現在確かなことと不確かなことを整理→行動は?
2020年7月3日(金)
底堅い米国市場
先週末はチャート的には下落トレンド入りも心配されましたが見事に今週は上昇を続けています。
今日は3月の底以来明確なことと不透明なことを整理しました。
まずS&Pのチャートは
◇ボリンジャーバンドの中心線を越えて復帰しました。
◇50日線に近づいて離れるいい形です。
◇出来高は伴っていないので力強い感じはありません。
◇ひとまず下落トレンドは避けられました。
○チャートを見る意味はあるのか?
こう何度も20日線を割りながら、そして下落トレンドもあると見せかけての復帰がチャートなんか無視して安値では「買っていった」方が結果的には良かったことになります。
とはいえ、それはやはり結果論なので慎重な姿勢が必要と感じます。
水曜日から一目のウリと買いの強さで見ても短期、中期ともに買いが優勢になっています。
明確なこと 金融緩和は続く→金融相場は続く
1 実体経済はまだひどい
コロナの先行きは全く見えません。
しかも上下格差がものすごく、ハーツレンタカーやチェサピークエナジーのように倒産も出ています。
航空会社などは政府の支援がないと経営が成り立たない状態です。
このようなコロナの影響を受けている企業は多くありその前途は道筋が見えません。
2 FEDは底辺に合わせた政策を取る
まだら模様の米企業や国民ですがFEDとしては「上は見ない」方針です。
つまりFEDのじゃぶじゃぶの金融政策で金持ちがさらに金持ちになろうが知ったこっちゃあないわけです。
かれらの関心は底辺で苦境にあえいでいる人々をどう救済するかです。
そのための金融緩和であり、社債の買付です。
「今回の苦境を乗り切るためにはFRBの資産がいくら水ぶくれしようが構わない」
という姿勢です。
そして底辺が立ち直るのはまだまだ先のことなので金融緩和もまだまだ続くというわけです。
3 底辺に合わせるので上位がバブル化するのも必然
コロナの影響がまったくない、あるいはむしろ恩恵を受ける企業群もまた多いです。
ハイテク系はほとんどがそうです。
MSFT、AAPLの両巨頭をはじめとした大型テック。
NTFX、ADBE、などの料金モデル、サブスクといいますが、を取っているところ。
ZMなどの小型テック(小型と言っても時価総額は8兆円位ある)もサブスクモデルが多いです。
「まかべえ」さんがフォローされているジム・クレイマーさんによると恩恵をうける企業群はS&Pのうち時価総額ではほぼ半分に達するそうです。
つまりFRBの政策はそれら恩恵を受ける企業群にとっては「必要以上の追い風」になります。
これでバブル化するなと言う方がおかしいでしょう。
問題はバブルはいつ終わるのか?です
代表的な銘柄であるMSFTの予想PERが現在32.6、アップルが24.3です。(モーニングスター)
MSFTについては以前記事にもしましたが、年利回りがインフレ率なみの2.5%、つまりPER40までは「割高」とは言えないと考えています。
アップルについては私はよくわかりませんが年利り4%はまだ余地がある感じですね。
4 小型ハイテクについては判断不可能
ズームやSHOPなどの小型ハイテクはPERすらないので「割高」基準はわかりません。
株式/売上高のPSRパーセールスレシオなんかの指標もありますがそれも凄まじいのでどこからがバブルなのかさえわかりません。
ちなみに最近上昇の大きいテックのPSRは
株価 | P/S | P/CF | PER | |
SHOP | 1030 | 67 | 174 | 10000 |
DOCU | 191 | 30 | 249 | 385 |
ZM | 261.7 | 91 | 196 | 204 |
P/S は株価を売上で割ったのも。P/CFは株価をキャッシュフローで割ったもの。
3年ほど前はアマゾンのPERが300超えでビビってましたがPERが1万とはそれ以上です。
とはいえここにある企業はPERがある=利益が見込めるだけゴールに近い企業群と言えます。
ドキュサインがこれだけ上がってもP/Sでは安いですね。買い増さないと。
ちなみにチャートはこちら
ボリンジャーバンドの中心線を割ったことがないという凄まじい上昇です。
こういったテック銘柄は年寄でわからないので
ツイッター、ブログのやすブログ | シリコンバレーVCの中の人の日記
、動画の「ともさん」で勉強させてもらってます。
また追随して買ってます。一部ですがね。
そして「じっちゃま」こと広瀬隆雄さんの動画もとても参考になります。
→まだバブルのピークとは思わない。
しかし決算で下落する会社や、全体が大型テックに資金が流れて一時的に下落して振り落とされる可能性はありますね。
わからないこと、不明確なこと
1 コロナがどうなるか?
2 ワクチン、治療薬はどうなるか?
ワクチンについてはドイツのバイオ製薬のビオンテック、英語読みではバイオンテック$BNTXの4つのワクチン候補の一つが第一相、第2相臨床試験の途中段階でいい数字が出たと発表されました。
→できるとすれば随分早いです。期待が高まりますが①どのくらいの効き目なのか②どの種類にも効くのか③ワクチンをみんなが受けるか
などの問題は依然としてあります。
第3相の臨床試験の候補者5万人を募っているそうです。
コロナが広がっている地域の人が志願すればボランティアは割と集まりやすいかもです。
→2年間はワクチンは出来ない。という意見が多かったがFDAの承認が下りれば年内にも使えるそうだ。
製造は$PFEファイザーが担当
BNTXは結果発表でかえって株価が下落するなどの不可解な動きをしている。
仕込むなら「今でしょ」かも?現在63.3ドル
3 勤務形態はどうなる? 大変革だ!
リモートワークの方が会社も働く人も都合が良かったりします。
米国では郊外の住宅地が値上がりしているそうです。
これは大変なイノベーション、改革になりそうです。
会社はオフィッスを初めコスト削減項目が多いです。
増えるのはIT投資くらいですが、これもサブスクですからどかっとお金がかかるわけではないです。
求人も広い地域から募集できるので優秀な人材が集まります。
対応できる会社とそうでない会社の選別が起きる
ざっくり言えば
A IT投資で売上が伸びる会社群、MSFT、ADBE、その他クラウド関係
B 改革でコスト削減、経営効率化で業績が向上する企業群
C 取り残される企業群
に3別されます。
トータルではメリットが大きいでしょう。
ITの利用は大企業が有利で早いです。
だからほとんどの企業にとってはメリット大でしょう。
→これもS&Pが上昇する要因になる。
地域では米国が有利、日本は不利、その他はわかりません。
働く人も、有利になる人、不利になる人、変わらない人=公務員など
に分かれます。
不利になる人のケアが大変になります。
対面の仕事が要らなくなりますから。
しかしそれは国の政策の問題なのでカットします。
まとめると
1 意外とわかっていることも多いです。
特に米ハイテクは追い風、恩恵です。
しかもこれは当分続きます。
2 わからないことについては考えても仕方がないです。
整理してわかったのは、これだけ大変なことなんだけど意外と恩恵を受けたりプラスの企業が多いことです。
社会的にはどうなるんでしょうね?
ひとつ確かなのは「変革できない国や会社は衰退する」ことです。
ロシアではプーチンさんがずっと独裁を続けるそうですが、このような環境では国は発展しないですね。多分。
日本でもごますりがうまいだけの会社員は公務員を除いて危ないかもです。
まとめのまとめ
コロナがどうなっても株式市場は当分(2年は)強気に展開する確率が高い。
→基本は買い
それではみなさまの投資の充実を願って記事を〆ます。
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