二番底は来ないと思う理由、むしろ資産バブル化が心配
昨日は週末なのに上昇して終わりました
上昇率の大きいほうから
ラッセル20004.62%上昇、ダウ1.45%、S&P1.22%ナスダック0.77%
つまり下落が大きかった分野が急速に戻している状態です。
高値からの下落率は少ない方から
ナスダック17%S&P18%ダウ20%ラッセル27%です。
また下落からの上昇率は小さい方から
ナスダック22%、S&P27%、ラッセル29%ダウ30%です。
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ラッセルが振幅が大きいのは予想通りですが、3指数についてはナスダック、ハイテクが今回は安定感を見せたのが予想外だったのではないでしょうか?
「暴落が来ればハイテクなんか吹き飛ぶぞ」という人が多かったからです。
しかし実際は
4,9 | 現在値 | 安値 | 高値 | 下落率 | 上昇率 | シグマ |
VOO | 251.9 | 204.3 | 311.5 | 19 | 23 | 12 |
QQQ | 200.6 | 169.3 | 237.4 | 16 | 18 | 15 |
VGT | 224.35 | 185.5 | 273.7 | 18 | 21 | 16 |
標準偏差が小さいS&Pよりもナスダックの方が振幅は小さくなっています。
一番尖ったとされていた情報技術ETFのVGTでさえもS&Pよりも下落や振幅は小さかったのです
→今回はハイテクの下落が一番小さく影響が小さかった。
したがってハイテクに関してはほぼ「通常運転」に戻ったと感じます。
最高値からー16%というのはもはや暴落とは言えないからです。
とりあえずS&Pのチャートを見てみます
◇RSIが55と心理的には通常です。しかし過熱とは言えません。
◇50日線に接近しています。25日線はもう破っています。
◇MACDもヒストグラム、2本線ともにさらに上げ余地がありそうです。
→チャートからはこのまま回復が見込まれる。
2番底はないと思うこれだけの理由
これがずっと言われ続けてきてそのために「買出動」できなかった方が多いと思います
今でも2番底があると買いてあるメディアも多いです。
ずぶの素人の私が言っても説得力はないかも知れませんが、書くのは自由なのでそうではないとの意見を書いてみます。
1 金融危機ではない
リーマンショックは金融危機でした。不安の元は金融機関が自分の儲けのために途方も無いリスクをとって得体のしれない債券やデリバティブ商品を抱えていたことにあります
この不安を払拭することはだれもできませんでした。
中央銀行も何京円にものぼるデリバティブやごちゃまぜの債券は捉えようがありません
だから不安が不安を呼んで暴落が深くなりました
今回は実害は大きいけど「目に見える」危機です。
一番の問題は企業、個人の「金回り」ですが、米国はFRBが無制限の供給を行うと宣言して実行しています。
→お金が回らない問題は峠を越えた
→信用不安から下落していた業界は急速に株価が戻っている
例 不動産リートIYRは昨日5.6%の上昇で急速に値を戻しています。
これは不動産ローンをFEDが買い取っていることが大きいです。
投資適格でさえも叩かれていたので大幅な前進です。
各リートが保有している投資不適格債券については不明です。
IYRの下落率は21.7%で安値からの上昇率は40%に達します。チャートはこちら
S&Pよりも上昇の勢いは強いです。
FEDの債券買取、資金供給がプラスに働いたのでしょう。
不動産リートを仕込むのは2年ほど先でいいかなと思っていましたがとりあえず少し買っておくのはありと思います。
まだ安い時期ですからね。
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2 原油価格の上下は続くのは仕方がない
コロナによって需要の3分の1が失われているそうです。
だから単純に需給で考えれば原油価格は下落が当然です。
現在OPECプラスで日量1千万バレルの暫定合意ができたそうです。
しかし需要減の3.5千万バレルにはほど遠いです。
早速原油価格も下落しています。現在1バレル23.19ドル
「期待で買って、事実で売る」そのままですね。
メジャーも下落しています。
私は資産分散の一環でシェルを少し買いました。また下げることがあれば買いましを考えています。最初なので35ドルで買いましたが平均30ドルくらいにしたいですね。
もっとも分散でいえば金鉱山の方を先に買うべきでしたね。
バリック・ゴールド【GOLD】は昨日10.3%高の22.5ドルと最高値を更新しています。
金も1715ドルと高騰しています。
原油が供給過剰なので金の方が上がりやすいですね。
原油価格については需給で価格が決まるのは市場主義の原則なので仕方がないです。
シェール企業のいくらかは倒産するでしょう。
しかしエクソンやシェブロン、シェルの大手メジャーについては、生産コストも安いし財務的にも問題ないです。
「すべてが電気自動車に置き換われば」需要はさらに減りますが、メジャーの下げたところは買っておいても大丈夫と思っています。
3 消費行動は変わるかもしれない
大災害によって生活スタイルが変わることはよく言われます。
一般には「慎み深くなり」「宗教を信じる人の割合が多くなり」派手な行動はつつしむようになると言われています。
1755年に起きたポルトガルのリスボン大地震では6万人ほどが死亡しました。
スペインとともに世界を2分していたポルトガルですがそれ以来対外的な興味を失い「失われた250年」と言われる低迷期のきっかけになりました。
消費好きな米国人が消費を控えるようになると世界全体に影響が大きいです。
経済再開後の米国の消費行動に注目ですね。
私は心配ないと思っています。
それに大統領を始め少し「つつしみぶかく」なった方がいいかも知れません。
→結果 パニック売りでの2番底の可能性はほぼない
今後株価が上下することはあっても「パニック的な売り」「現金化のための売り」はないと思っています。
むしろFEDがお金をじゃぶじゃぶにしていることで資産バブルの可能性は非常に高いと見ています。
さしあたり、金、不動産、出遅れ株(航空株など)が狙われて大きく上昇しています。
実体以上に株や不動産、金などの商品が上昇する世界もまた大きな問題です。
あせる必要はないですが、きちんと適切な株を買って対策をしておく必要があると思っています。
具体的な分野や個別銘柄については米国市場も休みなのでじっくりと対策を建てたいものです。また記事にします。
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