ハイテクとヘルスケアでS&Pの51.6%を占める。この比率を守るのが素人が失敗しないコツ!
2020年5月12日(火曜)
コロナのぶり返しが予感されてヘルスケアが大幅上昇!
昨日ヘルスケアは当面チャートからは「弱含み」と書きましたが昨日の上昇でチャートもかなり様相が変わりました。たった一日なのですがね。
治療薬現時点で一番手のギリアド【GILD】のチャートはこちら
昨日80.8ドル4.3%上昇です。予想PERは23なので買ってもいい水準です。
どちらかというと50日線を割りそうな感じでしたが、50日線に触らずに上昇するいい形になりました。私は昨日寄り付き成り行きで少し試し買い。
チャート的には安心感が出たので買い増ししてもいいですね。
びっくりしたのが昨日少し触れた、ワクチン一番手のモデルナ【MRNA】66.9ドル12.9%上昇。時価総額24.8B
これも寄り付きで試し買い。起きてびっくり13%の上昇でした。
2日で25%とバク上げですが、チャート的には一旦の下落はあるかも知れませんがわりと安心感のある形。
RSIは79と過熱しています。出来高も増えておりどこまでいけるかという感じ。
RNAでの汎用的なワクチンの開発をしていますが、モデルナが最速かどうかはわかりませんが、このタイプは開発が早そうです。
副作用とか安全性とかをうるさく言わなければ予想より随分早くできるのではないでしょうか。
安全性の確認などは時間の短縮が難しいですから多人数への適用は先になるでしょうが
とにかく「安全性はともかく出来さえすれば」心理的には大きなプラスになります。
ワクチンと言えば広瀬高雄さんがツイッターで「ビル・ゲイツ財団から400億円の支援を受けた【NVAX】ノババックスに注目」とあったけど
昨日24.5ドル30.8%上昇と爆発、さらに時間外で39%上昇で34ドルになりました。
時価総額は1.4Bでモデルナの20分の1ですから値動きも軽いのでしょう。
今年になって10倍になってますね。
ワクチンの2銘柄はPERもない会社なので買うなら「割のいいギャンブル」と割り切って買うしかないですね。
しかしチャート的には「ニュースで急進してだれてまた急進して」なのでそんなに危なくもないです。ただし買う時期によってはその後半値になっていますから「取り扱い超注意」です。
一方永久保有目的のJNJとAMGNはー2%で指値入れましたが刺さらずです。
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順張りと逆張りが交代で来ている
ハイテクが引っ張る日と、「出遅れが伸びる日」が一日置きではないですが交代で来ています。
昨日はハイテクとヘルスケアの順張りが伸びた日でした。出遅れはかなり下げています。
指数では上昇の大きい方から
ナスダック0.78%、S&P0.02%、ダウ-0.45%、ラッセル-0.63%でした。
ここでいう「出遅れ株」とはざっくり言うと「ハイテク、ヘルスケア以外」の株になります。
S&Pの構成比を大きく外れるのは素人には危険
1 ハイテクとヘルスケアの割合は想像以上に大きい、合計51.6%
ハイテクが36.2%ヘルスケアが15.4%で合計は51.6%です(2020年3月31日)
現在はもっと増えているでしょうね。さらに将来はますます増えると予想されます。
2 S&Pへの投資は「負けない」ことに意義がある
なのでとりあえずS&P、VOOを買っておくのは問題なしです。
だからハイテクが強い日も、出遅れが強い日もS&Pは中立を保ちます。
「勝った」という気もしない代わりに「負ける」日もないわけです。
この「負けない」というのが素人・凡人では重要だと思うんですね。
負けないなら「ずっと続けられる」からです。
つまり投資が「積み上がって」いきます。
株式投資は「複利の力」を利用して増やすのが基本で、コツで、富裕層がさらに富裕層になる力の源です。
そう考えるとS&Pの投資は非常に優秀と言えます。
3 アレンジするとハイテクが少なくなる傾向がある
ところが個別株をアレンジするとハイテクの割合は多くの方のトータルではS&Pの構成比よりもずっと少なくなると思うのです。
これは「高配当株」投資をされる方が多いこととも関係があるでしょう。
配当をたくさん出さないハイテク株は高配当投資では対象外になりますからね。
ブログや動画を見ても人気のある方の多くが「高配当投資」タイプです。
「バフェット太郎さん」「正直者さん」あと動画ではえーと・・・とにかくたくさんの方が「高配当推し」です。
もともと農耕民族の日本人の気質にあってもいるのでしょうね。収穫するイメージで振り込まれるので。
しかし「高配当株投資」は見た目よりずっと難しくて上級者向けです。
だから私もそうでしたが「うまく行かずに転換」を余儀なくされる方が続出します。
上級者のブログや動画を見ている分には誰にでもできそうに思えるのですがね、不思議です。
