【米国株】ロビンフッダー暴落あるかも、巻き戻しの需給悪化に注意
1月31日日記述
みなさんごきげんようです。
さて昨日ブログと動画で過去3回の大幅下落と今回を比較して
過去は短くて9営業日、長くて15営業日で底を打った
と書きました。すでに3日経っているので残りは6日~12日ですね。
あのあといろんな方の動画を見たのですが私が気づいていなくて見落としていたことがあります。
それは今回のロビンフッドの「ゲームストップ」問題です。
今回の問題はタダでは済みそうにない
個人投資家VSヘッジファンドの戦いはヘッジファンドの圧勝で終わる
そして屍累々、阿鼻叫喚が残ると予想します。
理由は簡単でルールが公平ではないからです。
ヘッジファンドの空売りが自由なのに対してロビンフッダーたちは規制をかけられました。
それは
新規の買いが50銘柄でできなくなった。
ロビンフッドは23銘柄に加えて50銘柄の買いを停止しました。
これに対して個人投資家が訴訟をたくさん起こしています。
→法律的にはロビンフッドに問題はない
しかし印象が悪くなるのは必至です。
お前らアイツラの片棒担ぐのか?
ってことです。
さて質問です。
「ロビンフッドはどちらの味方でしょうか?」
これは私も勘違いしていました。みなさんはどうですか?
個人投資家とヘッジファンドのどちらか?という意味です。
答えはヘッジファンドグループなのです。
それにはロビンフッドの収益構造があります。
取引手数料は無料ですのでここでは利益は取れません。
ではどこで儲けているかと言うとヘッジファンドの手先をしてお金をもらっているのです。
個人投資家の売買情報をヘッジファンドに売り渡して報酬を得るのが彼らのビジネスモデルなのです。
つまりお客はカモというわけです。わかりやすく言うとです。
10億ドルの借り入れをした
1月30日のブルームバーグではそう伝えています。
貸したのはJPMなどの銀行。かれらはヘッジファンドの親玉です。
なぜお金が必要なのかと言うとまだ「未上場」だからです。
株を顧客(この場合は個人投資家)が買うと受渡日までの2日間は運営業者が建て替える必要があります。
売買が膨らんでこの部分のお金が足りなくなったわけです。
→つまりこれ以上の拡大は会社には望ましくない。
だから「買い規制」を行ったのです。
これに対して個人投資家は訴訟をたくさん起こしています。
もちろん会社は訴訟には勝てるのですが印象はすこぶる悪くなります。
「とうとう正体を現したか?このヘッジファンドの手先め!」
というわけです。もともとそうだったんですが正体がバレたんですね。
→この先口座を作る人より解約する人が増えそうだ
→需給悪化
口座を閉じる時はそこにある株は全部売って精算しますよね。
→彼らが持っている株は下落しやすい
いわゆるロビンフッド銘柄やアップルなどの人気株も需給は悪化します。
→今後急落する株が出てくるだろう
空売りヘッジファンドが圧勝する→阿鼻叫喚、退路なし
悔しいことですが過去と同様今回も個人投資家の敗北、敗走です。
その姿は遊牧民の騎馬隊が農耕民兵士を追い回す図です。
なぜなら個人投資家の武器はロビンフッドによって取り上げられたのですから。
素手でローマ軍やモンゴル軍に立ち向かうようなもんです。
かれらは株なんか見たくもなくなるでしょう。
これからはヘッジファンドは思う存分「空売りし放題」「儲け放題」でしょう
オプション取引、信用取引が傷を深くする
買いオプションは株価が下落すればタダの紙くずです。
紙くずなら鼻紙にもなりますが電子なのでそれこそなんにも残りません。
これらデリバティブ商品は素人を搾取する道具です。
被害者はSNSで「非道」「不公平」を触れ回りますから投資家心理も悪化しますね。
以前の好循環のふりかえり
コロナ以降の株高を支えた原動力を振り返ります。
1 FRBの大規模緩和でお金じゃぶじゃぶ
2 現金給付、失業保険の上乗せでキャッシュリッチ→ロビンフッドで株式に
→株価上昇→さらに参入増加→株価上昇
の好循環でした。
逆回転が始まるかもしれない
好循環を支えた要因が逆になれば歯車も逆回転します。
リワインドといわれる現象ですね。リーマンショックでもこれが起こりました。
つまり
1 ロビンフッドが買いを限定
2 →反発した顧客が訴訟、口座解約
3 →株式売り圧力
→株価下落
→さらなる株価下落
の悪循環です。
そしてその実態がテレビなどで報じられるとさらなる投資家心理の悪化を招きます
そもそも「不公平」なのは事実なのですから不信感は必然です。
これらの動きは先週水曜から始まったばかりです。
問題なく終了するケースも考えられます。
しかし「タダでは済まない」可能性の方が高いと思うのですがいかがですか?
対処と言ってもロビンフッドにも打つ手は限られるように思います。
資金を厚くして倒産しないようにするくらいですね。
倒産しても「顧客の株」や資産がなくなるわけではないですが面倒さと時間がかかります
面倒なことを嫌うのは誰しも同じなので「逃げ出す人多数」が予想されます。
つまりこれからは「売り圧力」は強まるということ
ヘッジファンドの「空売り」が拍車をかけます。
対して「買い圧力」は少ないです。
「割安」とみて買い出動するほど「割安感」はないです。
なので過去と同じように指数で10%くらいの下落はありえると見ています。
普通人投資家はどうする?
普通人限定ですよ。
1 どさくさにつけこんで儲けようとしない
どさくさはプロの独壇場です。かれらの真似は危険です。
2 狼狽売りはNG
指数も下げがあるかもしれませんがインデックスを売る必要はないです。
戦略的に売るのなら構いませんが「狼狽売り」ならやめたたほうがいいです。
3 買いは慎重に
目先下げても、騒動が収まらないと本当の回復とは言えません。
買いはじっくり見定めてからでもいいと見ています。
計画的・戦略的なインデックス買いはもちろんOKです。
4 持てないポジションは整理
これは「チンさんのせいで売って損したじゃないか」と言われかねないのですが
自分的に「もちきれない」と判断した銘柄はないほうが今後の買いも動きやすいです。
だからたとえ損が出ても整理が正解と個人的には思います。
→責任は一切負いません。
たいてい下げ始めが一番高いのです。
下げていると売りにくいですがあとからみるとそう感じます。
以上は個人的な見方ですからいろんな方の意見も参考になさってください。
また月曜から何事もなく上昇するかも知れません。
あるいはロビンフッド問題も一部の銘柄意外は影響なく収束するかも知れません。
リセットされて大きなチャンスと言える
割高と言われながらも一本調子で上昇してきてメリハリがなかったです。
ここでもしリセットされれば昨年の3月と同じように大きな買いのチャンスになります。
だからマイナスばかりではないです。
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