いずれお金は株式市場に回帰する、安心してコツコツ投資する
2020年4月22日記述
原油が歴史的な低価格水準
WTI原油5月限月が一昨日はマイナスになりましたね。今でも9ドルと歴史的な低水準です。これだけ荒れると産油国も株式市場からお金を取り崩すかも知れません。
2016年2月の大幅下落と同様の図式ですね。
だから今後の株式市場はかなりの「揺れ」を覚悟する必要があると思っています。
VIX指数も45.4と40を再び越えました。
しかし私はこれからの局面はこつこつ仕込んで行こうと計画しています。
早速昨日はー2%に指値を入れておいたMSFT、NEE、AMGNアムジェン、バイオ製薬
がめでたく軽々と刺さり買えました。
いずれも10株未満のほんの数株です。
手数料が小口でも不利でなくなったのでこういうことも可能になりました。
ありがたいことです。
さてまたしても個人的な投資対象で申し訳ないですが
今後の安値は「買い局面」と思っている理由を書いてみたいと思います。
さて株価は「将来を見て」動いているのでしたね。
しかし人によってその将来の期間は1年先かもしれないし、半年先、1ヶ月先かもしれません。
とにかく20年先を見据えて投資している人は少ないと思うんです。
そういう人たちは3月の下落局面でも躊躇なく買えましたね。
年金基金とかの連中です。人ではありませんね。
将来として取る期間によって見方が現在ほど分かれる時期はそうないと思うんですよ。
リーマン時は「金融システムが壊れてしまうんじゃあないか?」という恐れがありました
今回はそういうのはないです。
ただ何もかもが止まっているので、企業業績がどこまで落ち込むのかが誰にもはっきりとはわからないという点が、「不安と言えば不安」です。
だから1年以内を見据えている投資家にはなかなか株は買えないと思うんです。
今買って2Qがボロボロなら株は売られて今年中には回復しないかも知れないからです。
だけど20年先まで見据えている人には問題なく買えます。
お金は株式市場に回帰するしかない!
人々や企業の収入補填として天文学的なお金が各国ともばらまかれています。
それは本来は中小企業の資金だったり、返済や家賃に困る個人の救済資金です。
しかしトータルとしては「ばらまいた」わけでピンポイントに困っている人にだけお金が到達するわけではありません。
ヘッジファンドなどにもお金がじゃぶじゃぶ行き渡るのは当然のことです。
米国だけで数百兆円の政府資金とFRBの融通資金が出ていきました。
その何割かは「投機資金」として「暴れまわる」ことは確実です。
そして向かう場所は4箇所しかありません。つまり
1 債券
2 株式
3 商品
4 不動産
です。
この中で私は株式を選択しています。
不動産も魅力ですが過去では株式の2年半遅れで底が来ているそうです。
それを信じて遅れて不動産リートに投資します。
とはいえ、この2年半は過去のもので今回はみんな先走っているし、資金も過去より膨大なのでフライングで期間は短縮されるだろうという見方を「ダン高橋」さんはされていました。とすると1年半くらいを見ておけばいいのでしょうか。
2022年の初めくらいからで間に合うと思っています。
結局資金は債券⇔株式を行ったり来たり
現在は債券が高くなっています。米10年債利回りは0.57%。
株式の業績がはっきりしない現在では機関投資家はそうなりますよね。
しかし株式も戻り局面では激しく買われて上昇しました。
下はS&Pのチャート、日足です。
これで見るともっと順調に戻すのが自然に見えますが週足だと景色が変わります。
下は週足チャート
もう昨年の初めの水準まで戻しているのです。
だから上のチャートで50日線に弾き返されて一旦下落するのは自然の流れです。
ここらへんで一旦利確して企業業績の落ち込みの具合を確認したいということでしょう。
しかし「2番底」の警戒がずっと言われてきているので個人を中心に下落が大きくなる可能性はあると思っています。
だから安易に「再反発」を期待するのはマズイです。
上のチャートでのMACDは「一旦の上昇が終了して下落」に向かうことを示唆しています。
だから直近の高値と比べて「安い」と飛びつくとさらなる下落で慌てることになります
下げてもいいように少しずつ買う
米国株のいいところは1株でも買えることです。
この際この「長所」を最大限に活かしましょう。
幸い高かった手数料も小口での不利はなくなりました。
またVOOやVTなどのインデックスETFでは各証券会社ともに手数料が要りません。
まとめて買う必然性はありません。
VOOは250ドルと1株でも結構高額ですが、VTなんかは65ドルですから1万円以下ですね。
