【米国株】買い時や保有株の立ち位置がわかる一目均衡表の使い方、実践編
2020年6月18日(木)
米国株に一目均衡表を使ってみたらぴったりだった
という声を多くいただきました。
前回簡単な説明を上げたのですが続編のリクエストもありました。
そこで実践編を書きました。
と言っても私はチャートの専門家ではないので「極力削ぎ落として最小限」の使い方に絞ります。
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また以前の記事を確認いただくのも面倒でしょうから初めての方にもわかるように書きますので、重複もあります。
以前の記事はこちら
1 一目均衡表が米国株と相性がいい理由
(1)トレンドが単純である。
トレンドがはっきりしている場合に特に有効です。
米国株は日本株と比べて「為替の影響がなく」その分トレンドが単調です。
→そのぶんやりやすいですね。
(2)順張り(トレンドフォロー)の投資が主流
米国株でショートをされる方はほんの少数でしょうから「バイアンドホールド」ですよね。
(3)右肩上がりのチャートである。
基本的に右肩上がりですから「バイ・アンド・ホールド」に向いています。
つまり売買で稼ぐより「長く保有して大きくする」のに適しています。
2 長期保有と相性がいい
どんなチャート分析も絶対ではありません。当たりも外れもあります。
だから頻繁な売買では疲れます。
その点長期投資では「売りの場面」は殆どないので「買うタイミング」と「保有でOKか?」の確認に使うことになります。
私がここでぐだぐだ書くと退屈でしょうから早速実践練習で見てみましょう。
下はS&P500の3月からの一目チャートです。
使い方
まず3月の底以降では大きくは「上昇トレンド」です。
その確認にはトレンドラインを引いたりしますね。
3 緑の線、転換線の使い方
(1)今回の下落は一時下値抵抗線を割り込んでいますね。
月曜日です。その後大きく上昇して事なきを得ました。
(2)緑の線で短期の強気、弱気を見る
緑の線が転換線で過去9日間の高値と安値の中間をとった線です。
9日の移動平均線と思って貰えばOKです。
ⅰ 株価が緑線を上回っていれば短期では強気
短期で買った人の買値を上回っているので、儲けが出ている状態だから
♣移動平均線の場合は単純に足し算します。緑線は高値と安値なので人間の意識のアンカーに結びついています。
ⅱ 下回れば短期で弱気
今回は先週の木曜日に大幅下落であっさり割り込みました。
ついでに言えば底以来で初めて緑線から下に離れました。
雇用統計の好材料がありながらも結構もろいですね。
現在は緑の上に出て上昇トレンドは維持されました。
4 赤の線、基準線の使い方
赤の線は過去26日の高値と安値の中間の線を表します。
中期での投資家の買値を表し、強気、弱気を見ます。
ポイント 相場の方向=トレンドは基準線で見る
◇底以降は一貫して強気が見られる
底以降に4月10日くらいで株価が赤の線を抜いてからは一貫して株価は赤の線の上方にあります。
タッチしたのが2回、5月15日辺りと今回です。
→コレで見ると投資家は短期でも中期でもずっと株価に対しては強気姿勢だったことがわかる。
実際は「2番底がくるぞ」という弱気派が多い印象を受けたが、一目のチャートで見ると多数派は強気だったとわかる。
1つ目の買いのサイン
均衡の好転=緑線と赤線のゴールデンクロス
上記で4月10日くらいで緑が赤を下から上に突き抜いています。
これは短期の強気が中期の強気を上回っったこと=均衡の好転になりまs。
割とはっきりした「上昇のサイン」ですね。
上記のチャートをみるとその前後で勢いよく上昇しているのがわかります。
あんまり大事じゃないと思うけど「雲」
上記で赤とか青で色がついているところが雲です。
FXなんかじゃ重視するらしいけど米国株だとどうなんでしょうね?
