【ヘルスケアへの投資】【アフターコロナ】ハイテクと共にぜひ取り入れたい!両方をわざと除くと悲惨かも?
2020年5月11日(月)記述
アフターコロナは大きな変化→対応できる企業が伸びる
コロナショックは一時的なものではありません。
働き方や日々の生活、ライフスタイル、消費行動を大きく変える可能性があります。
投資家としては
A 変化を受けにくい業界、会社→MSFT、JNJなど
B 変化を受けやすい業界、会社→多くの会社業界
ここで疑問?
しかし市場は将来の期待値を織り込んでいるのでA業界はすでに株価が高く不利ではないか?
その点将来が不透明なBの方が株価が安く投資妙味があるのではないか?
私はそうは思いませんが、たとえそうだとしてもBだけに投資するのは素人・凡人にはデメリットが大きいと考えます。
4月以降株価は大きく戻してきましたが、みなさんの保有株はちゃんと戻っていますか?
そうでない人の方が多いと思います。
これはそうでない会社を選んだからだと思われます。
戻りがゆっくりでもやがて戻るでしょうから過度な心配はいらないですけどね。
しかし新たに投資するなら「バランス」は重要と思うのです。そして素人・凡人は「ベタ」でいいと思っています。達人にはそうでない選択もあるのでしょうが、米国株でそれでうまく行っている方を一人でもご存知ですか?
米国株はベタでいいと思っています。
昨年のVOO+VGTの41%のリターンを抜くなんてとっても難しいですよ。
愛聴している広瀬隆雄さんも「インデックスを越えるのはとってもとっても大変!」とおっしゃってましたね。
つまり
「ハイテク」「ヘルスケア」を外してはならないということです。
自分の好きな会社に投資してもいいけど、この2つを意図的に外す戦略は「当てが外れる可能性」が高いです。
まずデータから、高値だった3ヶ月前と比べます。
上からVHTヘルスケアのー3.2%、QQQの-4.4%、VGTの-7.6%、S&Pの-14.1%
何と戻りの大きいナスダックよりも戻しているんですね。
今度は底だった3月23日からの立ち上がりを比べてみます
上からVHTの35.2%、VGTの33.6%、QQQの30.1%、S&Pの28.8%です。
ナスダックの上昇ばかりに目が行きますがヘルスケアの方が勝っています。
実はS&P500の構成ではハイテクが36.2%ヘルスケアが14.5%含まれています。両方で50.7%と半分。したがってS&Pでこれらを除いた銘柄を買った場合はS&Pに大きく遅れたことになります
→ここまでの立ち上がりでは、ヘルスケア、ハイテクは大きく牽引している。
逆に言えば株価が高いわけですからもう「買っても遅い」と思う方も多いでしょう。
しかしヘルスケアについて言えば今はちょっと「ピークアウトした感」があります。
これから米国が再開して出遅れ分野が戻してくれば「換金売り」「利確売」で弱含む展開も予想されます。
とはいえヘルスケア自体の魅力が下がるわけではなくて単に注目度が相対的に下がるということですから「長期的には仕込み場」のチャンスです。
VHT(ヘルスケアETF)のチャートはこんな感じです。
チャート的にはハイテクよりは買いやすい雰囲気が漂っていますね。
では何を買えばいいか?
