小口買いのすすめ、そのメリットとデメリット、分散も
2020年5月10日(日)記述
アフターコロナの世界は予測不能
収束後の再開が間近に迫ってきました。
一番早く被害を受けた中国と被害が一番大きい米国が早く立ち直りそうな気がするのは私だけでしょうか?
日本はいろいろ言われていますが、そして私にはその是非はわかりませんが、今だに役所が電話やFAXで情報をやり取りしていてIT化が激しく遅れていることだけは確かなようです。
各県や市町村、学校のホームページが仕様がすべてばらばらで独自ですが、あんなところにIT予算が消費されているのでしょうね。
共通のフォーマットを使えば百分の1の予算で素人でも作れると思うのですが。
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それはともかくアフターコロナを見越して有利な投資をしようとする動きもあります。
当たればリターンは大きいですね。
反面、いくら分野やアイデアが良くても競争に負ければ惨敗になります。
そう考えるとIT分野ではすでに勝ちが確定しているMSFTやGOOGL、あるいはその塊であるQQQへの投資は安全でかつ有効に思えます。
しかしそんなことは私が言わなくてもすでに市場が判断して「最高値付近」まで買われています。
下はQQQのチャート
「しまった、買遅れた!」と思うようなチャートですが昨日書きましたが長期金利への上乗せスプレッドからはS&Pと比べると現時点でもQQQの方がまだ割安度は少し高いです。
「なぜ200ドル以下のときに買わなかったのか?」と考えるから買えないんですよね。
その時はその時で買いたくない事情があったんですよ、きっと。
ミスを減らす小口買い
一気にバーンと買いと「上級者」みたいなことを狙っていると「低級者」は買いそびれます。
その点「買ってもいいかな?」と思ったら「すかさず小口で買う」とそんな悔しいミスは防げます。
幸い買付手数料は小口でも中口でもコストは0.45%で同じです。
一律の20ドル(税込み)になる4444ドル以上だと有利になりますが、それ以下は同じです。
とすれば小口で買うデメリットは「手数料面」からはありません。
♣常に50万円以上の買付をしていた人は別ですが。
小口投資のメリット1
買い逃しを減らせる=悔しい思いを減らせる。です。
現在最高値付近に迫ってきたMSFTも同様です。
「有利な買い場」を探しているうちにどんどん上がってしまいました。
「さほど有利ではない時に妥協して手を打って1株でも買っていれば」悔しさは大きく減ります。
特に買い増しの場合は1株でも何の問題もないです。
繰り返しますが小口買のメリットは
精神的に楽でストレスが溜まらない
ことです。
これはどの保有株についても言えることです。
ここまでの結論は
保有株の買いましは1株から考える。
特に有利でなくてもそこそこで手を打つと失敗しにくい
この「失敗しにくい」がポイントですね。
これを「成功する」と置き換えるとかなり様相は異なります。
最安値、あるいはしっかり有利な時に「バーンと一気に買う」のが近道に思えます。
しかしそれができるのは「上級者」で、「肝が太い」人ですから「肝が細い」人がそこそこ成功する方法としては「小口買い」は有力な武器です。
ドルコスト平均法と同じ仕組みです
一つひとつの取引はベストでなくてもトータルではベストにより近くなるという方法です。
こまめに指値を入れることができる
大口だとより有利な「買タイミング」を求めてしまいます。
だから余程のことがないと買えないわけです。
3月以降にそんな都合のいいタイミングは何回あったでしょう?
さらに「買ってさらに下げてより有利になったらどうしよう?」
という思いも頭から離れませんよね。
まして2番底が声高に叫ばれる環境では「大口買い」は常人には難しかったと思います
小口なら買える可能性は高まります。
前日の終値のマイナス2%とかマイナス2.5%とかに指値を入れておくと上昇局面と言えども刺さる可能性があるからです。下落では一晩にそのくらいは動きますね。
ただし朝起きて終値がマイナス5%とかになっていると「悔しい」です。
その悔しさを逃れようとー5%とかに指値を入れると今度は刺さりません。
ー2%、-2.5%くらいがいいと思いますね。どうせ小口ですしね。
デメリットはなんだろう?
小口買いのデメリットは先に上げた「手数料問題」以外には何があるでしょう?
