株を売るのはどんな時?その方法は?
2020年6月28日(日)
コロナ感染拡大で下落が濃厚な情勢だがどうする?
チャート的には①上昇トレンドの終了②下落トレンドの開始
6月5日の3230をピークに下落トレンド入りしたと見られる
下はS&Pのボリンジャーバンドです。
◇過去の例のように反発せずに下げている。
◇
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MACDの下げも明確になってきた。またプロであるダン高橋さんの解説でヒストグラムのマイナス圏が大きいとの指摘があった。
チャートだけから今後を予測すると(FRBのテコ入れ策が出て過去は持ち直した)
1 今週からかなり大幅な下落トレンド入りの確率が高い。
2 一目均衡表で見ると短期中期ともに「売り方優勢」
3 はっきりしたトレンドになると「アルゴリズム」が作動してより動きを大きくする
これは私の想像ではなくやはりダンさんに解説の動画がある。
つまり全面売りの展開が濃厚。
ただしQQQはまだ上昇トレンドが崩れていないのでどうなるかは不明。
昨日は「ハイテク以外の個別株で長期保有の予定がないなら」「下落が嫌なら」いったん売る選択は有力だと書きました。
そして「利益が乗っているなら処分は心理的に容易です」
ホントは損益は投資行動には関係ないんですがたいていの素人にとっては大問題です。
その後動画のコメントやツイッターでご相談もいただきました。
私はみなさんと同じ立場の一人の素人投資家で「指南、指導」する立場にはないです。
なので個々の銘柄についての言及はできませんが「私ならどうしたい」くらいの感想をお返ししています。
今回は素人投資家の立場で「売りはどんな時?」を考えます。
1 売って買い直す方法の実際の計算
株価には上下がありますから、天井付近でいったん売却して利益を確定させる方法は有力です。
下はMSFTの6ヶ月チャートです。
今からチャートを振り返れば「高値で売って安値で買い戻すこと」はそんなに難しくないように思えます。
あとは何を根拠に売買するか?になります。
RSIは売られ過ぎを判断はできますがそこで買っていいというわけではないです。
一目で買いが優勢になった地点を選ぶとすると
青が9日の短期での買いと売りの優勢判断。赤が26日中期での判断です。
短期を使えば効率はいいですがしょっちゅう売りサイン買いサインが点灯します。
そこで中期の赤線を使うと2月24日の168ドル付近が売りになります。
一方の買いでは短期では驚くことに底の翌日には買いのサインが点灯しています。
中期では3月30日に下から抜いていますから翌日の開始の159ドルが買いになります。
売りと買いの価格差は思いの外小さい!わずか5%!
そうすると売りと買いの価格差はわずか9ドルで5%になります。
指標通りにテキパキと売買してこれですからまごまごしているとさらに売りと買いの差はさらに縮小します。それに税金と手数料を加えると・・・
いやいやチンさん自分はもっと上手にやるよ、という方は
さらに効率を高めるために売りはトレールストップで機械的に売り、買いはやはり逆指値で底から8%反発したら買いとかの方法になるのでしょうか?
しかしチャートをみると8%の反発なんか下落の途中でもわりとしょっちゅう起きています。
そのたびに買い出動して→逆指値で損切り
しているとかえって効率は低下しそうです。
底付近での「投資家心理は最悪!」
さらに機械的に買うとしても「心理的には逆風が吹き荒れています」
一目での中期の買いサインのあとでもメデイアや論調は「2番底」が多数派でした。
それを押し切って買うのはもう「凡人の限界」を超えています。
これが普通の素人の場合です。だから
「高く売って安く買い戻す」作戦は素人凡人に限れば有効とは言えません。
2 同じ株を買い戻すのでない場合は有力
個別株を売ってVOO、QQQに転換する場合は有力な選択です。
どちらかと言えば下落が濃厚な時にいったん利益を確定させて時期をみて買い換える作戦です。
こういう候補があるなら今はまさにその時期です。
今後の展開が不透明だからです。
「そんなことを言って上がったらどうしてくれる!」
というような方にはオススメしませんがね。(笑)
株式市場に絶対はないからです。あくまで確率があるだけです。
ここまでのまとめをひとまずしておくと
1 高く売って買い戻す作戦は思いの外その利ざやは少ない。
2 転換予定の株があるなら先行き不透明で下落の確率が高い今はその機会だ。
ただし株価の保証は一切しません!
3 長期保有の銘柄を利益確定する意義は小さい、ない
したがって長期保有、永久保有を決めている場合には、素人・凡人に限ればですが「いったん利確する」意義は小さい、あるいはない、あるいは逆効果になります。
その後買い戻すタイミングを逸する場合があるからです。
→長期保有、永久保有の銘柄は売りの対象から外れる
インデックスのVOOやQQQについては永久保有がしやすいので下落への心配が少なくて有利ですね。
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4 利益確定の売り
長期保有と決めていない銘柄の場合はいったん売るのは有力と思います。
どちらにしろ利益を手にするので「投資は成功」です。
売る踏ん切りがつかないなら逆指値、やトレールストップをかけておけば自動で売れます。
♣素人は「早く利益を手にしたい」と利確を急ぐバイアスがあります。
しっかり引っ張って利益の最大化を目指したいですね。
とはいえ根拠なくずるずる引っ張っても置いていかれるので、決算チェックやチャートでのチェックなどのメインテナンスが必要です。
5 危機回避の売り
また先行きが悲観的ならいったん逃れて現金や債券で避難するのも有力です。
成算がないのに無理して勝負する必要なないからです。
迷っているなら一部売却という手があります。
迷っているということは「どちらに動いても後悔しやすい」です。
売って上がったら「売らなきゃあ良かったと思うし」下がれば「あの時売っていれば」と思うからです。
100%保有する自信がないなら大幅下落では後悔する可能性が高いです。
だから「一つの方法」として「半分、一部売る」という方法があります。
半分売るのも勇気がいるのでとりあえず「四分の一」とか売ってみると気分がまるで変わります。
量的にリスクが減るからですね。
そうすると「あとの4分の3は持とう」となるかも知れませんし、あるいは「全部売ろう」と決断するかも知れません。
とにかく危機を回避するための「売り」は有効です。
これは本来「買値」には関係がないと言われますが、素人はそうは行きませんから
1 利益が出ている場合→すんなり売れる
2 トントンの場合もほぼ同じ
3 損が出る場合→売りにくい
です。
♣買値は投資行動には関係ない理由
市場は個人の買値は知らないので関係ないとされます。
→損得関係なく行動できれば段階アップ
なので買値に関係なく危機回避の売りができればプロに近づきます。
とにかく売りは難しいので「売らないで済むような構成」にしておくといいですね。
今回はこんなところです。
それではみなさんの投資の充実を願っって記事を〆ます。
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