ヘルスケアと言っても銘柄はいっぱいあります。
配当とかのこだわりがなければETFがおすすめです。個別株はあとでやります。
有力な3つのETFをピックアップしました
こちらです 株価は5月10日
ETF | VHT | XLV | IXJ |
株価 | 189.2 | 99.4 | 67.76 |
年株価低 | 138 | 73.5 | 51.1 |
年株価高 | 198 | 105.1 | 71.1 |
配当% | 1.6 | 2.3 | 1.4 |
経費率 | 0.1 | 0.13 | 0.46 |
運営会社 | ヴァンガード | ブラック | ステート |
時価総額 | 10.4B | 25B | 2.2B |
銘柄数 | 390 | 60 | 104 |
対象 | 米大中小 | 米大手 | 世界 |
シグマ | 16.1 | 15.3 | 14 |
15年 | 10.6 | 9.9 | 8.7 |
10年 | 15.4 | 14.9 | 13.2 |
5年 | 8.4 | 8.1 | 6.4 |
3年 | 12.4 | 11.6 | 10.6 |
1年 | 14.9 | 14.3 | 15.7 |
YTD | -1.1 | -1.9 | -1.4 |
◇株価は最高値圏ですが少し下げたところです。
結論から言ってしまえばどれも大差ないです。
なのでこだわりがなければ
①年間経費が0.1%と安くて
②カバーしている銘柄が一番多い【VHT】で問題ないです。
③IXJは欧州、特にスイスの会社、ロッシュとかノバルティスとかを含んでいるのが魅力ですが、リターン的には米企業に劣ります。
しかし気になれば全部買ってしまえばさらに問題なしです。
○ハイテクと違って中小がが加わってもリターンが下がらないのが特徴ですね。
この原因としては
(1)小さい会社でも「新薬で一発当てる」可能性がある。
(2)M&Aが盛んなので、合併の対象になると株価が跳ね上がる。
とはいえどの会社が合併の対象かは素人にはわからないので幅広く買っておけば問題なしです→VHTが最有力な理由。
ETFについては解決しました。ETFだけの投資の方への記事はこれで終わりです。
私が保有している株、話題の個別株について書きます。
<ヘルスケア個別株データ>
2020,5,11現在、SBI証券より
JNJ | AMGN | PFE | GILD | UNH | |
株価 | 148.7 | 234.8 | 37.22 | 77.5 | 287 |
年株価低 | 109.2 | 166.3 | 27.9 | 60.9 | 187.7 |
年株価高 | 157 | 245 | 44.6 | 86 | 306.7 |
予想PE | 21.3 | 18 | 11 | 22.6 | 20.1 |
配当% | 2.7 | 2.7 | 4.1 | 3.5 | 1.5 |
epsドル | 6.4 | 12.77 | 2.74 | 3.89 | 14.28 |
配当ドル | 4 | 6.4 | 1.52 | 2.72 | 4.32 |
配当性向 | 63 | 50 | 55 | 70 | 30 |
時価総額 | 392B | 138B | 207B | 97B | 272B |
(1)JNJ
VHTに8.9%と首位で入っています。ヘルスケア総合1位の会社です。
最近での話題はコロナのワクチン開発を米政府と共同で進めるというもの。
これは営利事業ではないですが、社会への大きな貢献と写り、訴訟その他に大きくプラスと考えます。
予想PER21も十分「購買範囲」です。安値を徹底的に狙うなら別ですが。
保有があり4月も少しずつ買い足しています。151ドルくらいで購入。
140ドル台なら長期的には問題ナシです。
チャートはこちら
◇出来高減少中→注目が薄れているか?売りが減って株価を保っている。積極的に買う人は少ない→チャンスだ!
◇MACDもいまいち
→つまり自分で「買いの価格が設定できていれば」しばらく買いのチャンスは続きそうです。
ただしチャートからは一旦ピークアウトしているので今後の株価は下げる展開もありえる→下げてもいいつもりで指値を入れて少しずつ購入の方針
配当も悪くない。
(2)AMGN バイオ製薬首位
4月から232ドルくらいで購入中
チャートはこちら
JNJと似ています。チャート的には良くないです。
といって下げると決めたものでもないのですが出来高減少はピークアウトした感があります。長期投資家以外は買えないチャートですね(笑い)
(3)PFEファイザー
配当が4.1%と高いです。株価はJNJに負けてる感じ。
チャートは
うーん、製薬はどれもチャートはイマイチですね。もう少し下げてもおかしくない感じ
→気長に長期投資目的で買うのをオススメ。
買い下がりですね。予想PER、配当共に申し分なしですが、うーん株価次第。JNJとAMGN優先は変わらず。
(4)GILDギリアドサイエンス
コロナ治療薬のレムデシベルが話題です。
注意が必要なのは
1 レムデシベルは重症患者対象に認可はされたがまだ本格的にはこれからの薬
2 もともとはエボラ出血熱の薬として開発されたが認可されず→つまり再利用
3 現時点ではコロナ治療薬としては最有力な薬
4 ギリアドは最初の150万本は無償提供すると申し出ている
これは過去にC型肝炎治療薬などで「ぶったくり」の薬価をつけて米国では「札付きの会社」「悪者認定」されていることと関係があります。
この機会に印象を高めようという作戦ですね。ダメ元ですから。
ただし、無償のあとも無償とは限りません。少なくとも「納得できる薬価」なら問題ないでしょう。
大切!
