【アフターコロナ】シナリオあり過ぎるので予想は外れやすい→ポジションは慎重に!
2020年5月17日(日)記述
アフターコロナのシナリオは予測できない
今まで経験したことのない事態です。
2月の頃は
「中国だけでしょ?」
「かぜやインフルみたいなもんでしょ?」
という楽観的な意見が主流でした。
たった3ヶ月前です。
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その後深刻化して今だに世界では自粛を続けています。
各国政府の対応もいろいろでした。
最善の対応がわかりにくかったのです。
私は医師でも薬剤師でも専門家でもないですが備忘録、整理としてまとめておきたいと思います。
専門的ではないので不要な方はスキップを。
1 ワクチンはかなり望み薄
現在世界で100以上のワクチン候補があり、さらにその数は増え続けています。
1 RNAウイルスとしては最も長いRNAの鎖を持つ
RNAとDNAの違いは①鎖が1重、DNAは2重→RNAは変異が起きやすいことです。
DNAは4つの塩基がAアデニンーTチミン GグアニンーCシトシンという対になることで複製のミスを防いでいます。
RNAは1重構造なので変異のミスが起きやすいと言われています。
RNAではTチミンではなくUウラシルだそうですね。
→一つの構造のウイルスへのワクチンが出来ても変異したウイルスには効かない可能性あり。
日本では初期は武漢型でしたが4月からは欧州で変異した欧州型になったと言われています。
→いったんかかって抗体ができても他の変異したウイルスにその抗体が有効かは不明
→スウエーデンが実施した「集団免疫獲得作戦」も他の変異ウイルスには効かない可能性あり。
そうすると単にリスクにさらすだけという批判が出てきます。実際出ています。
2 従来型のワクチンのしくみ
無毒化、無害化したウイルスを体内に入れて抗体を作らせる方法です。
これも変異したウイルスへの効果はわかりません。
また無害化の程度により実物と近すぎると毒性が強く、離れると抗体を作らない難しさがあります。
開発企業は (資料は広瀬隆雄氏の記事から抜粋+自身作成)
中国のカンシノバイオロジクス
シノファーム(中国)、米【NVAX】ノババックスがフェーズ1、
フランス、サノフィ+グラクソ連合、【VXRT】バックスアーナ、が7月からフェーズ1アルティミューンが8月からフェーズ1
【NVAX】先週2倍に高騰しました。
非mRNAタイプで米国企業で一番手とみなされたからでしょう。
マースへのワクチン研究で多くのデータを持ち先行していたオックスフォード大学も4月にフェーズ1を開始しています。
こちらは遺伝子組み換えタイプ。
3 mRNAタイプワクチンの仕組み
新しいタイプですがまだこのタイプのワクチンが承認された例はありません。
なので承認されれば初となります。それだけわからないことも多く失敗率も高い
ただし副作用、毒性は低いとされているのでまさに「夢のウイルス」
ウイルスのRNAの一部をmRNAとして人体に送り込み抗体を作らせる
問題点 どのくらいのmRNAに反応して抗体を作るかが未知数
汎用性が高ければ抗体を作らないだろうし、本物に近づければ変異には効かない。
やっかいですね。
開発企業
■先行1番手 【MRNA】米モデルナ 現在唯一フェーズ2に入って先行
♣5月12日に株式内部保有者ロックアップが解除されたがその後も株価は上昇している。ただし今後も内部保有者の放出は続くと思われる。コレ以前にも予定プログラムにより創業グループは株を売却している。
♣重要
一般に科学分野では専門家ほど「悲観的」素人ほど「楽観的」と言われる。
薬では研究者は失敗の方を圧倒的に多く経験するわけで「どれだけ難しいかを肌身に知っている」対して素人は「簡単にできる」と思いがち。
だから経営グループが持ち株を手放そうとするのは当然だ。
会社側が「成功の確率は低い」と見ている証左だ。素人が勝手に「成功する」と思い込んで大金を賭けるのは危険と思う。
私はほんの少し保有があり5月中に売却の予定。
■先行2番手グループ
【BNTX】バイオンテックス(独)+【PFE】ファイザーグループ
【INO】
【BNTX】は4つの試験を同時に実行中。確率はその分高いかもしれない。
■大物は遅れてやってくる【JNJ】9月臨床試験開始
<治験失敗→即ボツ>
ファイザーやJNJはともかく新興の会社の株式は失敗と同時に株価急落は避けられません。
フェーズのどこまで行けるかは未知数です。
冒険がいやなら結果発表の前に、上げてても下げてても売って離脱→私はこれ
最終段階までいって成功する確率は各社数%もないでしょうからかなりの博打になります
米国は国家プロジェクトなので製薬会社には失敗のリスクはない
米国はワクチン製造を国家プロジェクトとして協力に支援していく方針です。
骨子は
1 8社を選ぶ、米に限らず、ただし中国は除く
2 タイプは多様化する→主流のmRNA型に偏らないように配慮→非mRNA型にチャンス、【NVAX】とか、だから株価高騰
3 成功しなくても費用は支払う→会社は失敗もOK、株主は☓
♣特許オプション付き公共事業みたいな感じですね。
成功しなくても経費はもらえるし、成功すれば特許料で莫大な利益!
