チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

2番底の可能性は低いし、関係もない

2番底の可能性は低いし、関係もない

指標よりは割高に見える現在の株価です。もみあげさんの記事では現在のS&Pの予想PERは18.5とありましたね。ただし企業収益予想が-12%というのはかなり甘い感じがします。通年では-30%くらいでも不思議ではないと思うのですが。

 

なので「株価が下落して2番底をつける」という記事も減ったとはいえまだ多く見受けられます。

それだけ関心が高いニュースなのですね。

しかし私は「2番底は来ない」と以前も記事にしましたが、今でもそれは変わりません

 

よくリーマンショックと比べられますが、今回の方が「人類への危機」という面では大きいですが経済的には再開されれば元に戻るのは確実です。

あとに書いたように同一ではないと思いますが。

 

それにたとえ来たとしても投資行動に変化はないと思うのです

 

3月の大幅下落時に私は買ってません。売ってません。

今度の大幅下落が来ても同様でしょう。

 

だから「2番底」を期待して「大量に仕込める」と考えるのはこの3月の安い時期に仕込めた人だけに言えることです。

私にはできなかったし、今度もしないでしょう。

だから関係ないと言ったのです。

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ここ5年の長期チャートを見てみましょう

赤い線はヤフーファイナンスとしては一番長い平均線の52週線です。

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ここ5年で平均線を割っているのは2015年8月の「チャイナ・ショック」と翌年2月の「サウジショック」これは原油安が原因でした。

そしてみなさんご存知の2018年10月からの大幅下落です。

 

自慢じゃあないけど私は過去の3回の下落時にはいずれも買えていません。

今回もです。4月には少し買いました。

だから4月の残りでいくらか買えれば今までよりは「進歩した」と言えるかも知れません(笑)

リーマン時には量は少なかったとは言え起こった1ヶ月後の10月末にはいくらか買ってましたから、10年経って「リスクを取れなくなっている」ことは確かなようです。

 

とはいえ私だけじゃあなくこの3月に買った人は少ないと思いますよ。

しかし売買が成立しているのですからどこかに「買った」人がいるはずです。

 

「ダン高橋」さんによると各国の年金基金などの超長期投資家は500週平均線付近では買出動するようなプログラムを組んでいる、とありました。

私も探しましたが500週平均線は普通の証券会社のチャートでは出ませんね。

それだけ需要がないのでしょう。

 

個人投資家は暴落時には「売る」方が全体としては多いでしょうから、かれら機関投資家が投資を拡大しているのでしょう。

 

何らかの取り決めやルールがないと暴落の中で「買出動」はできませんね。

 

とすると、そのルールがない個人投資家は「2番底」を待って買おうとする作戦には無理があります。

 

だから暴落でも「売らない」というルールがあれば、2番底が来ても来なくても「関係ない」ことになります。

 

しかしユーチューブなんかにこのタイトルが多いのはそれだけ関心が高いのでしょう。

 

付け加えると、やはり2番底の定義は1回めと同様、あるいはさらに深い下落をいいますね。だから少し下げるのを2番底と呼んで動画を上げている方は、知らないのかわざとか知りませんが間違っています。

 

コロナが収束しても元に戻らないものもあると思う

いや株価のことじゃあないですよ。株価は早すぎるくらいに早く戻りつつありますね。

 

働き方とか、世の中の仕組みとか、会社の盛衰とかです。

 

今から6600万年前に巨大な隕石がメキシコに落下して恐竜が絶滅したと言われています。諸説ありますが。

巨大な恐竜も大きな環境の変化には適合できなかったのです。

 

隕石ほどじゃあないけど、今回のコロナ問題はやはり人類への危機の一つです。

 

その対応は国ごとに、企業毎に違います。

 

甘く見た国が結局は多くの犠牲を強いられているのは興味深いです。

 

今後の対応で国によって今後の成長に差が出ると思っています。

企業においても同様です。

 

だから「株価が出遅れている」というだけで国や企業に投資するのは「危険だ」と思っています。

 

リバウンドを待って売り抜けるなら問題ないけど「永久保有には向かない」という意味です。

 

今後大きな変革がありうる業界への投資は避けようと思う

具体的には従来型の銀行とかですね。

石油業界もそうかもしれません。

割安なら買ってもいいですがね。

適正価格ではという意味です。

 

「割安での買い」も狙っていましたがどうもその時期は過ぎたようです。

原油価格の下落でシェルに指値を入れていましたが、逆に大きく上昇しましたね。

30ドル付近なら買ってもいいと思ったのですが9%ほども上昇しちゃいました。

 

今回の下落の特徴

事前に一部の人が言っていたことが当てはまりませんでした。

それは「ハイテクは大幅下落では下落幅がより大きい」

という予想です

これが原因でハイテク株が「買えない」「たくさん買えない」という人が多かったです

実際は

4,20 現在値 下落率 合目 最大下落%
ダウ 24242.5 18 53 38
ナスダック 8650 12 62 32
S&P 2874.6 15 57 35
ラッセル 1229 28 35 44
QQQ 215.3 9 68 29

