チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

今が一番投資をやめてしまう時期!その原因と対策

2020年5月25日(月)

非常事態宣言が解除されて日々の暮らしが戻ってきた

コロナで大きな収穫は日頃の平穏な暮らしがいかに貴重なものだったかということですね。

普通に誰かと会って食事して話をするということができないという状況にはなったことがなかったですから。

 

何気ない普通の暮らしが続くことが「大変貴重な幸せ」だとわかったのは良かったです。

まだ東京なんかは解除されてないんですよね。不自由お察しします。

 

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さて3月からの下落と急激な立ち上がりで「投資が中断」している人も多いでしょう。そのまま「投資はナシ」になってしまう人も多いでしょう。

 

今回はその原因と対策を考えます。

 

原因1 上昇するのが常識になっていた

下は過去30年のダウのチャートです。

今回の10年の上昇は1990年からITバブルまでの上昇と並んで長いものでした。

過去形にしたのはここでいったんリセットしたほうがいいと思うからです。

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この長い「上昇トレンド」のなかで「株は上がって当然」という常識が出来ました。

今回十数年ぶりに「そうではないこともある」という株式にとっては常識な出来事が起きました。

 

だからこの「上昇するのが当たり前」という常識に従って投資に参入してきた多くの人にとっては「話が違うぞ」となるわけです。

 

原因2 今までにない下落の原因だった

コロナという過去にないタイプの原因での急落でした。

だからプロを始めとして誰にも経験がなかったのです。

 

下落は急だった

下はダウの半年チャートです。

上昇トレンドが終わる時には上記のようにかなりの時間をかけて下げます。

急落したイメージが強いリーマンでもその前から徐々に下げてから一気に急落したのです。

今回も2月末に10%ほど下落していったん持ち直しました。

しかしそれからの急落は期間も短かったです。

 

関係ないと思われていた米国が中心になっていったからです。

今や米国は失業者が2500万人を越える空前の打撃を受けています。

 

原因3 急落で手放した人は損が出ているだろう

前代未聞の出来事だったので誰にもさらなる下落が予想されました。

リーマン時の下落をはるかに越えて90%下落するという人もいました。

 

だからとりあえず株式を手放しておこう。というのは割と自然な選択です。

事前に「絶対に売らない」と決めて実行した人以外はたいていの方が売ったことでしょう。

 

この自然とも思える行動が本人には傷となって残りました。

その前に買った人はうんと前に買った分以外は損が出たからです。

 

4指数の直近からの最大の下げ幅は

大きい順に

ラッセル44%、ダウ38%、S&P50035%、ナスダック32%です。

 

下は過去5年のS&Pのチャートです。

2017年1月の水準まで下げました。

下落なら早い時期に「売ろう」と計画していた人以外は一番下げた辺りで「手放す」のが一般的です。心理的なピークで集団心理だからです。

 

ここまでの結論と対策

1 自分を責めてはいけない!

私達は過去のチャートを見ています。

だから3月23日が底だったとわかるわけです。

そしてその後急激に回復して現在S&Pでは高値から13%、底からは64%回復しています。

他の指数は

5,23 現在値 安値 高値 下落率 合目 最大下落
ダウ 24465 18220 29568 17 55 38
ナスダック 9324 6695 9838 5 84 32
S&P 2955 2192 3393 13 64 35
ラッセル 1356 963 1715 21 52 44

しかしその回復はFRBが未曾有の無制限緩和を行ったからです。

だれもそれは予測できませんでしたから「回復は異常な事態」と言えます。

 

つまり「売ったことは間違ってはいなかった」のです。

だから自分を責める必要は全く無いです。

 

これがさらに下落していたなら「3月に売った行為」は「うまく逃げられた」となったでしょう。それは紙一重で結果論です。

 

◇売らない方針だったのに売ったのは見直しが必要

自分のルールが守れなかったことは反省・見直しの必要があります。

しかし「なかなか実行は難しい」という経験を得られたのは財産です。

 

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2 損が小さかったと思うべき

損が出たことで嫌な気分になっている方が多いと思います。

「売らなきゃあ損は出なかったのに」と思うわけです。

 

しかし2017年から米国株を始めた方で「フル投資」の方はほぼいなかったでしょう

多分積立NISAやイデコでの積立て、そしてそれ以外ではかなり「小ぶり」だったのではないでしょうか?

