チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

【米国株】長期投資と為替リスクにどう対応する?老後は日本円はなるべく持たないほうがいい!

2020年5月27日(水)

昨日は「出遅れ銘柄」が爆発でした

まず4指数では上昇が大きかった順に

ラッセル1393 2.77% ダウ24995ドル 2.17% S&P2991.77 1.23% ナスダック9340 0.17%

ときれいに「出遅れ上昇」パターンでした。

上昇幅もですが「出来高の増加」を伴っており「腰が入ってきた」感じです。

下はS&Pのチャート ちょうど200日線上にあります。3000目前。まあ抜けるんでしょうね!?

f:id:tingisuhan:20200527083419p:plain

 

分野では出遅れ関連、レジャー、航空が大幅高

航空では

DALが13% JBLUジェットブルーが14% JETSネット証券では買えないけどETFが11.8%といずれも大幅上昇。

破産もあり得たのでETF以外は買いにくかったですね。

レジャーでは

大手のDISが2.5%高、カジノも8%前後の大幅上昇

航空よりは破産の可能性は低いと思うのでこちらのほうが狙いやすいかもです。

詳しくは

MGM17.65ドル10.9% WYNN84.89ドル8.5% LVS49.93ドル6.5%です。

 

まあ上昇も大きいけど下落も大きいので持つのに精神力が要ります。

 

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反対にこのところ上げてきた金鉱山は6%ほどの大幅安、

ヘルスケアも安い感じ

 

資金の移動が目まぐるしいです。

流行を追いかけるのが短期的にはいいのでしょうがなかなか簡単ではありません。

 

長期保有なら自分の欲しい銘柄を「買ってもいい値段」で買うのが精神的に楽に思います。

とはいえ納得して買ってもさらに下げると後悔して次の買い増しが出来ないのが通常ですね。だから下げているのを買うのは精神的負担は大きいです。

 

あと不動産も上げましたね。

IYRが76.4ドル3.7%、RWRが77.2ドル4.8%の上げ。

どちらもついちょっと前には70ドルを切ってましたから大きい上昇です。

 

金利が極端に低いので実体が悪くてもこのまま立ち上がるのかも知れませんね。

これはわかりません。

とりあえず少し買っておくのもありでしょう。

 

昨日書いたATTに指値を入れて寝たのですが上昇していて刺さってませんでした。

成り行きだったですね。30.82ドル3.2%上昇

VZは54.3ドル0.35%上昇、やはりVZはまだ下落が止まったとは言えませんね。

 

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さて今日の本題です。

 

米国株投資が有利なのはわかるけど「為替リスク」はどう考えればいい?

という質問を動画の方にいただきました。

20年くらいの長期投資を前提にされているそうです。

 

これは誰もが気になる問題ですよね。

「もし、一気に円高が進んだら」と心配する人もいます。

私はそうは思ってませんけどね。

 

証券会社や銀行の窓口では「為替リスクが・・・」と言われるので「米国株」「先進国株」投資が敬遠される原因となっています。

 

結論から書いときますね。

私の考えは「為替は気にしない」「考えない」というものです。

 

その理由は

1 ここ10年の日米では為替とは落ち着いてきている

 過去10年のドル円のチャートは?

チャート画像

◇2012年暮れのアベノミクスの開始、金融緩和で大きく円安に振れました。

110円弱の現在の水準で落ち着いています。

これは日本の政策の影響が大きいです。

多くの人が民主党時代を忌み嫌う原因の一つです。

 

その間の長期金利は米国は

チャート

◇随分上下していますね。FRBの金融政策でFF金利が動き、長期金利も動くのです。

◇日本はずっと0%近くの金利だったので日米の金利差もほぼ上記と同様と考えられます。

念のために見てみると

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◇現在は過去最低水準の差です。

◇FRBは当分金融緩和を続けると言っていますからドル円は大きくは動かないことが予想されます。

◇ならすと1.5から2%のようです。

日米のインフレ率は

 
2010 1.64 -0.72
2011 3.14 -0.27
2012 2.07 -0.06
2013 1.47 0.34
2014 1.62 2.76
2015 0.12 0.79
2016 1.27 -0.11
2017 2.14 0.47
2018 2.44 0.98
2019 1.82 0.99
平均 1.77

0.52

 世界経済のネタ帳より

日米の差の平均は1.25%です。

 

ややこしいですね

今までをまとめると

1 ドル円はこの10年で90円ほどから110円弱と20%ほど上昇した。

2 その間の長期金利の差の平均は1.5%から2%くらい

3 その間のインフレ率の合計は12.5%である。

→インフレ率が米国が高い・・・ドル安要因

長期金利は米国が高い・・・ドル高要因

 

今後のドル円の理論上の動きは?

1 金利差では0.7%のドル高要因

2 インフレ率では 米が過去平均の1.25%高いとドル安要因

合計では相殺して年0.5%のドル安になります。

実際は米国のインフレ率は高くなりそうなので今後注目です。

 

ドル基準では米インフレ率をカバーできれば問題ない

米ドルを基準に見るとインフレ率の2%をカバーできればドル的にはOKです。

さらに日本円では年0.5%で回せば日本円的にはOKです。

 

あとはドル円の動きになりますがドルも円も世界的な通貨なので政策を除けば理論値に近い動きだと思います。つまり年0.5%から1%のドル安。

米国株で2%の利回りは難しくない

と思いませんか?

