アンケート結果、数学的な期待値は決定的な要因ではない、株式投資は夢のゲームではない
2020年5月16日記述
2日連続で安く始まり高く終わった→チャート好転
昨日は週末だし、ヘッジファンドなどが6月末で顧客に払い戻す場合の「45日ルール」の日に当たるし下げるとすれば大幅もありえました。
しかし結局は上げて終了しました。
3指数では一番ヤバかったダウのチャートはこんな感じ
◇50日線にタッチして上昇しました。とりあえず「どんどん下がる」感じではなくなりました。
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ダウよりは「ヨコヨコの感じ」だったS&Pはこんな感じ
◇力強く上昇していく感じはしないけど「横に動く」のが今は濃厚ですね。
一番強かったナスダックはこちら
◇上昇トレンド継続ですね。強い!
ダウやS&Pが横ばいなら下に引っ張られる心配もないです。
◇ここまで3指数で違いが大きいのも珍しい気がします。
さらに1日2日でチャートの見方もガラッと変わります。
プロから見ると素人の私達が見る以上に「業績」が気になって「割安とは言えない」と感じるのでしょうね。だから相対的に消去法で安心感のあるハイテクやヘルスケアを買う以外に選択肢がないということなのでしょう。
この3指数、ラッセルをいれた4指数の乖離はどこまで続くのでしょう?
ラッセルは昨日1.6%高と一番大きく上げて終えています。
過去には中小型株の方が動きがいいということも言われました。
しかし現在は全てが変わりました。「過去の経験」が当てはまるとは限らないです。
わずかな差を求めて中小株に手を出すのはかなり冒険に思えます。
S&Pを上回りたいなら私ならシンプルに VOO+(QQQ、VGT)のほうが楽に思います
中小株(ラッセル)は下落時の大きさが半端ないですから。
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アンケートありがとうございました。
昨日ツイッターでお願いしていたアンケートです。
あなたはどうですか?
実際はこんなうまい話は詐欺しかないでしょうがね。
結果はこちら
私もAですから理解できます。
数学的には期待値を計算すると
Aは100万円
Bは500万X0.5ー100万X0.5=200万円になり2倍も有利です。
その数学的有利性、合理性通りと答えた方が31%もいらっしゃるのですね。
やはり時代は進歩しています。
精神的には確実にもらえるのが楽
Aだと単純に嬉しいです。そしてその嬉しさ、幸福感は貰う前ももらったあともずっと続きます。「なんてラッキーなんだ」とね。
しかしBの場合は精神的な葛藤が大きいです。
計算してBが有利と判断したもののその後もずっと悩み続けます。
いや私ならという意味です。
そして選択して時間がある場合には「変更」をするかどうかに悩みます。
「やっぱり確実なAにしようかな」
そして周りの人に相談すると、例えば奥さんならまずAでしょう。
そうなると「周りの世論を押し切る意志の強さ」も必要になります。
実際のイベントの日までは楽しいというより「外れたらどうしようというストレス」の日々です。外れたときの100万円の用意もいります。
さらに実際に外れた時の気持ちといったらないでしょう。
「なんて俺はバカな選択をしたんだ」
とか
「おれは何と運が悪いんだ」
とか
確率2分の1なら外れても文句は言えないはずですが、人間マイナスの気分のときにはそうは考えません。
なんてことを考えると答えはAが無難になります。
ツイッターでいくつかのご意見や提案ももらいました
1 「Bを2分の1の確率で400万円もらえて2分の1の確率で1円ももらえないにするとBを選ぶ」
そうですね、100万円持ち出すというのは大きな負担ですから、単にもらえないだとかなりBは増えたでしょう。半分くらいはいくでしょうか?
