東証リート指数18.5%大暴落、凡人には高配当は要注意!
19日の東証でリート指数が18.5%の急落!
1145.53△260.16 △18.51%
ちょっと近年見ない規模の暴落です。
10年チャートでは(SBI証券)
◇2012年終わりのアベノミクス開始時に戻りました。
最近1月でのチャートはこちら
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高利回りで人気でした。私も保有が少しありました。
以前ご報告したラ・サールロジポート法人を少し持ってました。NISAでの保有です。
【3466】92600円△24700円△21.06% 分配金6.0%
買ったのは昨年の夏で売ったのは皆さんに「売るならまだ9合目」という記事を書いた3月初め。もうかなり下げていましたね。
少しプラスでした。
判断がやや遅れたのはNISAで買っていたこと。
NISAは別枠なので判断が遅れる欠点がありますね。永久保有でないなら使うべきではないです。→反省点
今回のような「大暴落」を予見していたわけでは全然ありません。
だから「永久保有でないものは処分」の方針がなかったらNISAでもあり今でも抱えていたでしょう。
今後の株価はわかりませんから配当が魅力でJリートを買う人も多いようです。
私がリートを買わない理由→知らないことが多すぎるから
ラ・サールロジで知っていたのは①流通系のリートであること②だからオフィッスや住宅よりも需要の波が小さそうだったこと③配当が高かったこと、買った当時4.5%ほど
私は高配当を選好してはいませんが「高配当」が好きなことはほとんどの方と同じです
しかし今回の急落で私は何も知らなかったことがバレましたね。
流通系でも同じように急落したのです。
高配当株を選ぶ時の注意
私達は何を知っていて何を知らないのか?
高配当株投資は現在私はしていません。それは私の能力では難しすぎると気づいたからです。しかし現在でも当時の銘柄は依然として少し保有があります。PFEファイザーとかです。これは高配当4.7%という条件を除外しても長期保有が可能と判断しているからです。JNJも同様です。
配当で選びがち
高配当投資をしている時はまず選好の第一条件は「高配当であること」でした。
高配当であると他の条件、特に欠点に目が行きにくいです。
ここが「高配当投資」が大きく能力に依存する部分だと思っています。そして私に無理な理由でもあります。
高配当投資をすでにやっている方、あるいはこれからやろうとする方はとても多いので書いておこうと思います。
アマゾンのレビューなんかでも「良かった」というのと「良くなかった」という両方を見ないとわからないことも多いですよね。
私のは「うまく行かないと思った人の声」として読んでもらえばいいです。
そして「そんなことは自分はクリアできる」と思われたら問題なしです。
しかし結構なハードルだと思います。
今回のJリートの急落もありうると織り込んで買っていた人の割合はどのくらいなんだろう?
急落して初めて「けっこうなリスクがあったんだ」と気づいた人が多数ではないでしょうか?
つまり「知らないことが多かった」のです。
これは他の高配当商品でも同じことが言えると思います。
高配当であることの引き換えにしているものは「なんだろう」というその「何か」が明確に理解できて、しかもコントロールできる、平たく言えば、事前に売って逃げることができる方が保有できるのだと思っています。
そう考えると高配当型は「永久投資」との相性はよくありません。
永久投資では「売って離れる」ことをしないからです。
もっとも高配当投資でも持ち続けるスタイルの方もいる
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配当がもらえるから本体が下がっても問題ないという意見
もあります。これについては私はそう考えないですがそう考える人も多いです。
どうしてなのかはわかりません。
本体の価格がボックスや将来戻ってくるものなら「結果オーライ」で問題なかったのでしょう。
とはいえJリート価格がこれからどうなるのかは「相当に高い能力が必要で」持ち切るのは容易ではないと思うのですが。
ちょうど昨日運転のアルバイトをしている時に乗せている高校の同級生が仕事で関係がある会社の株を先日買ってさらに買い増そうかという話になってその話題が出ました。
彼は「配当がきちんともらえるなら株価が下がるのは問題ない」との意見でした。
有名な投資家の方が1月ほど前に日本のメガバンクの株を買われて配当が1千万以上あり、配当生活に入った。という話題を私がしたからです。
「しかし1ヶ月たらずで1億も下落すりゃあ、ふつうの人間ならきついよな」と私
「しかし配当は1千万以上もらえとるんじゃろ?」と彼。
「うん、そうだね、将来業績が悪化すれば多少減らすかも知れんけど配当性向は30%ほどだから多分配当はそのまま払うだろうね」「PERも6倍ほどで低いから配当に手を付けることはないだろうね」「それに日本企業だから内部留保もたんまりあるだろうし」
「難しいことはわからんけど、配当さえもらえりゃあ、そしてそれで暮らせりゃあ十分勝ち組じゃろ」「お前のような貧乏人が心配することはないわ!」
「はいはい、おっしゃりとおりです」
「しかしその銀行は7%も配当を出すんかいな?えーのう、潰れることは絶対ないしな、第一政府がつぶさんわ」
「そうだね、もう一つの岩崎さんが作っちゃた方も6.5%の配当だね」
「1億ほど買っときゃあ年7百万か、田舎じゃあ生活には困らんわな」
「税金も引かれるよ、20%」
「それなら5百万ほどか」
「どうしてお前はそういう株を買わんのんじゃ、最高じゃあないか?」
「人それぞれということよ、ワシには高配当は向かんのよ」
「まあお前は変わりもんじゃけーのう、昔から、ワハハ」
「ワシもそういう株なら買いたいもんよな、今安いんじゃろ、もう下がらんじゃろし、なっ?」
「いやそれは僕に聞かれてもまったくわからんよ」
話に出た三菱UFJG【8306】はこちら
383.5円ー0.39%配当6.52% 税抜手取りで5.2%あります PBRは0.3倍
チャートはこちら10年
◇過去10年でも最大クラスの安値圏にあります。
三井住友【8316】はこちら
2560円前日比ー1.97%配当7.0%→手取り5.6% 予想PER5.0倍 PBR0.32倍と驚異の割安水準!