ギリアドの売上にはレムデシベルは予想されていない
→しかし今後の成り行きでは売上に貢献する可能性はある
話題先行で買われたが現在下落中!
チャートはいいとこナシです。さらなる下落を示唆しています。
あと2%ほど下げて50日線を割るとさらなる下落もありえます。
しかし
これは話題先行の「粗熱」が取れているだけなので当然のことだと思います。
ヘルスケアに詳しい広瀬隆雄さんも動画で「買いを推奨」されてましたね。
「これからも下落局面では機関投資家がコツコツ拾うだろう」
今後もレジデシベル関係でバッドニュースは出る可能性はあります。
「治験の失敗」ですね。
だから治験データが発表される前に「売り抜けろ」と広瀬さんはアドバイスしています
とはいえ常にウオッチしているわけには行かないし、いつ発表されるのかを知るのも素人には難しいです。
→小口で安い時を見計らってコツコツ仕入れる。
→治験成功などの好いニュースで上げたら「一旦利確」もあり。
→下げたらまた買い
とせわしいですが、JNJなどとは違った作戦が要りそうです。
逆指値での「ロスカット」「利益確定」作戦も有効に思います。
♣どれだけ効果があるかは未知数ですが、少なくとも現時点ではコロナ治療薬の一番手です。さらにその売上は予想には入っていないので、コロナが今後も続くと考えると
ギャンブルじゃあないけど期待リターンは1よりかなり有利と思います。
ただし値動きが激しいので(1)たくさん買う(2)高値で買う
と下落で慌てる可能性は大いにあります。下落したときの対応をあらかじめ決めておく必要有りと思います
欲をかかない範囲で楽しむのがいいかと←ギャンブルかよ!というのりですが。
(5)UNH ユナイテッド・ヘルス
VHTにはJNJに続く6.1%の割合で入っています。私も保有があります。健康保険のトップの会社です。他にも薬関係とか。
チャートは
高値圏を航行中。安値からは50%ほども戻しています。
今買うのもアリだけど急ぐ必要は無さそうです。
いかがでしたでしょうか?
個別のヘルスケアをまとめると
1 JNJ、AMGN、PFE、UNHは長期保有が可能。いつ買ってもOK
これから少しだれそうなので買い時と感じる
2 GILDはうまくいけば大きく伸びそう
しかし、大きく揺さぶられるのを覚悟する必要がある。
コツコツ、少額で安く買って、どーんと上げたら一旦利確して再度のインを狙うのが確実か?ただしそのまま上昇すれば取り逃がす可能性は高いです。
とにかく難しいです。
最後に
ハイテクとヘルスケアは米国株を牽引しているツートップです。
両方をあえて「外す」作戦は素人には向かないです。
せめて51%入っているS&PのVOOやナスダックのQQQは入れるのが無難と思います。
S&Pの割合より多くなるのはOKなのでVHTは有力な選択肢です。
さらに株価的にややだれ気味なので「少しずつ買い下がって仕込む」のにはいい時期と考えます。
とはいえ、チャート的には当面下げる可能性もありますから買うのは自己ルールで慎重に行ってください。
チャート的には上げ調子なのはハイテクのQQQの方です。
それではみなさまの投資の進展を願って記事を〆ます。
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