チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

リタイアするのはいつ?失敗しないリタイア生活1回目

2020年10月2日記述

リタイア準備軍の方々へ、リタイア者からの手紙

私は65歳でリタイアしてから3年半が経ちました。

この機会にこれまでの経験をまとめてこれからリタイアを迎える方の参考になればと思います。

内容は、とりあえずざっとですが

(1)リタイアの時期はいつがいい?

(2)リタイア後のライフスタイル、リタイア後は価値観が変わる、変える

(3)リタイアしてからのお金はどうする?

(4)生活費は劇的に下がる!

(5)リタイア後の生活レベルは?

(6)住むのはどこがいい?

(7)リタイア後の価値基準は?

(8)リタイア後の投資とお金の管理

(9)リタイア後の問題点、落とし穴、誤解

(10)リタイア後の優先順位

 

1回目

リタイアの時期はいつがいい?

→自分で決められる場合は慎重に

 

立場によって自分で決められる場合と自分では決められない場合があります。

もし自分で時期を選択できるならその判断は慎重にしなければなりません。

 

私達はこのような重要な選択をしばしば間違うからです。

進学、就職、転職、結婚・・・と振り返ってみていかがでしょうか?

それらの選択は十分にいろんな方面から熟慮・研究してからの判断だったでしょうか?

そしてその結果はいかがでしょうか?

 

多くの人は「ベストではなかった」とお感じになることでしょう。

リタイアも同じく人生の重要ポイントです。

 

一時の感情に流されての判断では後悔必至です。

ましてパートナーに相談もなく・・・などは論外の暴挙です。

 

1 制度、システムが柔軟になっている

私の父親のことは55歳が定年でした。生命保険の会社で支部長をしていました。

定年後もいくつかの会社で働きました。

なかなかうまくいかなかったようです。

全く畑違いの仕事で成果を上げるのは難しいですからね。

 

現在は例えば60歳が定年でも嘱託という制度で、毎年更新ではありますが65歳までの延長を選ぶ方が大多数です。

 

自営業の人でなくても「自分で選択する」必要があるわけです。

 

今後はさらに70歳くらいまで雇用期間が伸びそうですね。

 

これに対して「いつまで働かせる気だ」とか「年金を払いたくないんだろう」とかの意見もありますが偏見やヒガミに基づいた考えからの判断は後悔しやすいです。

あくまで自分の利益を中心に考えたいですね。

 

2 一度ハローワークに行ってみる

人間なかなか客観的には判断できないものです。

なので一度ハローワークで職探しをしてみるのがいいです。

なにしろタダです。

「こんなにも自分への需要があるのか」と思う人はいないでしょう。

特別な技術や資格をもった方への求人なら別ですが。

 

普通の会社で普通の仕事をしている場合には「がっくりくる」状況でしょう。

 

だから自分の会社での雇用延長の選択肢がある場合には「外の世界」を知っておくのはその後の「働き方」に大きなプラスです。

 

いやいや不満を持ちながら働くのと「感謝しながら」働くのとではストレスも疲れ方も何倍も違うでしょうから。

 

3 可能な限り働くのがいいのか?

では会社がOKならとことん働くのがいいかどうかはこれまた別の話です。

また自営業の方のように自分でリタイアの時期を決める人もいますね。

 

自分のしたいこと、収入、時間のバランスで決める必要があります。

私の場合は仕事をしている限り休みはなかなか取れないし、中途半端なこともできないのでやめる選択をしました。

 

どれかをとればどれかを我慢しなければならないので「あれもこれも」というわけにはいきません。

 

ざっくりいうと「時間的自由」か「収入」かの選択になります。

節約して生活すればコストは劇的に下げられるので、見込みがついて自由な時間を優先すればリタイアする選択は大いに考えられます。

 

4 シュミレーションをしながら経験を積んでいく

リタイア後のライフスタイル、優先順位にあわせて休みを利用してシュミレーションしていくのが有効です。

現役時代は休みは「ストレス解消」が優先したでしょう。

なのでケチケチするよりも「しっかりリフレッシュ」できるかが優先します。

つまり一泊5万円の温泉旅館でもそれでリフレッシュできるならコスパはOKなわけです。

 

しかしリタイアした後でそんな豪華な旅館は必要ないです。

リフレッシュするストレスがないからです。

 

なのでリタイア後は十分な時間を利用して低コストで楽しめる、趣味というかライフスタイルが望ましいです。

 

家庭菜園とかスポーツとか山登りとか、安い地域ではゴルフもいいかも知れません。

私の地域だと平日は昼食つきで5千円台のところがいくつもあります。

とはいえタダには負けますがね。

 

リタイア後を想定してそんなお金をかけないキャンプや山のぼりやツーリングなどのアウトドアなんかにでかけたらどうでしょう?

 

よくリタイア後は夫婦で旅行三昧という方がいます。

しかしよほどお金に余裕がある方なら別ですが長続きしないと思いますね。

さらにお金の面は別にしても、夫婦での好みは同じではないので興味もまた別です。

 

奥さんは友達と行くほうが楽しいでしょう。

 

だからあまり当てにせずに自分一人で出かけるのがいいですよ。

「何?それじゃあさみしい」って?