現在のS&Pの益利回りで年4.8%ですから。

さらに成長期待も含めるとインフレ率込みで6ー7%はインデックスで達成できるでしょう。

 

過去10年の日米の株式投資を比較すると

一方日本でインフレ率をカバーしようとすると過去10年の平均では年0.5%が必要です

 

理論的には日経平均で「楽勝」です。

10年チャートは

チャート画像

10年で120%ほどの上昇ですから「楽勝」です。

しかしチャート的には上下動が激しくて「精神力」を要求されます。

 

一方同時期のS&Pのチャートは

◇順調な右肩上がりで素人にはやりやすいです。

10年で200%の上昇になっています(為替は抜き)

 

まとめると日米で株式で運用した場合の計算は元を100とすると

1 日本では10年で212 配当20%で232 インフレ率を引くと10年で220

  インフレ率抜きの実質プラス120%です。1年で12%です。素晴らしい!

2 米国では10年で300、配当込みで320インフレ率18%を引くと10年で262

  インフレ率抜きで実質プラス162%です。年間16%、すごすぎる!

どちらもいい時期を切り取ったのでいつもこうなるとは限りませんよ(笑)

しかし条件は日米では同じですから、まとめると

 

1 過去10年では日米の株式運用では実質日本が12%米国が16%の高リターン。

2 10年前に一気に投資したとすると円安になっているのでこの差は拡大する

一方途中で投資したとするとその時期による。

 

なので主なポイントは日米のどちらが自分に会っているか?

→素人・凡人には米国の方が単純な右肩上がりで易しい

3 今後の将来性については見方が分かれるだろう

→私は人口が増えていき技術の先進性がある米国の方が安心感があります。

 

さらに世界の株式におけるシェアが日本は7.8%米国は57%です(4月末)

世界の8%に多くのお金を置くのは「リスク」と思います。

どうせなら7倍の規模の米国、あるいは90%の「先進国」がより適しているでしょう

2 日本円比率が高くなるリスク

生活スタイルや家族構成にもよりますが退職金を含めると65歳の年金支給額までに日本円の需要はほぼないです。(個人差あり)

60歳からは給料を半額くらいに減らされたとしても、その範囲で暮せば問題なし。

 

そして65歳の年金開始時ですが

日本円資産があれば年金需給は先延ばしすべき

私はうっかりもらってしまい激しく後悔しています。10万ほどですが。

なぜなら日本円があるからです。

それらは運用することもないので現金が積み上がるだけになります。

 

だからカミさんには先延ばしを提案して実行しています。

彼女は75歳まで先延ばしすれば2倍くらいもらえるはずです。

 

週刊誌なので「どちらが得」なんて記事をやっており、騙されて前倒しで受け取る人も多いです。

これは損得の問題ではないのです。

「長生きリスク」に対する備えととらえれば「先延ばし」が正解なのは明らかです。

「早く死んだらもらいそこねる」とかどれだけ実情を無視した「机上の空論」なのかと呆れます。

死んだら「長生きリスク」はなくなるので何の問題もありません。

ここでは長生きして迷惑を掛けることが問題なのです。

 

みなさんはよく熟慮して「最適な選択」をしてくださいね。

一回選択すると訂正が効きません。

一方受給希望は毎年できます。

 

重要 先延ばしすると1年で8%年金が増えます。

10年ならほぼ2倍になります。人生100年時代ですよ!

15万円の人も27万円になります。

20万の人は36万円。これなら100まで安心して生きられます。

これを「政府の詐欺」とか言ってる人がいますが嫌なら使わなければいいだけです。

 

重要 日本円があれば年金はもらわないのが正解

しかし退職金の受け取り、イデコの受け取りと日本円の割合が増えやすいです。

だから退職まではできるだけ「海外資産の割合が多い」方がいいのです。

思い切り多くしようと思ってもなかなかですよね。きっと。

100%でもいいと思います。それでも日本円は入ってくるでしょう。

 

リタイアしてからも年金はもらわずに手持ちの日本円で暮らしていけば「年金資産は増えます」

 

いよいよどうしようもない、タンスも貯金箱も漁って困れば、その時に

A 海外資産の取り崩し

B 年金受給

のどちらを選択するか決めればいいです。

 

日本円がなければ出費も減る

シニアになってからの出費の失敗、新築、リフォーム、投資の失敗・・・

はすべて日本円がリッチすぎることが原因です。

 

リフォームなんかは仕方により、業者により費用は倍以上違います。

だって業者は「ご予算はいくらくらいですか?」て聞くでしょう。

 

その時の予算の中に「海外資産」はカウントされないでしょう。

だから無駄遣いは自動的に避けられるのです。

 

先進国インデックスを取り崩してまで「温泉旅行」に行こうと思いますか?

 

歳を取ると感情にもろくなるので家族や先祖の出費を厭わない傾向があります。

 

お年寄りは「ご先祖さんはお喜びでしょう!」という言葉に弱いですが、礼を言ったのは先祖ではなくて僧侶でしょう。ご先祖さんが具体的な要求をするとは思えません。

 

とにかく「日本円を持たない」のがリスク回避の近道です。

オレオレ詐欺だって「お前の持っている米国株を売れ」というのはまだないですね(笑)

 

以上私の経験もあります。あなたはうまくやってください!

 

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