 

イデコやつみたてNISAを売った人はいないでしょうから、その他の部分です。

仮に100万円だとしたら20%の損切りで20万円です。

500万なら100万円。

 

確かに小さくはありません。

悔やむのには十分な金額です。

 

しかしそれは実生活に結びつけるからです。

20万あれば色んなものが買えるなあ、100万ならもっとです。

 

投資の損得は「実生活と結びつけるのが厳禁」です。

つまり儲かったからと豪華な焼き肉を食べているようではそれは「投資家」ではありません。ギャンブラーです。

 

ならば「傷は浅いぞ」と今回は「勉強代」で割り切れば何の問題もありません。

 

これが今の10倍にまで投資が進んでいて同じミスをしたなら損は10倍の規模です。

さらに労働収入の見込みが少ない時期にあたったとしたらそのストレスは今の数十倍、まさに「死にたい」くらいの気持ちでしょう。

 

60歳過ぎて1千万くらい飛ばすと精神的には痛いですよ!

 

もしあなたがそうでないならここはプラスに考えるべきです。

そしてどうぞ投資を継続することを考えてください。

 

「失敗が初期にきて良かった」と思うわけです。

 

これはいい加減な慰めで言っているのではないですよ。

 

3 一般には暴落は投資が最大に積み上がっている時に起こる

日本のバブル崩壊でも株式投資・不動産投資のピークに起こりました。

だから被害も最大だったのです。

私の同郷で東京に住んでいた方も、不動産投資を拡大して、金融機関もどんどん貸したので、数億の借金で不動産を購入した後でバブル崩壊に会いました。

かれは不動産関連の仕事もしていたので素人というわけではなかったのです。

それでもバブルにはみんな乗ったのですね。

 

今は元気に仕事もしていますが、後遺症は何年も何十年もかかりました。

 

私は地方にいたので「不動産バブル」には入れてもらえませんでしたね。

 

原因3 立ち上がりが早すぎた

一般に株の上昇の始まりは不景気で街中が失業者であふれて悲観が支配している時に起こる。と言われています。

 

それにしても今回は異常でしたね。

新規の感染者が拡大を続けて、街はロックダウンのさなかに株の回復が起こったからです。

 

失業者は2500万人を越えて企業業績もボロボロで、航空会社など倒産も当然の状況でした。

さらに倒産の続出など事態は悪化しそうな状況で誰もが株の復活などはイメージできませんでした。

だから「2番底が来る」は大多数の意識だったです。

♣今でも言う人がいるのは全くのおどろきだけど。

4月に「2番底は来ない」という記事を書いた時は随分批判もされました。

 

→今まで買えなかったのは当然だ!

だから買えなかったことを悔やむ必要はないと思いますね。

上昇の原因が

① FRBの大胆な緩和政策

② 需給で売る人が減った

下は好調のMSFTのチャートです。

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出来高を見ると4月からは減少しています。つまり「積極的に買われた」というより「売る人が減った」ことが上昇の一因です。これは他の株も同様です。

 

FRBのパウエルさんは「米国の成長に逆張りするものはひどい目にあう」と脅しをかけています。

実際にFRBの無制限緩和は不適格社債、やあらゆる債券を買うなど、まさに「前代未聞」ですから「空売り」は大変なリスクが伴います。

 

FRBのパワーを知っている機関投資家は当然逆らいません。だから「売りの勢力」はいないわけです。

 

今後下落があっても「浅い段階で」回復すると思うのは機関が買うと思うからです。

 

対策  今から再出発すべき!

今までのことはすべてリセットして現時点から再出発の時です。

例え損があっても大したことないし、これからの失敗を防ぐ「授業料」と思えば安いもんです。

それより今回のゴタゴタでせっかくの「株式投資をやめてしまう」損失のほうに目を向けるべきです。

 

私もそう思っています。

 

現在の関門は→割高に見えること!

ではないでしょうか?

確かに従来のものさしでみるとPERなんかですが、今までで最も割高水準の時期に当たります。

だから一気に全部投資すべき時期とは思いません。

 

しかし私は「割高」とは思っていません。

以前も書いていてくどくなるのでここでは書きませんが

金利などの水準やその他が以前とは全く違って来ています。

 

それはもう冬と夏くらいの差です。

だって以前は5%以上あった金利が2%台になり今後は0%が通常になるのですから。

株式の「割高水準」だって影響を受けるのは当然でしょう!

 

この話は別にしますね。

ともかく環境が変われば株価水準も変わります。

そして金利や緩和状態というのは環境の中でも最も重要な要素です。

 

新しい環境には「新しい頭」で出発

が最適です。

とはいえ今までされているイデコや積みニーサは変更の必要はないです。

 

今から一緒に「新しい投資」に取り組みましょう!

 

今までを水に流して再出発するのに現在は最適だと思いませんか?

 

長くなったので以上です。それでは一緒に投資に取り組みましょう!

 

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また、自分の気持も固まりますよ!

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