2 「何回もできるなら確実にBを選ぶ」
「10回くらいに小分けしてできるならBを選ぶ」
これも「一回勝負」というのが大きな障害ですね。何回もチャレンジできるならBの選択は増えるでしょう。やはり50%にはなりそうです。
ご意見ありがとうございました。
実際の株式投資に当てはめると
投資期間に大きく左右されます。
私がお薦めしている20年以上の長期投資なら
1千万投資して 3千万になる確率が高く、しかも投資金を上回る確率は100%に限りなく近いので問題なしです。
次に極端にしてギャンブルを考えます。私はギャンブルはしないのであくまで想像ですが
パチンコや競馬に行くと「勝つ」以外は元手はすべてなくして終わるケースが多いでしょう。
競馬の勝率は0.75なので1回勝負なら10万円が元手なら平均して7.5万円になって返ってきます。
投資としては話になりませんね。全額を3回すると0.42に下がってしまいます。
パチンコの場合はよくわかりません。
カジノの場合は「ヨコサワ」さんによると「ブラックジャック」でカウンティングすれば勝率は1を上回るそうですが確実に「出禁」になるそうです。
私は知らなかったのですが、カジノは客を出禁にする権利があるそうですね。証拠とかは不必要だそうです。
そう言えば最大手のラスベガス・サンズ【LVS】が日本への進出を断念しました。
日本は免許が10年しかないというのがその理由だそうですが実際はどうなんでしょう
最大手が断念したことでカジノ計画はスケールが小さくなりそうです。
そういうわけでギャンブルのプロは人間が相手のポーカーが多いのだそうです。
テキサスルールというやつです。この場合はカジノは損得には中立で場所を提供しているだけです。ディーラーの人件費などの経費を考えると赤字になりますね。
ギャンブルではポーカーや麻雀など人間を相手にする場合はプラスの還元率の場合はありそうです。ゼロサムゲームですね。
とにかく投資にはなりません。
株式投資も期間を短くしていくとどんどんギャンブルに近づきます。
1年の場合だと
米国株で年間平均7%のリターンだとすると
例えば100万円の元手で2分の1の確率で117万円になり2分の1の確率で90万円になる、みたいな感じでしょうか?
1ヶ月だと
平均リターンは0.6%ほど
100万円の元手で2分の1の確率で105.6万円になり2分の1の確率で95万円になる、感じですか?
どうでしょう? 参加したい人は1年よりは少ないように思うのですが。
1日だと
平均リターンは0.02%ほど
100万円の元手で2分の1の確率で102万2百円になり2分の1の確率で98万円になる感じでしょうか? 2%動くとしてです。
1年でも精神的には厳しい感じですね。1ヶ月や1日だとほぼギャンブルです。
マイナスの確率も結構あり、しかもそれが長期間続く可能性も高いです。
そう考えると「株式投資」が巷間言われているほど「魅力的」で「誰でも取り組むべき」ような「心地よい」存在ではないとわかります。
10年超に渡る上昇相場で「拡大解釈」「誇大」「感覚が麻痺」しているのでしょう。
実際は今年の3月のような下落を1回でも経験すれば「株式バンザイ」とは言えないはずです。
あるいはマスコミやインフルエンサーの「宣伝」「情報操作」「あおり」に騙されているのでしょう。
幸運な上昇相場でない限り「1年以内で結果を出す」のは凡人には難しいし考えてはならないと思っています。
少なくとも10年以上の期間を想定して動かないと「行動が一貫しない」結果になるでしょう。
上記のアンケートのBの場合でも心理的なストレスは相当なもので、気持ちは揺れ動きます。
想定する期間が短くなるほど「期間内に成果をあげよう」とするプレッシャーは大きくなりますからストレスも大きくなります。
株式投資はその程度なのに「これで億り人」「これで儲かる」「この夏はこの株で勝負だ」・・・とかいう投資雑誌やネットの記事がいかに空虚で無責任なものかは株式投資を知れば知るほどわかります。
「簡単に儲かる」「だれでもできる」・・・は確かにそのとおりです。
同じように「毎日10分間の体のトレーニング」も誰にでも簡単にできます。
しかし1年を通して10分のトレーングを自力でした人が果たして何%いるでしょうか?
1%いないことは断言できます。多分0.1%くらいでしょう。
株式投資の「簡単」「誰にでもできる」も同じように「実際に実行する」ことは大変です
とりあえずこの3月の下落で「暴落時に買う」ことの難しさを体験できました。
暴落時に大胆に買った人知ってますか?
証拠も要らないネットですらほぼいないですね。
しかし暴落前には「暴落で買えばいい」という意見は多かったです。
だから「暴落時には売らない」「動かない」が素人・凡人には最善になります。
しかしハードルが下がったとはいえそれでも実行するのはかなり難しいし実行できる人の割合も高くないです。
おやおやまた長くなりました。それではみなさまの投資の着実な前進を願って記事を〆ます。
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