素人は「乱戦には参加せず」の姿勢で、業種別の下落率の違い
昨日はバク上げでした。
月曜の下げの60%以上は戻したですね。
米政権のコロナ対策の給与減税などが好感されたようです。
ちゃっかりトランプさんの選挙対策にもなっていますね。
くわしくは例によってもみあげさんの記事にまとめてあります。助かります。
【米国株】「所得税0%」vsコロナ!コロナを沿岸部で食い止めろ! - ”もみあげ”の米国株投資-お金で幸せになる!-
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S&Pは2882.23で4.94%高
チャートはこんな感じです
◇まだ200日線の下。
◇長い下ヒゲ付きでいい形
◇RSIも36とだんだん回復中
しかしここ2週間ほどの乱高下は凄まじいものがあります。
ずいぶん大荒れですが昨年の10月初めの出発点にもどった感じです。
あとはコロナがどうなるか。
それに伴う消費や企業のEPSがどうなるかにかかっています。
しかしシンプルにいうと
1 危機に対してはトランプの人気取りのきらいはあるが適切に、最大限に進んでいる
2 他の地域や国よりも被害は少なそうだ
と言えます。
2 高値からの下落率は?
乱高下が続きましたが現在は高値からどれだけ下げた位置にいるのか確認しました。
数字は丸めてあります。
高値 | 現在値 | 下落率 | ||
2020,FEB | 3,11 | |||
ダウ | 29568 | 25018 | 15.4 | |
ナスダック | 9838 | 8344 | 15.2 | |
S&P | 3393 | 2882 | 15.1 | |
ラッセル | 1715 | 1351 | 21.2 | |
VOO | 311.5 | 263.8 | 15.3 | |
ナスダッ | QQQ | 237.4 | 204.1 | 14.0 |
情報 | VGT | 273.7 | 230.5 | 15.8 |
公益 | VPU | 156.4 | 139.4 | 10.9 |
ヘルス | VHT | 197.8 | 178.2 | 9.9 |
高配当 | VYM | 94.8 | 79.5 | 16.1 |
高配当 | SPYD | 39.9 | 30.9 | 22.6 |
(1)4指数ではラッセル2000の落ち込みが大きい。昨日もS&Pが4.94%の回復に対して2.85%と回復が遅い。
(2)主要3指数では同じくらい。しかしナスダックの上昇が大きかったことを考えると割合としてはナスダックの下落は少ないと言える。
(3)ナスダック100のQQQの下落率は3指数より小さい。
ちなみに標準偏差はS&Pが12.0でQQQは15.0と大きい。
情報技術のVGTの下落もS&Pとほぼ同じ。標準偏差は16.0と大きいが。
(4)公益やヘルスケア、そして生活必需品の下落率は小さい
(5)高配当ETFの下落率がS&Pより大きくなっているのが意外で注目
不況に強いイメージがあったがそうともいえないようだ
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個別の銘柄で見てみると
私の保有株が中心で恐縮ですが2月の高値からの下落率です%
XOM | 48 |
JPM | 28.6 |
PFE | 22.2 |
MA | 19.2 |
GOOGL | 16.7 |
MSFT | 15.6 |
V | 14.7 |
AMZN | 13.5 |
AAPL | 13 |
MCD | 9.9 |
NEE | 9.7 |
UNH | 8.7 |
JNJ | 8.3 |
PG | 5.9 |
◇石油、金融が大きく売られている
原油についてはサウジの「逆切れ」というか「シェールつぶし」というかとにかく異常事態なので、保有者の方にはパニックにならないでほしい。
ロシアもモハンメド皇太子も肝が座っていると言うか独裁者特有の強気が今の所支配していますね。だから「陰の極」と言えます。簡単に手放すのは待ったほうがいいです。
ほとんどの生産地でコスト割れのチキンレースですね。
◇ハイテク大手の下落率も指数とほぼ同じです。それまでの上昇が大きかったことを考えれば「ハイテクが不況に弱い」とは言えません。
下は下落率19.2%と大きいMAマスターカードの2年チャート
現在280ドルで昨年の12月の地点に戻りました。
昨年の1月からはまだ40%高い位置にいます。