下げるのが濃厚とはいえ底では買いにくいのは実証済み
底で一気に買う作戦が難しいのは3月安値で大量に買った人が少ないことでもわかります。お薦めもできませんがね。
ところがドルコスト法じゃあないけど毎週とか3日に1株とか買うのはだれでもできます
私は今が「適正価格」と思っているので今後、この水準、あるいはもっと安いところは買っていこうと思っているのです。
現在の株価が適正だと思う理由
私の個別の買候補を例に見てみます。
4,21 | 予想PE | 予想配当 | |||
現在値 | モーニン | ヤフー | SBI | SBI | |
MSFT | 167.82 | 28.1 | 29.2 | 32.5 | 1.2 |
NEE | 235.42 | 26.4 | 30.3 | 30.4 | 2.4 |
AMGN | 230.75 | 15.3 | 17.9 | 18.1 | 2.7 |
UNH | 274.19 | 17.3 | 19.2 | 19.8 | 1.5 |
V | 160.53 | 29.9 | 29.3 | 26.5 | 0.7 |
MA | 245.35 | 32.5 | 30.9 | 32.5 | 0.6 |
予想PERはモーニングスター、ヤフーファイナンス、SBI証券のものです。
1 MSFTの場合
一番保守的なSBIの場合で予想PERが32.5、株式年益利回りは3.07%です。
これから長期金利の0.57%を引くと上乗せスプレッドはちょうど2.5%
債券を保有するより明らかに有利だと思われませんか?
債券より2.5%高い利回りが取れます。
さらにこれには将来の成長期待は入っていません。
企業合理化、IT化、自宅勤務などが増えればMSFTはますます重要性が増します。
もうすぐ1Q決算です。4月29日でしたかね。
企業業績の見方が揺れている今が、そして全体が利確で下落している今は「いい仕込み場」ととらえています。
なので今日もー2%で指値を入れておく予定です。小ロットですが。
2 NEEネクストラエナジーの場合
同じく一番保守的な予想PER30.4を使用すると年利回りは3.3%
これもMSFT同様に債券より有利と見えます。
成長性はMSFTに劣りますが安定性は高いです。
自然エネルギーや原発が多いので他の電力会社ほどではないですが、燃料安は利益増にプラスです。
3 AMGNの場合
これも保守的な予想PER18.1を採用すると年利回りは5.5%
長期金利への上乗せスプレッドは実に5%になります。
配当も2.7%ありまあまあの配当と言えます。
バイオ製薬なので業績が上下しますがその中では比較的安定していると思っています。
今回のコロナのような驚異は今後も続くことを考えると、創薬企業の存在価値は高まりそうです。
それがすなわち利益に結びつくとは思えませんが少なくとも「儲けすぎ」のパッシングは弱まったように思います。
4 UNHの場合
米国は現在医療がピンチなので、医療保険のUNHにも影響が出るかも知れません。
PER的には有利なのですが少し様子を見てもいいかなと思い今回は買いませんでした。
1Q決算は好決算でもう通過しています。
チャートは
サンダースさんの「国民皆保険」でさんざん上下しました。
PER的、将来性ともに問題ないですがチャート的にはまだ「利確」が出るのかなと思っています。
5 V、MAの場合
これから1Qの決算を迎えます。MAが29日Vが30日
それを見てからでもいいかなと思って買いませんでした。先週買ってますしね。
これらの中では一番消費の影響を受けます。だから今後の業績見通しの下方修正が出やすいです。
もう織り込んでいるかもしれないし、まだかも知れません。
とにかく決算を見て下げるようなら買います。
最後に
今後の下落は必ずあると思う
私は2番底、つまり3月と同程度の下落はないと思っていますがそしてその理由は「世の中にお金がじゃぶじゃぶ」だからです。
今後の下落では必ず「買いが入り」大きな下落には発展しないと見ています。
しかし業績の下方修正や失業率で下落自体はかなり頻繁にあると思っています。
そのたびに機関投資家は債券⇔株式を行ったり来たりするわけですが、
素人の私達としてはその場面は「買い」で問題ないと思っています。
とはいえ下落の規模がわからないので「小口に買う」しかありません。
度胸がある人は別ですよ。
少しずつでも着実に仕込んでいけばトータルでは、そして長期的に見れば「安い買い物」となります。
今回は以上です。それではみなさんの投資の拡充を願って記事を〆ます。
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