バフェット指数でみると割高水準だが大丈夫か?未知の領域へ
ツイッターでリクエストを頂きました
ブログもされている方です。ソフトバンクGに投資されているようです。今回は暴騰しましたね。ピッフィーさんが「割安」とおっしゃっていましたがさすがです。
さて私はバフェット指数は詳しくないです。この手の記事はYUTAさんとかたぱぞうさんの方が何倍も的確な記事を書かれるでしょう。
しかし、自分の勉強を兼ねて私なりに書いてみます。
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下手な記事で最後に「なーんだ」と失望させるのは嫌なので最初に結論を書いときます
その上でつまみ食いで読んでいただいてOKです。
<私なりの結論>
1 バフェット指数での割高水準は金利水準や時代で変化する
2 この指数を基準にしていた人は2013年以降は買えない、買いにくかったと思う
3 どこまでが適切な水準なのかは私にはわからない
→現在の水準が割高であるとは言えない
1 現在が割高とは言えない→S&PでPER18から22が適正範囲
ことについては以前記事にしましたので御覧ください。
素人的には長期的に成長が見込める会社は予想PER50でもOKだけど
【米国株】割高水準はナスダックの方が少ない驚きの数値 - チンギスハン米国株永久投資
この時の結論は
長期金利からの上乗せ分はS&Pで3%から4%でここ10年は動いてきた。
現在の長期金利1.55%で計算すると下がPER18で上が22になります。
現在20ほどなのでまだ10%ほど余裕があります。
ただし適正価格の上の方であることは確かです。
しかし割高とは言えないと思います。
2 バフェット指数とは
株式の時価総額がその国のGDPと比べていくらの割合なのかで表します。
100つまり同額が基準とされてきました。
長期的な推移はこちら(投資の森さんのHPより)
現在2020年2月8日で156です。
◇2000年まではずっと低い水準35とかで推移してきた
◇ITバブルの時に136と100を大きく超えた
これがその後も大きな教訓、トラウマになっている
◇リーマンショックでは50くらいになっている
◇2013年4月30日に100を超えてからはずっと100超えの水準が続いている
◇トランプが当選した2016年10月で137
最近のをもう少し詳しくみると
◇2018年12月28日の大幅下落時で117まで低下
多少の変化はありますが130超えで推移しています。
だから
→100を基準に見ていたひとは「割高に感じられてしょうがなかった」
と思いますね。
また米国株が「暴落するぞ」の根拠にも使われてきました。
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当のバフェット氏はバフェット指数の基準には言及せず
記憶が定かでなく探しても見つからないのですが
2017年の春頃、バフェット指数が120を超えた辺りのインタビューで
「バフェット指数で見ると米国株が割高ではないか?」
という質問に
「現在の低い金利水準からするとそうとも言えない」
「割高とまでは言えない」
と答えました。
PER15を基準としていた私が方針を見直すきっかけになったことは書きました。
そこで自分なりのルールで予想PER17から20は適正範囲と決めたのです。
奇しくも、先日教えてもらった過去の長期金利への株式プレミアム(上乗せ利回り)での18から22と割と近かったですね。長期金利1.55%で計算して
とにかくはっきり言えるのは
「予想PERが15が適正基準」を守った人は買えなかった!
という事実です。基準は環境とともに変わるのです。
バフェット指数の適正範囲がどこまでか?
については私には現時点ではわかりません
しかし150を超えてもまだ上昇している株価についてはある程度納得しています
「わかりません」じゃあそっけないのでオマケとして自分の考えを書きます。
米国の時価総額がGDPの1.5倍もの規模になった理由
米国の産業が均一ではないから
と思っています。
そして現在は「ハイテクがリード」しているからです。
2019年のトータルリターンは非ハイテクが25%に対して情報技術はほぼ2倍の49%でした。コミュニケーションは31%でS&Pとほぼ同値。
つまり同じ米S&Pでもハイテクと非ハイテクでは倍の違いがあるのです。
こういうと、非ハイテクびいきの人は面白くないでしょうが、非ハイテクが「良くない」という意味では決してないです。
年間25%の伸びというのは驚異的です。GDPの伸びの何倍にあたるのでしょうか?
これは非ハイテクに関しても米国では「産業構造」「利益構造」が向上していることを示しています。
つまりIT技術の応用による収穫期が始まったといえるのです。その恩恵は担い手のハイテク企業ばかりでなく、受け手、導入企業の非ハイテクに及び始めているのです。
だからハイテクをダイレクトに買うのも非ハイテクを買うのもそんなに大きな違いはないと思っています。
しかしIT技術の導入は米国で均一に進んでいるのではなく、大企業が先んじています。
だからS&P500のリターン31%は小型株の指数(上位1000から3000位)ラッセル2000の25%を大きく引き離しているのです。
これはまたハイテク大手の優位性をも表しています。
S&Pのリターンを引き上げたのは2019年で88%のリターンをあげたアップルや57%のマイクロソフトが牽引したのはまぎれもないからです。
指数の生み出しの親であるバフェット氏はアップルを大量購入して筆頭株主になっています。
バークシャーに膨大な利益を与えています。
自分の名前の指数には振り回されていなかったんですね(笑い)
これからは未知の領域
このIT技術による「新しい産業革命」の恩恵の行方はだれにも予測できません。
♧出来ている人がいるかも知れませんが。
なのでPERにしてもバフェット指数にしても上限ははっきりしません。
過去を見るとPERやバフェット指数にとらわれていた人は投資の機会を逃しています
だからそれらにこだわっていると今後も投資機会を逃す可能性はあります。
一方でこの先下落すれば「やっぱりバフェット指数では明らかだったもんな」と言われることでしょう。
素人の対応は?
1 素人目線では予想PER38までは大丈夫と思っている
先日「素人の立場ではPER50でもOK」の記事を書きました。
素人的には長期的に成長が見込める会社は予想PER50でもOKだけど・・・ - チンギスハン米国株永久投資
この根拠は今後成長する企業では今年の元がとれればいいのでインフレ率の2%が得られればOKというものです。
とはいえPER50で買うと株価が上昇するとオーバーしてしまいます。
そこで30%の余裕をみるとPER38なのです。
ハイテク大手もアマゾン以外はすっぽり収まりますね。
→だから買っていく方法があります。自分はこれ
2 結果的に「高値づかみ」が嫌なら買わない選択肢
バフェット指数では過去の経験則をはみ出しているので、下落に転じれば今買った株が「高値」になる可能性はあります。
「買わずに現金で機会を待つ」作戦もありそうです。
とはいえ、PERにしろ、バフェット指数にしろ、これを根拠に「割高」「暴落くるぞ」は2017年の春から言われ続けてきたので、今後も「買そびれる」可能性はあります
どちらを採用するにしても「自分次第」といえます。
私は「下落して高値づかみ」になるのは一時的なので問題ないと思う派です。
しかし個別株では「含み損」は「不安感」があります。
だからVOO、QQQ、VGTなんかのETFを優先に買うことにしています。
明確な返答ができなくてごめんなさいですが、ここらへんが私の限界です。
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