仲間といつも群れていたいならかなりお金もかかるし制限されますよ。

男どおしの付き合いもなかなかやっかいです。

特にゴルフとかの遊び仲間だと付き合いは派手になりますね。

にぎったりしているときりがないです。

 

もしキャンプや一人旅行がさみしい、むなしいと感ずれば、フルリタイアでない方がいいかも知れないですね。

稼いだお金で友達と付き合う感じですね。

 

といってもあまり金遣いの荒い人とは付き合わないほうがいいです。

ギャンブルなんてもっての外です。

ブランド物の時計や車に乗っている人も要注意ですね。

リタイア後は価値観が変わるからです。

お金でものの価値を決めている人はリタイア向きではないです。

「安い割に使えるよ」という工夫ならいいですけどね。

 

5 移住希望なら度々足を運ぶ

田舎暮らしとか、他府県に移住希望なら何十回も行くのがいいです。

一般に旅行では一回目が一番新鮮でドキドキします。

回数が増えて4回め5回めとなると有名な場所はもう飽きちゃって、そこに群がる観光客を見下すようになります。

ちょっと前までは自分がその中にいたのにね(笑い)

 

そしてよりローカル色のつよいディープな場所に興味を示します。私だけですか?

つまり同じ場所でも行く回数で景色は変わるわけです。

また行く季節によっても大きく違うはずです。

夏は涼しいと思う場所でも1ヶ月もすれば「肌寒い、寂しい」場所に感じます。

増して冬になると雪道で閉口する場所も多いでしょう。

 

しかし住むとなれば「まるごと」その中にいるのですから全季節を体験しておく必要があります。

 

表面的な景色だけでなく人間関係はもっと強烈です。

初めは「やさしい、面倒見のいい」と感じていた現地の人が実は「うっとうしい」人だったというのは常です。

 

大体、よそ者を最初から歓迎する文化なんかどこにもありませんから

それでもよってくるのはよほどその場所で友達がいないか、嫌われているか、あるいはなにか魂胆があるのでしょう。決めつけてはいけませんがその可能性は高いです。

 

海外では特にその傾向が強いですね。数回合うと必ず地元の「お得な不動産」を勧められますね。もちろんお得な物件のはずはないです。

 

6 現役の間に「リタイアの夢」をぶちこわしておく

遠くから見ていると素敵だったけど実際に入ってみたら「最悪」ってことも世の中にはよくあります。

最悪とまではいかなくてもイメージが違ったというのは当たり前にありますね。

 

「イケメンで優しくて気風が良くて最高」と思って結婚したら「金遣いの荒いDV男、女好きで借金だらけだった」というのもよく聞く話です。

 

外から見るのと内側から見るのとでは景色が違うのですね。

特にお金を使わずに楽しく過ごすというのはかなりハードルが高いと思います。

現役のときには「効率優先」でお金で解決するのが一般的だからです。

お金を使わないでトロトロしている人をみると「なんてしみったれでかっこ悪い、惨めなんだ」と思ったりします。

 

新幹線のぞみでシュッと行くのが普通なら鈍行で行くのはじれったいでしょう。

しかしリタイア生活は万事鈍行列車、普通列車のようなものです。

 

だからリタイア生活のシュミレーションではとにかく「お金にものを言わせない」「質素倹約」を心がけなければなりません。

 

「そんなケチケチしたしみったれは性に合わない」と思うなら現役を続けるかあるいは数十億の資産を作っておくべきですね。数億だとフリがつけばなくなるでしょうから。

 

そうやって新しい流儀でシュミレーションをしてみると「違和感」が多いかも知れません。

それだけまだあなたが「生臭く」「現役」だからですね。

 

「仕事から逃れたい」という「アンチ仕事」の動機から「純粋なリタイアライフ」への動機に変わるまでには相当な距離があります。

 

それは少しずつ少しずつ自分で体感していくしかありません。

 

そうして「リタイアの夢を一つづつ壊していく」うちに今の現実の生活、仕事に対する見方もリフレッシュされるかも知れません。

 

不便さを低コストで体感するのはキャンプが一番いいでしょうね。

電気もないようなところで3日も平気で過ごせるならあなたはすぐにリタイアしてもやっていけるでしょう。

 

徹底的に「リタイアの夢」をぶち壊すまでは早期に意思を表明する必要はありません。

一度言い出すと引っ込みがつかないこともあるからです。

 

7 趣味が不可能になるリスクもある

また予期せぬ出来事も起こるリスクがあります。

「リタイアしてゴルフ三昧だ」と計画を立てていても「腰を痛めて」できなくなるかもしれません。

また以外にコストがかさんでお金がかかる趣味は慎まないといけない状況もあるかも知れません。

だから趣味やライフスタイルは複数あるのがいいです。

特にお金がかからずに長続きするものは貴重ですね。

この辺はまたの回にやりたいと思います。

 

とりあえず今回は

「夢のリタイア生活」を安易に夢想しないほうがいい。

そのためには多くのシュミレーションをこなす、キャンプなんかいいよ

というテーマでした。

仕事から逃れる目的のリタイアから「真に自分のためのリタイア」へとカジをきるのですね。

もし現在の仕事が続けられるのなら「安易にやめる意思を表明しない」のが得策です。

本当にやめる時には理由はいくらでもあるし、簡単だからです。

 

今回は以上です。

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