下落率は高値からの下落です。

合目は高値と3月安値の幅のどれだけもどしたかの率です。

 

これを見ると最大下落率も現在の下落率も順位は同じで大きい方から

ラッセル>ダウ>S&P>ナスダック>QQQ

注 QQQはナスダック100指数に連動してナスダック総合指数から金融などを除いてある

QQQをチャートで見ると

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◇ここ2周間で15%の上昇です。

◇まさにV字回復しています。

◇50日線はすでに突破済み。S&Pは今50日線上、ダウはあと2%ほどで到達

◇これからは多少の利確や決算での押しはあると思う。

 

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ニューエコノミーの方がオールドエコノミーよりも変化に強かった

と今回についてはそう言えます。

実際の品物を相手にする産業は小回りが効きません。

 

もちろんハイテクも大きな影響がありましたしこれからもあるでしょう。

企業収益が大きく落ち込むのは確実ですから、設備投資や広告に影響がでるのは避けられません。

 

しかし設備投資でも省力化、リモート化の投資は今後も継続すると見ています。

今後もコロナの流行はあるかも知れませんし、たとえワクチンができても別の種類のウイルスには効かないかも知れません。

 

さらに現在のバイオ技術を悪用すればさらに強力なウイルスを遺伝子組み換えで作成することは可能でしょう。

 

企業が生き残るためには今回のようなことが起こっても「仕事ができる」ようにしておくのは自然な流れでしょう。

 

だからIT投資は今後も続くと思います。

そうすると「人あまり」が重大な問題になりますがそれはまた別の問題です。

 

失業が深刻な社会では産業の発達が盛んで、逆に雇用が守られている社会は「変革が遅れる」傾向になると思います。

 

だから米国の労働者には申し訳ないけど、投資対象としては引き続き「米国優位」は続きますね。

 

鉄板はS&PとQQQと思う

今後の産業の変化も視野に入れると投資対象には慎重にならざるを得ません。

個別株では特に難しいですね。

「割安」だとか「配当が高い」とかで選ぶと「長期低迷」のGEみたいになるかも知れません

もちろん「割安」「バリュー」を狙う戦法もありますが、とても高度なので普通の素人には「手に負えない」気がしています。できている人は問題ないですが。

 

そうやって「手堅く」選ぶと、鉄板はやはりS&PとQQQに行き着きますね。

S&Pは「時価総額」割合なので「産業の変化」にも長期的には適合します。

 

日本のTOPIXも同じ仕組みですが、S&Pはハイテクとヘルスケアで50%とオールドエコノミーの割合は小さくなっているのが特徴です。

 

最新のS&Pの構成分野はこちら

4,20 S&P
分野 比率
情報技術 25.5
コミュニケーション 10.7
ヘルスケア 14.5
金融 10.9
資本財 8.2
生活必需品 7.8
公益 3.6
不動産 3
エネルギー 2.7
素材 2.4

20世紀の主役だったエネルギーの比率が下がっていますね。

米国の原油生産は世界一の規模になったのにも関わらずです。

 

QQQがVGTより上昇が大きい

もう一つの特徴はQQQの下落がVGTより小さく上昇も大きいことです。

私の買い候補も一緒に掲載すると

4,20 現在値 下落率 合目 最大下落 予想PE 配当
VOO 263.6 15 55 34 18.5 2.1
QQQ 215.3 9 68 29   0.9
VGT 235.6 14 57 32   1.4
MA 260 25 39 41 33.4 0.6
V 169.5 21 43 37 30.7 0.7
NEE 246.3 13 64 36 25.4 2.5
MSFT 178.6 6 78 29 26.3 1.3
UNH 290.6 5 86 36 15.1 1.7
JNJ 152 2 94 28 15.7 2.8

 ◇QQQはすでに7合目にある。上記のチャートで見ると2019年の末の水準にある

◇一方のVGTはQQQにかなり差を付けられている。

 

これはVGTの構成比率で大きいVやMAが消費関連で戻りが遅いこと、アップルも消費の影響をうけること

逆にQQQは好調のアマゾンの存在が大きいですね。もう高値を更新しています。

 

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今後の見通し、出遅れを買うか一律に買うか?

経済再開の時期によって多少のずれはあるでしょうが、そして上下動はあるでしょうが少しずつ以前の軌道に復帰していくと見ています。

だから少しずつですが今買うのもOKと見ています。

 

私の買いの候補では出遅れているのはVとMAです。実際先週の「定置網」でも両名がひっかりました。

 

判断はつかないので現在は-5%に一律に指値を入れています。

株価が動いたので価格を変更しないといけませんね。

それとVOOやQQQは一時的な動きが小さいので-2.5%くらいでないと実際は買いにくいですね。

 

方針はこのままで行きます。

なので今週もう一度V、MAが刺さってもそれはそれで良しということでいきます。

 

以上です。

 

それでは皆様の投資の充実を願って記事を〆ます。

 

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