
素人、普通人の私達に期限はありません。
したがって下落があれば、それがたとえ「下落中、落下中のナイフ」でも構わず買っていいです。
とはいえ、下げるものなら十分待って底付近で買いたいですよね。
ポイントは
インデックスの買いは
「再上昇を確認する必要はない」「底で買っても、あるいはその前でも大丈夫」
という点です。
これは個別株ではご法度とされている買い方なので多くの動画では紹介されませんね。
また個別株、特にグロース株中心の方が多いので「プロ思考」の方が多い気がします。
なので彼らの動画を見ていると「インデックスの買い時」は逃すかも知れません。
インデックス中心、普通人特化のチャンネルなので安心してこう言えるのです。
まとめますと
◇長期金利上昇を過度に恐れる必要はない
限界点までは大丈夫。限界点は2%と見ている。だからそれに接近した1.8%くらいでは要注意。「撃ち方ヤメ」と思っています。言い方古いですね(笑)
◇インデックスは心理的問題を別にすれば「底を確認せずに落下中を買って」構わない。
なので-5%とかで期間を長期にして指値で網を張る作戦もあり。
あるいは週末に-3%とかの指値で待つとか。
◇FRBの政策変更に関係するくらいの数値上昇には要注意
金利2%失業率5%切れ、インフレ率年間2%超え
→まだまだ投資チャンスと見ています。さらにたとえ金融引締で下落しても経済正常化路線に移るだけなので長期的には何の問題もありません。
今回は以上です。投資判断は最終的には自分でしてね。
今回の内容の動画はこちらです
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