チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

素人が個別株でインデックスを超えられない4つの理由その1「買い」、総集編第6回

2020年10月11日(日)記述

前回の「個別株を推す強い情報バイアスがかかっている」「その環境下で個別株を始めてしまいうまく行かない例が多い」

については多くの賛同をいただき、コメントも多数いただきました。感謝です。

 

その多くが経験者で有ることは注目です。

個別株がうまく行かなくてインデックス中心にしてうまくいくようになったという意見

高配当株で始めたが転換した・・・

多くの方が同じ経路をたどっていますね。わたしもですが。

 

個別株でもうまく運営できているという手練の方のコメントもいただきます。

経験が浅い方もいて、「向いている」と感じますね。うらやま!

 

この番組ではそんな適正豊かな方以外を対象としているので才能がないからと落ち込まないでくださいね。

 

さて前回通常の場合順序が逆転しているといいましたね。

正しい順序は

世界株式OR先進国株式インデックス→一部を米国S&Pインデックス→一部をQQQに→一部を個別株に転換

です。

 

今回は特に若い方を対象に「インデックスのやり方はわかったから個別株に取り組む能力づくりの指針をくれ」というリクエストに応えたいと思います。

 

といってそれらの4つの条件を私がすべてクリアしているという意味ではないです。

 

その前に前回の補足です

【T2558】上場投信S&P500三菱UFJ投信が抜けてますよ

というご指摘をいただきました。年間経費0.0858と安くオススメです。

スリムS&P500よりも若干安いですね。指値で買いたい方はどうぞです。情報ありがとうございました。

 

本題です。

個別株をやるなら4つのハードルを超えていけ!

インデックスを超えられない4つの理由

1つ目 買いのタイミングが難しい

誰かの情報でおすすめ銘柄がわかったとします。

自分で探すのはもちろんベターです。

 

おすすめの株が

A 高配当株だった場合

高配当株にはいくつかのタイプがあります。

ⅰ 時流から外れた産業で注目が薄い場合

タバコとか石油産業とかですね。

業績が良ければお買い得になります。

しかしタバコだと政府の規制に大きく左右されます。

またタバコを吸う人の数は年々減少しています。

どう見ても衰退産業です。

 

なので規制が強まるなどのマイナスの観測が出たり業績がパットしないと売り圧力は高いです。そうすると大きく株価は下落します。

 

下げている時は業績、将来性と合わせて考えて割安なら「買いの好機」です。

 しかし下げている株を買うのは素人には難易度が高すぎます。

 

持つべきか、売るべきか、買うべきかの難しい判断を強いられます。

株価が持ち直せば、あとからみれば安い時期は買うチャンスだったといえますがだれにも将来はわからないので、「下げやすい」これらの株は素人には買うハードルが高いです。

 

下はMOアルトリアの5年チャートです。

 MO 40.69ドル 予想PER9.02 配当8.45%

よだれが出るような配当率ですね。PERもS&Pの25と比べると断然低いです。

チャート画像

 

ただし株価は下落傾向です。

高配当だからいいやと思えるのかどうか難しいところです。

同じ時期のナスダック総合の5年チャートはこちら

こちらのほうがシンプルで素人向きです。5年で2.4倍になっています。


ついでにS&P500はこちら

5年で1.7倍になっています。

単純にVOO+QQQだと2.2倍です。(実際はQQQのほうがナスダック総合よりもリターンはいい2.7倍くらい)

 

また石油のXOMのチャートはこちら

34.74ドル 予想PER20.69 配当 10.02%です。(ヤフーファイナンス米国)

チャート画像

ちょっと前の半値ですね。

石油価格の今後はわからないので素人はこの株を持っていたら「どうしていいのかわからなくなります」

配当をみれば今は買い時ですがその状態は以前からずっと続いています。

 

ⅱ 株価が下落して高配当になっている場合

上記の場合もこれに当てはまりますが、業界としてではなく会社の業績不振での場合です。

これは買わないほうがいい危険な銘柄です。

しかしそれを見分けるのは素人には難しいです。

低PER、高配当で魅力に見えてしまうかも知れません。

 

結論

これを避けるには「高配当株を買わない」選択が素人には最善です。

 

B グロース株、ハイテク株の場合

ⅰ アップル、マイクロソフトなど大手ハイテクの場合

大きな業績のブレも少ないし、PERも無茶苦茶ではないですから安全度は高いです。

とはいえ決算や将来の業績ガイダンスの見直しで大きく株価が変動するのでそれらを見張っておく必要があります。

 

買いのタイミングとしては、PERで見て安くは思えないのでどこかのタイミングで買うしかないです。

 

AAPLの場合 株価116.97ドル 予想PER35.3 配当0.7%

割安感は感じません。

下はアップルの2年チャート

チャート画像

今から見ると今年の8月の高値で買った場合を除いていつ買っても報いられているように見えます。

下は直近6ヶ月チャートです。

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例えば今買うのはどうか?

