チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

2月のS&Pの下落率はリーマン以来の数字!コロナで避けるべき会社、業界

アクシデントでの大幅下落には逆張りと順張りの2通りの対応あり

コロナで影響を受ける業界の株は大幅に下がっています。

例えば航空会社 3月6日現在モーニングスター

デルタ航空【DAL】の予想PERはなんと6.51まで低下 配当は3.32%

アメリカン航空【AAL】はさらに強烈で予想PERが3.54で配当が2.16%

割安株が好きな人はつい手が出そうです。

 

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デルタはバークシャー・ハサウェイが24%を保有して筆頭株主です。先日買い増しをしたそうですね。

バークシャーはアメリカン航空も9.5%を保有して第3位株主です。

バフェットが買いましたのならつい「オレも」となりますね。

 

逆境にある会社の株価が下げたところを買っていくのを「逆張り」といいます。

今回コロナで航空会社は一番影響が大きい業界ですから逆張りの典型ですね。

 

ちなみにチャートはこんな感じ

【DAL】の2年チャート

チャート画像

アメリカン航空【AAL】の2年チャートはこちら

チャート画像

◇チャート的にはアメリカンはパスですね。いくらPERが低くてもちょっとね。

実績PERは4.2倍

◇営業利益率が低くてコロナで吹っ飛びそう

AALの営業利益率は8.07%と低いです。デルタが14.08%。

アメリカンの方はコロナが収束しなければ2020年は赤字転落しそうです。

デルタはわかりません。

 

逆張りのチェックポイント

1 コロナが収束しなければさらに株価は下落することを受け止められるか?

2 目先の低パーや配当に目がくらんでいないか?

3 自分に都合のいいシナリオを描いていないか?

→妄想かも知れない。

 

ここに注意

事態が深刻化するとPERは逆に上昇する

再掲しますと現在の実績PERと予想PERは

デルタ航空【DAL】実現PER6.14倍 予想PER 6.51倍 営業利益率14.08%

アメリカン航空【AAL】実現PER4.22倍 予想PER3.54倍 営業利益率8.07%

ユニオンパシフィック【UNP】実現PER21.3倍 予想PER17.5倍 営業利益率39.4%

 

今後コロナと景気後退で利益が悪化すると、影響の大きさは

アメリカン→デルタ→ユニオンパシフィックの順になります。

 

だからアメリカンの予想PERは株価の下落よりも利益の減り方が大きくて逆に上昇します。そしてついには赤字になってマイナスになります。

リーマンショックの時には軒並み予想PERが上昇あるいはマイナスになりましたね。

 

こうなるとPERの使用限界を突破します。割安の判定には使えないです。

 

だから本格的に安値を狙うなら

→実現PERに対して予想PERが異常に高くなった、あるいはマイナスになった時が狙い目です。それまでは逆張りは私はなしです。

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2月のS&Pの下落率は8.41%でリーマンショック以来の大幅な下落

分野別の内訳を見ると

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下落の大きい方から(内はS&Pの構成比)

1 エネルギー ー15.27% (3.9%)

2 金融 ー11.34% (12.6%)

3 公益 ー10.35% (3.5%)

4 資本財 -9.61% (9.0%)

5 マテリアル -8.65% (2.5%)

S&P500 -8.41%

6 生活必需品 -8.18% (7.2%)

7 一般消費財 ー7.69% (9.8%)

8 情報技術 -7.45% (24.2%)

9 ヘルスケア -6.79% (13.8%)

10 不動産 -6.54% (3.0%)

11 コミュニケーション -6.34%(10.5%)

でした。

ちなみにQQQの下落率は約8%でS&Pとほぼ同レベルでした。

 

まだ2月はコロナの影響は米国では軽微だったことを考えると本当の影響はこれからになりそうです。

◇ヘルスケアはサンダースの快進撃で売られていたのでこれから下げ幅は小さい

◇2019年に上昇が大きかったハイテク(情報技術とコミュニケーション)が下げが小さい

→ハイテクは下落がきついイメージがあるがそうではない

 

これから避けたほうがいいと思う会社や業界は

コロナの影響が広がると2月の状況がさらに拡大しそうです。

したがって私の方針としては

1 影響の大きい会社や業界は避ける

2 下落の大きいエネルギーや金融を含まずハイテク割合が67%のQQQをS&Pより優先したい

と思っています。

そして逆張りについては上記のように「トコトン売られた場合に検討したい」と思っています。

 

景気後退期に売られやすい業種は、過去には

1 海運

2 鉱業、特に銅山

3 金融

でしたね

これにコロナの影響では消費や小売りアミューズメントなんかが加わるのでしょうか?

 

いずれにしても「逆張り目的での出動」はまだ高値から10%ほどしか下げていないし、「時期尚早」と思っています。

 

したがって今買うなら永久投資目的の会社、ETFになりますね。

 

高値の-20%に指値を入れています。まだ刺さっていませんが、あせることもないので買えたらOKと思っています。

ETFではQQQを優先しています。他はVOO、VGT

個別ではMSFT、MA、UNH、NEEですね。

 

以上です。みなさんの投資が順調に進むことを願って記事を〆ます。

 

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