チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

永久投資ではギリギリまで現金化の必要はない

私は永久投資を提唱していますが

それだと「利益がいつまで経っても現金化できないのでは?」

というご質問もいただきます。ちょうどご質問も頂いています。

 

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るまでひよん  さんより    
チンさん 通勤途中はチンさんのブログ、家ではYouTubeを見ています。キャピタルゲインとインカムゲインのミックスで配当利回り税引前で3.8%前後のアラ還です。  キャピタルゲイン派は将来売却する益の最大化を目指しているんですよね。投資の途中は未実現利益なので、急騰しているときは喜ばしいけれど、いつ急降下するかもしれず、何が心の支えなのかって思ってしまいます。  しかしながら、タバコ株、石油株等の高配当株の収支は糞赤字で、とうに損切するタイミングを失ってしまい、配当が10年続いて、初めて収支トントンです。  へたくそです。  そんな私に何かアドバイスをお願いします。情報が少な過ぎますか?   るまでひよん
 
<ご返事>
コメントありがとうございます。
ミックスで3.8%の配当利回りとは何と素晴らしい運用なんでしょう!
 
ただおっしゃっているように、元本の値下がりは処理が大変ですよね。
私には対処が無理だったので現在は「配当目的の株」の保有はありません。
 
だから消去法でキャピタルゲイン派?になりますが選んだわけではないです(笑い)
 
せっかくなのでご質問を利用させて頂いて誤解されている点について書きたいと思います
 

誤解1 永久投資は株価の値上がりを目標にするのではないこと

「結果的には同じだろ」と言われるかも知れませんがイメージや理解はかなり違います。
それは「株価は素人にはなかなか扱いづらい」ことです。
 
「高配当株」投資が容易でないように「株価値上がり」に替えたところで難しさはそんなに変わりません。
株価は思うように動かないからです。
 
だから永久投資を「安く買って高く売る作戦」だととらえると話が難しくなります。
さらに「売らないならどうするんだ?」という疑問が解決しません。
 

目的は会社の利益(EPS)を取り込むこと

優秀な会社の株を保有していればその会社の利益を受け取ることができます。

利益の受け取り方には①配当②自社株買い③設備投資、M&Aがあることは前に書きました

 

株主は利益の恩恵を受けます。そこで現金の受け取りに特にこだわりがなければ形はどれでも有利不利はないです。

♧厳密には差はあるでしょうしそのことについて言及される方も多い。しかし素人では考えないほうがスッキリすると思う。

 

現在の米国株ではその年間の取り分は予想PERが20で年間利回りは5%です(インフレ率込)

株価はEPSの動きと同じではないこと

だからepsが今後増大する会社に投資すればいいです。

しかしepsの増加と株価は比例するわけではないです。

 

株価は将来の利益を見越して動くからです。

また、その時の世界情勢やら、投資家の心理やら、金利にも左右されます。

 

それらをすべて計算して「自分にとって適切な株価」を割り出すことは無理だと思っています。

 

つまり時には「割高」かもしれないし逆に「割安」かも知れません。

 

市場の動きを見て、つまり株価を見て「適正か割高かを自分で判断する」ことは難しいと思うのです。

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20年とかの長期ではepsと株価は一致する

株価は様々な事情で大きく上下します。

しかし長期的にみれば、長期というのは10年以上ですが、epsの伸びに一致してきました

 

短期的にはepsに対して一番株価が安かったのは2018年12月で予想PERが14弱でした。最も高いのは現在で予想perが20程です。S&P500でです。

 

動きの上下は最大で30%ほどです。

 

これを「大きすぎる」と思うか「仕方がない」ととらえるかの差だと思います。

 

許容出来なければ、その上下のうちの安い方で買う方法を選びます。

つまり「安い時期を待つ」ことになります。

 

この方法の欠点は「投資が十分に出来ない」可能性があることです。

 

先日のツイッターのアンケートでは57%の方が「量が不十分だった」と回答されています。

 

ここ3年ほどは株価を気にせずにコンスタントに買う方が正解だった

そういう不満がある方にとってはここ3年は「高い」と敬遠せずに買っていくほうが目的にはかなっていたことになります。

 

割高、適正、割安の判断はとてもむずかしいからです。

 

自分の思っている「買ってもいい」範囲に株価が来なければ買いそびれてしまいます。

 

環境により株価水準が変わってもちゃんと利益を受け取れる

株価の水準は上下しても、予想PERが15とか20とかですが、10年、20年の期間ではepsの伸びがその上下動の幅を平均化して影響を少なくします。

 

だから長期投資では会社の成長をきちんと受け取れると考えているのです。

 

会社=株は永遠に利益を生み続ける金の卵

会社が生み続ける利益はそんなに大きなものではないですが長期で見れば、現金や債券を遥かにしのぎます。

不動産投資とはケースバイケースでイーブンでしょう。

 

不動産が大家さんの能力や適性、信用力、立地に大きく依存するのに対して株式はだれでも可能です。

 

あなたが大家さんなら、需要が強くて満室なアパートやマンション、事務所ビルを手放して現金化しようとは思わないでしょう。

 

ただし不動産は経年劣化が気になります。

だから「出口戦略」が重要と言われます。

 

株式投資では「権利」が風化する心配はありません。

 

株式投資は出口戦略は考えなくていい

株価が状況によって大きく上下するので株式投資を完成するまでが一番難しいですね。

つまり入り口が難しいと言えます。

不動産と逆に出口戦略の心配はありません。

 

それは株式は権利が均一で流動性が高いためです。

買い手が資産を精査する必要がありません。

 

JNJの株がいつ、何ドルで購入されたかを気にする人はいません。

流動性もリアルタイムで値段がついています。

1株から売却が可能です。

何事もなければそのまま保有が最適解

優良で適切な投資先であれば、利益を生み続ける株式資産を売って現金化する理由はありません。

例えば家を買うなら住宅ローンの金利は安いので、株を売るより目一杯借りたほうが得です。

また老後の生活費の補完も必要になったときにその都度5万円とか10万円とか売ったほうが得です。

1万円の株でも利益を生み続けているからです。

 

そうすると利益を現金化したいという合理的な理由は見当たりません。

とすれば心理的な問題です。

 

つまり

5千万の現金を持ちたいか、それとも5千万の株式投資を持ちたいか?

に帰結します。

株式投資をされている方は全員が株式投資を持ちたいと答えるでしょう。

 

とすればギリギリまで現金化は必要ないということになります。

問題は動く株にいつ参加するか?

簡単に言えば「うまくやるか」「不器用にしかし着実にやるか」

の違いだと思います。

 

個人的には上下で30%ほどしか違わないなら「株価は気にしないで参加」するのが素人・凡人には適していると思っています。

あとは心理的に「買いにくさ」をどう克服するかですね。

 

株価に振り回されないためには「epsに注目」がやりやすいと思っています。

 

るまでひよんさんの投資が充実されることを願って記事を〆ます。

 

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ながら聴きもご利用ください。

https://www.youtube.com/channel/UCwkX4TPq0Iwrzbi6UhU0riw/

 

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