だから選ばれればそれだけで会社はOK
選ばれそうな有力候補一覧
1 第一先行
【MRNA】モデルナ、技術力も高い、1日で基本は作ったそうだ
2 大物会社2つ
米国を代表する【PFE】と【JNJ】は入るでしょう。
特にJNJは政府機関との共同開発ですから確実でしょう。ただし非営利事業としています
3 非mRNA型製造
多様性の観点から入れるそうですから【NVAX】は入りそうです。
ポイント2 臨床試験成功の前から製造開始
見切り発車で、つまり試験がボツならワクチン廃棄でワクチン製造をする計画です。
11月から各月1億本、ちょうど米国の人口分ですね。
ノババックスやJNJのワクチン製造を請ける【EBS】エマージェントはどこが成功してもあるいは全部失敗しても製造費用は政府からもらえます。
この会社はいろんな製造をしていてコロナワクチンに特化した会社ではない。
こちらは治験に関係ないので(そうは言っても連れて下がるだろうが)わりと長期間持てますね。
【EBS】83.35ドル3.1%上昇、予想PER64 この会社はPERがあります。
チャートは
コツコツ少しずつ買う予定です。下げたところが狙いめなんですが今までは高く買ってます(笑)平均コストは現株価くらい。
今後のシナリオは「水戸黄門」ではなく「オリエント急行殺人事件」
コロナとの戦いは今後どうなるかは、楽観、悲観の幅がものすごく広くてまるで予測できません。
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楽観シナリオでポジションを持つのは危険
これから解除されて、経済活動は元に戻る。各社の業績も元に戻り下げていた株価も元に戻る。
これが楽観シナリオです。かなりの割合を占めているように思います。
だからバフェットが航空株を売ったりすると「あれっ?どうしたのかな。なんでそんなに悲観するんだろう?」と意外に思っちゃいます。
しかしバフェットは「今後は元に戻るとは限らない」と言いました。
彼が正しい可能性も高いです。
だとすると損切りするのは早ければ早いほうがいいです。だからベストの選択だったでしょう。
水戸黄門ではハラハラさせる場面がありますが最後は助さん、カクさんがやられて死ぬこともなくめでたしめでたしで終了します。
しかしこれはドラマだからです。実際は白鳳だって負けることもありますから、助さんやカクさんが「無敗」というのは現実的ではありません。
韓国ドラマも「エーモン=ベビーフェイス」がハラハラさせながらも勝利します。
一方アガサクリスティーの「オリエント急行殺人事件」は誰もが想像できない結末であっと言わせます。まさに名作です。種は明かしませんよ(笑い)気になればググってください。
今回のコロナはこちらのタイプだと思うんです。
つまりだれにもシナリオはわからない
→勝手にシナリオを決めて行動する、ポジションを取るのは危険!
いや、素人・凡人はという意味ですよ。
例えば、観光や旅客は戻るはずだと決めつけて「航空会社」を買うとかです。
DALデルタ航空はこちら
「戻るのが当然」と考えて買った人は当てが外れています。
同じ時期のS&Pはこうなので全部の株が低迷しているわけじゃあないです。
ナスダックはこちら
いや「逆張りしちゃあだめだ!」と言っているのではないです。
「逆張りとわかってやっているならOKです」
しかし「戻るのが当然」という気持ちで買うと「当てが外れる可能性が高い」と思うのです。
アフターコロナはすべてが変わる可能性がある!
それがどういう方向なのか明確にわかる方はその方向に動けばいいです。
そして10つのうちで「半分当たればいいや」と思えれば特にそうです。
リモートワークがさらに進展する
とわかれば
【ZM】【OKTA】【MSFT】なんかは有力ですでに上げています。
下はオクタ【OKTA】
【ZM】よりチャートはなめらかです。
下はズーム
そして最後は「抱合せ販売・サブスク」で数々のライバルを蹴落としてきた巨人【MSFT】はこちら、業界にいれば腹立たしいことこの上なしですが株主にとっては問題なし
OKTAもいいけどまだ利益も出していないのでやはり小心者・凡人はMSFTで十分ですね
信州に住む会社員も増えるだろう
不動産も出社しなくなれば都心の一等地は不要になります。
どこかの銀行が、JPMだったかな、行員の2割が出社すればいいと言ってましたね。
だとするとオフィッス街は20%でいいわけです。
オフィッスビル需要は大きく減ります。
必要な時だけ出社すればいいとなると住む場所も快適で物価の安い土地が選ばれます。
日本だと信州や伊豆なんかでも十分いけます。
月に1回とかだと沖縄や北海道でも可能です。(飛行機代を無視すれば)
年に2回ほどなら海外だって可能です。
バリとかタヒチのような景色が良くて暖かく物価の安い所もOKです。
バリなんかだと年収はうんと低くても快適に暮らせます。
かつてはそのような地に現役で住めるのは芸術家くらいでしたが今後は会社員でも可能になります。
そういう人が増えると大都市の住居の価格も維持できないでしょう。
となると供給過剰で賃料も下落します。
悪いことばかりではないですね。
自分用も含めて不動産の購入には慎重でありたいものです。
うんと安ければ別ですが。
「世界最適地生産」が当たり前になりましたが今後は「最適値居住」も世界的に増える可能性があります。
S&P500ではいろんな企業が含まれていますから長短打ち消しあうのでリスクは小さいですが、特定の会社や業界に賭けるのは「達人」でないと難しいと感じます。
結論
1 アフターコロナは予測が出来ない
2 ワクチンが出来て解決するというのは楽観すぎる
3 VOOやQQQを買うのは大丈夫だが特定の会社に予測で買うのは要注意
→安物買いの○○になる可能性あり
4 業績の目処が立っている会社の方が割高でも安心感はありリスクも少ないだろう
長くなりました。それではみなさまの着実な投資を願って長い記事を〆ます
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最近チャンネル登録の増加が少ないのでまだの方はヨロシクおねがいします。視聴は増えているのですが・・・(泣)
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