私にはいいタイミングに見えます。

直近の調整から10%ほど戻したところです。

サブスクモデルの転換にも成功して過去の10台の予想PERから脱却しました。

 

あとはQQQとどちらが買いやすいかの選択になるように思いますね。

下はQQQのチャートです。

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チャート的にはアップルのほうが戻りが遅く、したがって割安感は高いです。

どちらも今買って問題ないように思えます。

 

時価総額世界2位のMSFTを見てみます

株価215.81ドル 予想PER37.47 配当1.04%

予想PERは普通の株から見ると高く見えるし、小型ハイテクから見れば低く手堅い株に見えます。

2年チャートでは

チャート画像

直近6ヶ月では

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 MSFTの業績と将来性に信頼をおいていれば現在は買い時と言えます。

 

結論

大手ハイテクの買いは高配当と比べるとずっと用意に見える。

とはいえ短期間ではかなり上下するのでその対策が必要。

会社の業績と将来性に自信が持てるなら買いのタイミングは多い

現在も買いのタイミングの一つ思える。

 

会社に対する信頼感がどれだけ持てるかは個人差が大きいので、一般的にはQQQのほうが買いの安心感は勝るだろう。

 

今まで低PERの高配当株と高PERのハイテク大手を見てきました。

 

最後に大手ハイテクを運営できている方限定ですが小型ハイテクのPERがうんと高い、あるいはない場合も見ていきましょう。

 

ZM 492.41ドル 予想PER629 随分高いようですが以前は1000を超えていたので随分下がりました。また現実利益を出しているのは大したものです。

2年チャートは

チャート画像

昨年新規上場して長く低迷しています

 

今年の3月から5倍になっています。

最近半年を見ると

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ボリンジャーバンドを加えると

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9月始めの窓開け上昇は好決算によるものです。

とはいえ、ボリンジャーバンドを大きく突き抜けての上昇は無理があったようでその後窓を埋める形で下落しています。

 

好決算と誰かの推奨で高値で買ったとすれば「損切り」ないしは大幅下落で肝を冷やしますね。

好決算を利用して売りたい人も多いのでしょう。

 

その後戻してこれまた会社の将来が信じられるなら買ってもいい場面でしょう。

 

もう一つの人気グロースのテスラモーターを見てみます

TSLA 433.95ドル 予想PER 1124

直近6ヶ月のチャートは

 

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大きく上昇して足踏みしてまた上昇するというパターンを繰り返しています。

なので会社の将来が信じられる方はベースを作っている期間、あるいは下落した時は絶好の買い場になります。

 

逆にZMと同じく「高値づかみ」のあとの下落であわてるケースもありそうです。

 

動きの激しいハイテクの買いの結論としては

1 有望銘柄がわかったとしても「会社の理解と信頼」の度合いによって成績は大きく違う。

2 上下動が乗りこなせれば「買い上がっていっても」「下げたところを買っても」どちらにしても買うチャンスは多い。

3 個人投資家個人個人によって運用成績は天地の差が出る。

 

→インフルエンサーの推奨で買うのは意味がない

その後の下落への対応力が大きく異なるから。

 

今回の結論

個別株は高配当株にしてもハイテク株にしても運用者の力の差がもろに成績に影響する

それには「耐性」の素質の差もあるだろう

→したがって「推奨銘柄」「有利な銘柄」を知ることはあまり重要ではない。

その後の運用の方で大きく差がつくから。

○個別株の中では大手ハイテクが素人が失敗する確率が低いように感じる

 

♣サッカーやバスケットでフォーメーションや戦術はそれを実行できる選手の能力があって初めて成り立つのと似ている。

「スリーポイントでいこう」と言ったって「入らなければ」もともと成り立ちませんね。

サッカーはどうなんでしょうね?

選手の質が低くても勝ちやすいフォーメーションとか戦術とかあるんでしょうかね?

 

今回は要素の中では一番簡単と言われる「買い」でも個別株では個人差がとてつもなく大きい

したがってそこまでの差がつきにくいインデックスに勝てない人が多いというテーマでした。

 

付記 インデックスの場合買いのタイミングでの失敗が少ない理由

個別株の場合の「会社をどれだけ信じるか」の部分が「米国市場をどれだけ信じるか?」あるいは「ナスダックをどれだけ信じるか?」に変わります。

 

個別株の場合よりは将来への信頼度が増します。決算もないです。

 

だから下落してもそのまま持ち続ける戦略が使えます。

 

だからたとえ「高値づかみ」しても安心して保有できます。

 

さらに安い時期に買うことも可能です。

より下落してもそのまま持ち続ければ大丈夫だからです。

 

つまりインデックスの買い場は有利さに差はあるけれど、「買ってはいけない」タイミングは、それが「一気買い」でなければ問題ないといえます。

 

その点で素人が扱いやすく、インデックスが個別株を上回る確率が高い要因の一つです

 

今回は以上です。

 

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