チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

フリーフォールが止まらない、リーマンより明るい点もある

米国株は絶賛下落中でフリーフォール状態が止まりません。

ダウが2万ドル割れ 19898.92ドルー1338.4ドル-6.3%

S&Pが2398.1 ー5.18%

ナスダック 6389.84 -4.74% 

ラッセル2000 991.16 ー10.42%

下落率が大きい順にラッセル>ダウ>S&P>ナスダックの構図は同じ

 

それぞれの高値からの下落率は大きい順に

ラッセル42% ナスダック35% ダウ33% S&P30% QQQ26% VGT29%

とナスダックから金融・エネルギーを除いたナスダック100指数のQQQの下落の小ささが目立ちます。

 

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これはタパぞうさんのブログ記事にもありましたがハイテクが一時の「危ないもの」→「安定したもの」となっているとわかります。

でないと技術情報が100%のVGTの下落率がS&Pより小さいなんてことにはなりません。

もっともアップルなんか製造も販売も停滞しており、しかもその分の下方修正はなされていないそうですからこれから数字が明らかになると売られる可能性は高いです。

3指数では一番深刻なダウの日足は

 

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◇下落し初めの☓☓☓と続いてRSIが10台というのはなくなりました。

時々反発を交えるのでRSIは30台

◇変動幅の大きさは連日千ドルを越えています。

◇MACDのヒストグラムが横ばいなこと以外悪くない材料はありません。

 

次に長期チャートでは

◇10年以上に渡って続いた上昇トレンドは一旦崩れています。

◇トレンドは転換して下落トレンドに、しかも急速に入っています。

→上昇トレンドで買う方は買いはしないほうがいい。

→一時的に反発しても長期の上昇トレンドに戻ったかはすぐにはわからない

つまりうっかり買えないといえます。

 

上昇トレンドでの「順張り」をしてきた方、積み立ての方は「含み損」が出ている方も多いでしょう。これについてはのちほど。

 

リーマンショックより明るい点もある→原因が明らか、不安感が少ない

リーマンショック時を経験したものとしてはなぜか今回は下落は急であるものの「不安感は少ない」です。

こんなことを言ったら「コロナのパンデミック中になんと呑気な」と言われそうです。

 

しかしまさに原因はそのコロナなわけでこれは小学生でもわかります。

金融システムが崩壊したリーマン時はとりあえずサブプライム債券の説明からややこしくて「金融機関はどこまで危ないのか」が素人にはわかりませんでした。

 

今回は相手ははっきりしていますからあとは「時間がどれだけかかるか?」そして「経済がどれだけ痛むか?」がわからないわけです。

 

これを予測するのはとても難しいのでとりあえず「何もしないで今を楽しむ」「じっと時間を待つ」のが正解と思います。

もっとも原油もサウジの「逆ギレ」「ご乱行」で大幅下落していますからこれから債券などの信用不安になるおそれはあります。

→米長期国債でさえ売られている。昨日の長期金利は1.266%と上昇。

政府系が半分近くありあとは適格債券で構成されているBNDやAGGも下落しています

BND 80.85ドル-2.41%、AGG106.57ドル-3.81% 

長期国債VGLT90.11ドル-4.03%

不適格債券JNK90.12ドルー4.27%

♣株式と債券は逆相関と言われるが今回は現時点では当てはまっていない。

 

最近ユーチューブでプロの投資家の「ダン高橋」さんの動画をよく見ています。

わかりやすい説明でおすすめです。日米のハーフの方で日本国籍育ちはNYという方です。なので日本語はちょっとたどたどしいけど、英語バージョンも後半に放送されています。英語のわかる方は英語バージョンがいいかも。私?もちろん日本語です。

 

英語バージョンは日本語バージョンの3分の1くらいの時間です。日本語がややたどたどしいのもあるけど英語の伝達力は日本語よりも2倍位は効率がいいようです。

 

かれは「今は買う時期ではない」「Do nothing!」と強調されています。

理由は下落はどこまで続くかはわからないからです。

 

→私も買いは慎重に行いたい。

 

先日「定置網買い」を記事にしましたがどうぞ下落の行方はわからないことを前提にして無理のない範囲で設定してください。

 

素人投資家はみんな同じ立場なので発言は自由、投資法も自由でいい

私の「永久投資法」にいろいろコメントをいただきます。ブログ、動画、ツイッターでです。

下落が大きくなったせいか「批判的な」コメントも多いです。

投資されている方を不安にさせるコメントは申し訳ないですが非表示にさせていただいています。

 

最近多いのが「上手に高値で売り抜けられた方」からのコメントです。

「自分は2月の高値で売り抜けた、下落するのは明らかだったから、なんでみんな売らなかったの?」

「持ってるとさらに下落して含み損で耐えられなくなるよ」

「永久保有とかいう投資法はないんじゃない、うまくいくはずがない」

「そうやって保有するのを他の人を巻き込んで損をしたらあなたどうやって責任をとるの?」

みたいな

 