先行スパン1・・・雲の上の緑の線、下になったりもする
緑の線(転換線)と赤の線(基準線)の中間値を26日先にずらして描いた。
♣26日の意味。
人間の中期の行動パターンが26日らしいです。営業日なので実際は1ヶ月ちょっとです。
先行スパン2・・・雲の下の赤い線
過去52日間の高値と安値の中間値を26日先にずらして描いたもの
長期での投資家の買値の中間値です。
営業日で52日なので10週ですから2。5ヶ月になります。
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5 雲の大まかな理解
中期、長期での投資家の買値の塊を表しているので、この中では投資家は「利益確定」「損切り」「戻り売り」などの相場にマイナスな行動をしやすい
→相場はもたもたしやすい。
→雲の中、や近くでは相場が荒れたりもたもたするのを理解する。
2つ目の買いのサイン 雲抜け
雲抜けはしこりが取れて上昇しやすい
上記では4月半ば過ぎに雲を上抜けています。雲を抜けたあとは上昇が加速しています
6 遅行線は投資家の儲かり具合を表す
上のチャートを見るのも大変なので別のを出しますね。QQQの底以来です。
ローソク足の左にそっくりさんがありますね。
これは26日左にずらして描いた遅行線です。終値で表されているのでラインになっています。
遅行線の一番新しいところを見てみます。
それを真下に見てローソク足との差が投資家の利益を表しています。
26営業日前にQQQを買った人は228ドルほどで買っており、儲けが15ドル出ています。
→利益が出ているので強気です。
3つ目の買いのサイン 遅行スパンの好転
使い方注意 ちょっとややこしい。
現在の株価終値を26日後ろにずらしたのが株価を上抜けるのが「遅行スパンの好転」です。
つまり現在だと26日左にずらすと株価よりも遥かに上にありますね。
それがクロスする点を探すと、3月上旬に上抜いているのがわかりますか?
その点を平行に右にずらしたところです。
4月15日頃になります。
わかりましたか?
こういうのは動画が便利ですね!
まとめますね
1 緑の線(転換線)と株価の関係から
株価が上にあれば短期(9日)で強気→現在はQQQは強気、S&Pはイーブン
2 赤の線(基準線)と株価の関係から
株価が上にあれば中期(26日)で強気→現在はQQQ、S&Pともに強気
3 株価のトレンドは赤の線(基準線)で見る。
→だから基準線というのですね。→現在はS&P、QQQともに上昇トレンド
4 緑が赤を抜けば均衡の好転で買いのサイン
単にトレンドの好転でもいいかも知れません。
上記のチャートではS&Pでは4月10日頃、QQQでは少し早く出ています。
5 雲抜けは好転のサイン
S&Pで4月末、QQQで4月18日頃です。
6 遅行スパンの好転は買いのサイン
S&Pで4月18日頃、QQQで4月16日ですね。
7 3つがそろうのが「三役好転」です。
大抵は誰の目にも上昇が明らかになってから現れますね。ゴールデンクロスと同じ。
買いサインは絶対ではないし遅れる
ゴールデンクロスなどがそうであるように、買いサインは遅れがちです。
また絶対ではありません。
なので金科玉条のごとく応用する必要はないです。
先駆者の研究によると
1 緑の転換線と株価の関係が一番早いサイン
QQQでは3月23日ごろと4月の初旬に出ている。
2 緑と赤のクロスで確認、遅行スパンで確認、雲抜けはさらに確認の感じ
3 米国の3指標ではダウ、S&P、ナスダックのどれに「買いサイン」が出てもOK。
「売りサイン」も同様。今回はナスダックが一番早かった。
以上です。いかがだったでしょうか。
今回の暴落とその復調のチャートはまさに教科書のようにぴったり当てはまっていますね。
トレンドがはっきりしている米国株では使う範囲が広いと感じます。
FXなどに多く使われているようですがね。
これから米国株で使われるんじゃあないでしょうか。
あなたと一緒に「先駆者」になりましょう。
日本人が発明した日本発祥の指標ですが海外のチャートにも装備されていて人気も高いようです。ダン高橋さんがそう言ってました。愛用しているそうです。
おまけ
一目チャートをみて気づかれたでしょうが、他のチャートとは違うユニークな点が一目にはあります。
それは現在よりも先に(26日)先行スパン1と2と雲が描かれていることです。
そうです、一目は未来を「予測するツールとして人気があるのです」
遅行スパンの過去、現在、未来を一つのチャートで表すから「一目均衡表」なのです。
そして表しているのはそれぞれの地点での投資家の買いコストと心理です。
実用的なのは買いタイミングと持ち株のチェック
しかし米国株では複雑なことは不必要と思っています。
現時点で一番使えるのは
1 買い候補の株の買タイミングと「買ってよいか?」
下落トレンドでは買いません。また雲の中などは気をつけましょう。
2 持ち株の状態
障害が多ければさらなる下落への対応が必要です。
手放すなら早いほうがいいからです。
コメントや質問もくださいね。
以上長くなりましたがなるべく実用的にシンプルに書いたつもりです。
動画の方がわかりやすいかもです。
上げるようにします。
それではみなさまの投資の充実を願って記事を〆ます。
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