私の動画のコメントでも「高配当から始めたがうまく行かずに転換してうまくいくようになった」という方が多くいらっしゃいます。
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4 低成長投資は能力・経験がものを言う
私は繰り返しになりますが「高配当株投資」は良くないとか劣っているというつもりは毛頭ないです。
しかし、難しいのは経験すればわかります。
これは単純に3月の安値からの立ち上がりでも簡単に実感できますね。
ハイテクとヘルスケアの立ち上がりはS&Pよりうんといいです。
だから私の保有株でも今年になって高値で買ったQQQ以外はすべてプラスになっています。
しかし、低成長銘柄は戻りが遅いのでまだマイナスのものもあるでしょう。
買う時期によりますがね。
うんと昔に安く仕入れた方は問題ないです。
だからこの3月の安い時期でも「買いのチャンスだ」と買いましされた方もいるでしょう
つまり経験の長さがモノをいうのです。あと実力もね。
経験が浅い方は3月の下落相場では下落が大きかったのでストレスが大変だったでしょう。
今回の大幅下落では「高配当だから下落が少ない」という過去の経験則は当てはまりませんでしたね。
下落が大きいと予想されたナスダック=ハイテクが一番下落は小さかったです。
意外だったのは収益が減らないはずの電力などの公益が随分下落が大きかったことです
本当に相場はわかりません。
5 大きなストレスを乗り越えられるのはごく少数
しかしタイプにもよるかもしれません。
私は株価の値下がりはそれなりに気になります。
だから今のように保有株が全部「含み益」「プラス」の方がストレスが少ないです
一方、「配当がもらえれば株価の値下がりは気にしない」という方も見受けられます
私には理解できないのですが、これは感じ方の問題なので、それならば例え「含み損」が発生しても気にならないですね。うらやましい気質です。
そんな方の場合は株価は気にしないので株価が下げた時はどんどん追加買いをしていけるわけです。
株価が気になる方と気にならない方の割合がどのくらいかはわかりませんが、気になるタイプの方は「高配当投資」に軸足を置くのはやめといたほうがいいです。
いずれ転換する必要が出て投資が積み上がるのが遅れます。
6 米国株とインデックスや順張りは相性がいい
ところでみなさんが米国株を選んだ理由はなんですか?
「右肩上がりの株価」が魅力だったんですよね。
だったら素直に株価の値上がりが享受できるインデックスや順張り株は米国株と相性がいいですね。
細かいことをいうと「成長分野」今だったらハイテクをS&Pインデックスが組み替えて比率を高めて上手に取り込んでいけるからインデックスは有利なんです。
ダウはその切替が遅れているのでしょう。時価総額比率じゃあないですからね。
しかし期待が大きい株は株価が高くなりますから、そのすきを見て「人気薄」の株にうまく投資するのが「バリュー株」投資です。
これも有力ですが、企業の価値や将来性を正確に見抜く能力が必要になります。
日本人が一次資料で英語で情報を取るのは一般人には難しいですからハードルが高い投資法ですね。
「高配当株投資」もバリュー株投資の一種と言えます。
7 初心者がハードルの高い投資をしやすい傾向
今日の東大バフェットさんのブログに面白い記事が載っていますね。
【超絶悲報】投資初心者さんの銘柄選定がヤバすぎたwww|東大バフェットの米国株式投資ブログ
初めて口座を開設した方々の投資傾向が「超難しいものに偏っています」
逆張りが多いですね。
米国株に慣れるまでは日本人はどうしても「逆張り」から入る傾向があるようですね。私もそうでした。
さらに「バフェット太郎」さんのように影響力のある方のブログや本が目立ちますから
実際は幅広い分野のブログや動画を発信されていますね。
だからある程度この傾向は仕方ないことなのかも知れません。
米国株投資リテラシーが高くなると投資対象がシンプルなものになるという逆説ですね
話が長くなりました。結論を言っときます。
<結論>
1 S&Pインデックスの構成はうまく出来ていて成長を取り込めるようになっている
2 個別でアレンジする場合S&P構成比よりも「ハイテク+ヘルスケア」の割合を高くするほうがうまくいきやすい。
つまり半分以上は「ハイテク+ヘルスケア」にしたほうが成長を取り込みやすい。
3 バリュー投資は経験と高い能力が必要。その一種である「高配当株投資」も同様
4 シンプルにアレンジするなら
「VOO+QQQ」でS&Pインデックスよりも成長を取り込める。QQQはVGTでもOK
5 バリュー系、高配当系に投資するならその逆にも投資しておいたほうが精神的には楽。例「SPYD+QQQ」みたいに両極端で短所を補うみたいな感じですかね。
それでは皆様のよりよい投資を願って記事を〆ます。
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