整理しますね

1 高値で売り抜けられておめでとうございます。成功を願っています。

高値で売ることはなかなか難しいのでそれをきちんと実行されたことは素晴らしいと思います。どこかで安く買って大きな利益をあげられるといいですね。

2 私は特定の投資法をけなしたことはない、永久投資を押し付けたこともない

この方は誤解されているようです。

私は人気の「高配当株投資」もあるいは「売買する投資」「個別株投資」も良くないと言ったことは一度もありません。またすべきでないとも言ってません。

 

能力がないので自分には難しくてできないと言っているだけです。

適した能力・資質がある方はされるのは賛成です。

 

だから他の投資法に比べて「永久投資」が優れているなんて言ったことはないです。

 

消去法で私にはそれしかできないだけです。

3 含み損にどう耐えるかはその人しだい

100%現金化して下落を「高みの見物」で見ている方からすると「含み損を抱えて下落を迎えている」人は愚かに見えて仕方がないのでしょう。

 

「全然平気」「織り込み済み」なんて余裕はないですが、私はリーマン時も1株も売りませんでした。

あの時に比べれば、まだ下落も中盤?のせいもありますがつらくはないです。

 

さらに当時は一人ぼっちの戦いでしたが今回はいろんな交流ができます。

当時は知り合いの投資をされている方から全員から「持つべきでない」と言われましたね。

親切心で「あんたどうかしてるよ」「まだまだ下げるよ」「耐えられなくなるのわかりきってるよ」「まだ3割しか下げてないから売った方がいいよ」

と言われたものです。

 

私も「含み損」の辛さは身を持って知っているので

高値から10%ほどの位置にあった3月初めに

「永久保有できない対象は売る選択もあるよ、迷っているなら持たないほうがいい」

と差し出がましいですが記事にしました。

 

その後高値から20%の位置でも同様に記事にしました。

 

実際、永久保有できるか点検してみて不適なものを「売却して」助かったというコメントも多数いただきました。「保有が当然」ではなくて逆側から見るとわかることもあるのですね。

4 自由に発言していい

経験の差はありますが対等な立場の素人通しの場なのですからブログやツイッターや動画は自由でいいと思っています。

他の方の投資法をけなしたり個人を中傷するのは論外ですが

今回の件もツイッターでお伺いしたところ多くの励ましを頂きました。感謝です

 

5 成功したときほど慎重に、慢心はミスにつながる

今回高値で売り抜けた方は現在100%現金で大幅下落にも「余裕の心境」でしょう。

だから「含み損を抱えて苦労している保有者たちがあわれに見えて仕方が無いのかも知れません」

これはそんな人への当てこすりや、皮肉で言うのではないですが。

「成功した」「うまく行った」と思った時はミスが出やすいです。

リーマン時に私の投資の先輩で優秀な方がいました。私にいろいろアドバイスもしてもらいました。

リーマン時に彼は「空売り」を信用で仕掛けて多くの利益を得ました。

売らずに保有していた私に当然彼もアドバイスというかきつい言葉を頂いていました

「あんたどうかしてるよ!」「とにかく早く売ったほうがいい!」「これは最後のチャンスだ」

その頃の日経平均のチャートがこちら

「リーマン・ショック時日経平均のチャート」の画像検索結果

彼が「ウリで儲けたのが①から②の下落」

そして②からの半値戻しとさらなる下落を経て「底を確認して」買ったのが8千円台

信用利用と「日経平均先物」です。

ところが年明けに再び下落して2番底に向かいました。

前回の「売り」で資金は膨れており成功の体験と自信もあったのでフル投資だったようです。

→ほとんどの資産を失ってついでにストレスからからだもこわして会社をやめて九州で親のあとをついで農家になられました。

 

体も元気になって毎日ストレスなく阿蘇山を見ながら暮らしていると連絡がありました

 

私から見れば達人のKさんのミスはその前の大きな成功に原因があると思います。

本人もそう言ってました。

「バシッと決まって気が大きくなった」と

 

私は「含み損」に耐えながらこつこつ買いましたね。

よく知っていた中国株の海運や鉱山、保険などです。米国の石油も買いました。

対象はともかく「量」が小さすぎたことが大きな反省点です。

強烈な下げと「含み損」で気持ちが前向きに持てないんですね。

 

そんなことで自動的に「定置網漁法」で買う計画も進めているのです。

 

うまく売り抜けた方でもその後をうまく買って大きな利益を手にできた方は存外少ないんではないでしょうか。

最後まで、サッカーで言えばホイッスルがなるまで気は抜けませんね。

だから現時点でうまく行っている方もどうぞ気を抜かずに成功に向かってください。

 

日本株の特性もあるかもしれませんね。日米の比較チャートでは(投資の森さんより)

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リーマン後に買った日本株はその後も下落基調です。

 

長々と書いちゃいました。それでは皆様の投資の成功を願って記事を〆ます。

 

ユーチューブのご案内

https://www.youtube.com/channel/UCwkX4TPq0Iwrzbi6UhU0riw/

 

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