やはり10年チャートはこちら
こちらも10年来の安値圏にあります。
◇まだ下がるとしてもこの配当が毎年もらえるなら魅力は大きいです。
→これらのメガバンクについて知っていればそして将来に自信が持てればいい投資対象です。
→私にはさっぱりわかりませんから投資対象にはなりません
→彼は運がいいからこういうのを買ってもうまくいく可能性は高いかも知れない、知らんけど。彼が買い増しをしようとしている会社は1%ほどの配当で残念がっていました
本体の値動きを気にしなければ高配当株は魅力がいっぱい!
原油価格が25.0ドルと安いので石油メジャーは信じられない高配当になっています。
実際に払えるかどうかはわかりませんが。
各社の高値からの下落率と配当は
XOM34.43ドル58.8%配当10.5%
CVX57.39ドル54.9%配当9.4%
RDSB22.51ドル昨日15%高、高値からの下落率67.45%配当15.7%
シェルの配当はちょっと見ない水準ですね。しかも昨日株価が15%と急上昇したのでその前は配当が18%になっていました。
石油業界と会社の将来に自信が持てるなら有力な投資対象です。
おまけ タバコ株は?
MOアルトリアが下落率35.9%で配当8.4%
BTIが30.3%配当8.5%でした。
配当が高い株が下落率が今回は低いわけではないです。
高配当投資は凡人には難しい、私には無理
始める前の「高配当株は安全」「下落しにくい」「安定して配当がもらえる」というイメージからはかなりかけ離れています。
一日に20%近く上下する株価と10%を超える配当を精神的にコントロールすることは難しいです。
だからリタイアの手段として高配当を検討する方が多いですが仕事をやめて労働収入がなくなってからこれだけの上下はけっこう厳しいものがあります。
ETFくらいで持つのが普通の人には上限に思います。
ETFの高値からの下落率と配当は
VOO(S&P)高値からの下落率29.3% 配当2.1%
VYM 29.3% 3.5%
HDV 29.6% 3.8%
SPYD 40.8% 5.1%
高配当ETFについては多くの方の記事がありますので書きませんが大まかには
今回問題になった点としては
VYM・・・ー金融・+ヘルスケア
HDV・・・ーエネルギー、+通信
SPYD・・・ー不動産、+公益
とそれぞれ下落が大きい分野が入っています。
中身の把握も必要です。
→なかなかハードルが高い、ETFでも私には難しい印象。SPYDは魅力を感じているんだけど。
結論 高配当株の本体の値動きをどう考えるか?がポイント
高配当株投資は
ありの人・・・本体の動きが気にならない、またはコントロールできる
なしの人・・・きちんと投資対象が把握できない
企業の成長を取り込むなら「配当」にこだわる理由はない
もう一つの理由は「わざわざ高配当株で苦労する必要はない」と思うからです。
企業が成長していきその分け前をもらうのには配当以外にも方法があります。
配当にフォーカスすると難しいことが多いですが、特に意識しなければハードルはうんと下がります。
永久保有に値するかしないかの2択で済むからです。
条件が減ればミスも減ります。
結論の結論 志す方へ ハードルは
1 高配当株の魅力は強烈なので魅力に目がくらんで他の点を見落とさないように
2 対象についてわかっていることとわかないことを明確にする
3 元本の値下がりにどう対処するかを決めておく
4 「自分には無理だ」と思ったら近づかないのが賢明→失敗はない
今日もついつい長くなってしまいました。それではみなさまの揺るぎない投資の進展を願って記事を〆ます。
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