思い当たりません。
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分散のメリット・デメリット
小口買いと平行して行っているのが分散です。
これは「集中投資。効率化」と背中合わせの関係にあります。
有効な投資対象が確定しているなら一点集中が効率的です。
つまり何年か前にアップルやMSFTに一点集中投資をした人は今は大きなリターンを得ています。もっと規模が小さい会社で高リターンな会社は山ほどあるでしょう。
あくまでダウ銘柄級で時価総額10兆円以上でも成功できた例として出したのです。
もっともアップルやMSFTは100兆円級ですが。
勝てる自信があるなら集中投資がベスト
しかし同じダウ銘柄で優良企業でもボーイングやGEを選んだなら悲惨です。
MSFTは今でも高くて買いにくいですが過去でも高くて買いにくかったのです。
だから過去を振り返って「どうすれば良かった」と思うほど実際の投資は簡単ではありません。
S&Pやダウ、ナスダックのETFは負けない投資といえる
外さない、大負けしない、そこそこうまくいくという意味ではS&PやナスダックのETFに投資するのは賢明です。
上記の企業はすべて含まれているからです。
S&Pよりナスダックの方が「攻めてる」という意味合いはありますが基本的には同じことです。
どちらも時価総額割合での指数だからです。ダウ指数はちょっと特別ですが。
アフターコロナでもVOOやQQQは負けない、外さないという意味でですが、有力な投資先であり続けると思います。
付記すると、これからはS&P一本よりQQQを1:1とか2:1とかで混ぜるほうがアフターコロナの時勢により適合しているように感じています。
「ハイテク=危険、ハイリスク」が全くのウソ、根拠ないデタラメであることがはっきりしたからです。
米S&Pの業界の構成%もハイテクは現在36.2%ですが、これは数年前と比べて増えています。今後5年くらいで40%を目指すと予想しています。
要は産業革命なのですね。今回のコロナでそれが加速したということです。
今後避けろと言われていることは従来産業により影響が大きいです。
対してハイテクは人との接触とは関係がないので対策の費用は少なくてすみます。
話がそれました。
分散投資の話でしたね。
本来自分が目指している投資以外の分野を買うのは「方針転換」みたいで気がとがめるものです。
私も「チンさん方針変えたの?」とかのコメントもいただきます。
高配当の人が1株でもハイテクを買えば「転向」と見られる可能性はありますね。
しかし「かたくなに方針を守る」のも良し悪しです。
新しい可能性を逃す可能性が高いからです。
例に出して悪いですが、高配当派の方はハイテクを敬遠します。
その理由は「配当が少ない」「PERが高い」というのが主なものでしょう。
しかし例えば1千万の投資をしていて1株MSFTを買ったところで配当に影響があるわけではないです。方針転換というほど大それた話ではないと思うのですがね。
分散のメリット→ストレス軽減、学習できる、経験できる
同じように私は先週シェルを買いましたが、30ドル以下なら買いと思っていたから買っただけで「高配当」に釣られたわけでもないし、方針転換でもありません。
♣実際の買値は30.5ドルで手を打っています。比較的長期に保有予定です。
順調に回復している銘柄もいいですが出遅れ銘柄も魅力があります。
「安い」のがいいですね。昨日記事にしました。
そう思えば今までの自分の主流の株とは傾向が違っても買っていいと思うのです。小口でね。
%でみたら微々たるものです。
「傍目から指をくわえて見ているより」うんと精神的にはプラスです。
1株と言えども自分が買うと見方が変わるのですね。自分が買うと下がるのもだれにもよくある話です(笑)
ならば「買いを我慢して我慢して耐えきれなくなって買う」より「とりあえず買う」方が精神的にはとても楽です。
私で言えばそれらは①金、金鉱山②不動産リート③レジャー株、DIS、カジノ株【LVS】【MGM】【WYNN】航空株【JBLU】なんかです。
緻密な計算でいうとそれらとMSFTではどちらかに有利性があるのでしょう。
しかしそれを判断する力は私にはありません。
さらに同じカジノ株でも優劣はあるのでしょう。
しかし1株2株・・・を買うのに過去の業績を調べるのはストレスです。永久保有するわけでもないです。前回は4日で売っちゃいましたしね。
ならば「気になったのを全部買えば」済むことです。
そんなわけで今週の買候補は不動産リートでは【IYR】【RWR】レジャーでは【DIS】カジノは?エアラインは潰れてもの覚悟で【JBLU】ですかね。あと高配当ETFの【SPYD】
浮気性ですね。
しかしじっと「大きな買いのチャンスを待っている」のは結構ストレスたまりませんか?
さらにそれは来るかどうかもあやしいです。来ても計画通り動けるかはさらにあやしいです。
ならば「小口」「分散」でストレスを吐きながら様子を見る、チャンスを待つ方が楽だと思うのですよ。
特に「高配当志向」の方にはこの機会に違う分野にもトライして欲しいですね。
なぜなら高配当投資は実はとても「レベルが高い投資」です。「バリュー投資」もそうですね。
小口、分散投資でレベルアップするのは「本命」「本業」の高配当投資にもきっと好影響を及ぼすと思うのです。
もっとも浮気しているうちにそっちが「本命」が変わることもあるかも知れません。
私の場合で言えば「永久保有」の方針とその銘柄対象は全く変わっていません。
保有のAMGNアムジェンを買い増し対象にしたくらいです。
その他の出遅れやリートはそれらとは全然違います。リートは売る予定はないですが。
シェルやSPYDをいくつか買ったといっても「高配当志向」になったわけではないです
こういう混迷の時期には間口を広げて「楽ーに行こう」と思っているのです。
年寄りなのでストレスには弱いです。だから我慢は体に良くないのです。
そんなわけで「買いたい株、気になる株」があれば1株買ってみる、というのをお薦めします。
今回は以上です。みなさまの投資と投資リテラシーの向上を願って記事を〆ます。
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