予想PERが40くらいに買われていましたが業績の下方修正をすでにしています。
長期的には心配のない銘柄と思います。
◇ディフェンス銘柄、ヘルスケアは下落が小さい
ヘルスケアはサンダースさんが調子が良かったので2月は頭が抑えられていました。
サンダースさんの目が少なくなったことで再び買われています。
下落と大騒ぎした割には15%下げただけ
これからコロナの拡大やら企業の業績の下方修正やらがありますが、しばらくすると方向性が見えてきて落ち着くと見ています。
4月には1ー3月の業績が出てくるのでそれなりに予想がつくのではないでしょうか。
そして業界により、また会社により大きく明暗が分かれて、それによって株価も激しく上下する展開が予想されます。
つまり個別株を持つとそれだけ心配が増えます。
個別株は自己ルールを決める必要あり
だから個別株についてはかなりの業績悪化も受け入れる必要があると思っています。
「業績悪化、決算未達なら売り」の自己ルールを決めている方は何割かはそのルールにかかる会社が出る可能性があります。
業績悪化で売りでない方の場合は株価の下落を覚悟する必要があります。
下落した時どう行動するかは今のうちに決めておいたほうがいいと思います。
対処に困るならETFが便利
上記の下落率を見ると今回の下落でも一律でないことがわかります。
それは業界により、また同じ業界でもかなりの差がでます。
上に上げたのはそれぞれ業界を代表する優良企業です。
そうでない会社の場合の下落率はもっと高いものも多いでしょう。
今回のシェルなんかは一日で17.7%の大幅下落でした。シェルも代表的な優良企業です
そこまででは無いにしてもこれからは業績の下方修正で10%程度の下落はありうると思っています。
一瞬で10%が溶けるのですから、結構精神的にきついです。
少なくとも半分はインデックスなどのETFにしておけば精神的に救われます。
私は能力不足から高配当戦略はとっていません。しかしちゃんと運営できる方には高配当戦略が悪いとは思っていません。
とはいえ、自分が向いているかどうかの見極めは難しいです。
上記のエクソンやシェルは高配当の観点から持たれている方も多いです。
何しろ配当は現時点でXOMが8.31%RDSBが8.54%になっています(yahoo finane)
しかし52週高値からの下落率はどちらも48%ほどです。
下はXOMの2年チャート
現在43.64ドルです。
乗りこなすのは簡単ではありません。
私のように「自分には向いていない」とお感じになったらこれを機会により簡単な投資に切り替えられることをオススメします。
といってもXOMやシェルを「売ったほうがいい」と言っているのではないですよ
これからの方向としてという話です。
新規投資分から変えればOKです。
ではチンさんの方法はどんな方法ですか?
と聞かれたら簡単にまとめると
1 S&Pインデックスが中心です。これだけでも構いません。理由は分散が一番優れているからです。そしてリターンもいい。
2 好みで業種ETFを加えます。
私はこれからの成長が見込めるハイテクが多いナスダック100のQQQ、情報技術100%のVGTを加えています
3 これらは永久保有で持ちます。
4 個別株は一部分で行います。やはり永久保有できるものを。
選定基準は長期的にみてインデックスの1.5倍以上のリターンが見込めるもの。
今日の結論
値動きが激しいが、そしてこれからも乱高下が予想されるが
「乱戦には参加せず」の姿勢で投資を進めたい
と思っています。
最後に 自信を持って投資を進めて欲しい!
「1月2月の高値で買ってしまった」というコメントをよくいただきます。
私は高値だとは思っていません。私も買っています。
ミスでは無いので胸を張ってほしいと思っています。
あとになってみればそれぞれが投資という建物のたくさんのレンガの一つです。
ひとつの単価が10%高かろうが安かろうが将来には問題にはなりません。
少し高いだの安いだのは「トレード」、売買をする方々の用語です。
長期投資家には雑音以外の何物でもありません。
根拠なく自分を責めるのはやめてください。
そして着実に自分の投資を積み上げてほしいと思っています。
以上です。ちょっと雑多な内容になりました。
ともかくみなさんの投資が順調に進むことを願って記事を〆ます。
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