チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

最高値で投資をためらうけど素人には順張りが向いている【だれでもできる米国株第28話】

最高値での買いは心理的に抵抗ありますね

今回もえらそうに書きますが前回と同様に過去の自分に聞かせたいシリーズになります

自分も高値での買いをためらってきた過去があるからです。それだと投資が進みません

ですからそれを払拭するとともに同じように考えている人に自分の戦略を見直す材料になればと願っています。

 

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最高値で買いにくい心理 もう限界だと思うから

あるいは小休止すると思ってしまうのですね

山登りでは山頂に達するとあとは下りになりますね。

登り続ける例がないですからそう思う気持ちは自然です。

 

しかし株式の世界は自然界とは違います。

経済は発展し続けるからです。

インフレが進んで通貨が下落する点もあります。

とにかく大きな戦争とかですべてがリセットされない限り発展は続きます

 

しかし言葉でごちゃごちゃ言うのもわかりにくいので一つの会社に絞って見てみたいと思います。

最近好調なMSFTを例にとります。成長している会社ならどこでもいいです

<MSFTの10年チャート>

チャート画像

こういうのを見るとつい「過去の安かった時に戻りたい」と思っちゃいますね。

しかしその過去のある時は「現在」でもあるのです。

本当は戻る必要は無いのですね。

これが株価チャートのマジックです。

 

チャートを見れば見るほど買えなくなります

10年前も今も「同じ会社」だと思っちゃうんですね。

だから買えない。

実際は中身が全く変わっているはずです。

<MSFTの過去の実績と将来の予測をみると>

じゃ~ん作りました。結構私としては苦労しました。

 データは楽天証券さん、四季報さん参照

MSFT   売上高 純利益 EPS 対前年度比
    1億ドル 1億ドル ドル %
2012   737 169 2  
2013   778 218 2.58 29
2014   868 220 2.63 1.9
2015   935 121 1.48 -43.7
2016   911 205 2.56 73
2017 予測 940 226 2.91  
2017 実績 965 254 3.25 27
2018 予測 1044 249 2.71  
2018 実績 1103 165 2.13 -34.5
2019 予測 1249 352 4.55  
2019 実績 1258 392 4.8 125.4
2020 予測 1422 436 5.68 18.3
2021 予測 1589 480 6.3 10.9

◇2012年から9年でEPSは3倍に増えてます。(2020、2021は予測だけど)

しかし株価は現在までですでに5倍以上になっていますね。

◇2018年以外は予測を上回ってきた。2018年も営業利益は増えているので別な要因です。

◇先日の四半期決算では対前年度比売上13.7%利益38.3%の大きな伸びです。

このところの株価の上昇はこの高い伸びと将来の期待を織り込んでいるのです

正確な将来はだれにもわからない

だからMSFTの例で言えば現在買いをためらうのは

「将来予測を下回ったら株価は激しく下落するだろう」というあなたの予測です。

 

しかしそう思うなら常に高値を更新してきたMSFTは今までだって買えなかったはずです。

過去に買えてない、今も買えない、将来も買えない、「いつ買うの?」です。

 

ここでの私の結論は

「いいことも悪いことも市場が織り込むのは仕方がない」「受け入れるしかない」

ということです。

将来の予測はだれだって正確にはできないのですから。

 

マイクロソフトの場合はそれが上方修正ばかりなので人気が出るのは当然なのですね

 

しかし下方修正でも自分的には本来は問題ないと思っています。

 

順番に行きますね

 

1 高い期待を織り込んだ株価が下落する時

MSFTだと6月決算ですから今年の6月末の決算の18%ほどのEPSの伸びはもう織り込んじゃっているわけです。

四半期決算のほうはまだ織り込み中かも知れません。もう織り込んだかも知れません。くわしくはわかりません。

 

どこかの地点で予測より下方修正が明らかになると株は激しく売られて下落します。

それを恐れて買えないのです。下方修正の可能性があると思うのですね

 

しかしプロたちでも正確には当たらない将来予測を素人がする必要があるでしょうか?

 

さらに私達にはデータが圧倒的に不足しています。また事業に対する理解も不十分です。プロたちに対抗して独自の正確な予測ができる可能性はゼロです

 

そんなものに賭けて「伸びない」方に賭けるのは馬鹿げています。合理性がありません

 

だから高い期待を織り込んだ市場価格つまり現在の最高値を受け入れる必要があります

 

「安い時期に買ってたヤツはいいことしたなあ」というのは単なる嫉妬で行動しない人の特徴です。つまり私ですが(笑)

 

どうしても予測がぶれて下方修正での売りが怖いなら、個別株はあきらめてETFにすれば簡単に解決します。

 

例えばVGTだと情報技術分野の会社が全体的に決算をミスらない限り安泰です。

QQQだとナスダック全体です。(実際は上位100社ですが)

 

つまりここまでの結論は

1 将来は予測できないと考えれば最高値で買うのは全く問題ない

2 最高値を買えないのは「市場の予測より自分の予測を優先している」

となります

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2 高値づかみも長期投資ならこわくない、ETFならさらに安全

予測、コンセンサスを下回るのはどの株も同じですが、期待値が大きいハイテクは特にその下げ幅が大きいです。サース銘柄なんか20%以上の下げもあります。

 

この激しさがハイテクが敬遠される大きな理由の一つと思います。

だれだってそんな下落を見せられたら近づきたくないです。

 

しかし、サース銘柄のように利益をほとんど出さないような会社はともかく、アップルやマイクロソフトなどのしっかり利益もあげているハイテク大手については心配要らないと思っています。

 

上記のMSFTの業績を見ると直近の2019年決算では売上が1249億ドルに対して営業利益が429億ドル純利益が392億ドルあります。

売上の3分の1が営業利益という高収益体質なのです。

 

伸びが鈍化して売られたとしても18%の伸びが15%に下がったというレベルであって赤字になるとかとは次元が違います。

 

確かに成長率の鈍化は2018年夏のアマゾンのように株価の低迷を招きます。

しかしアマゾンも低成長を市場が織り込んで株価も復活して最高値圏です。1年4ヶ月の辛抱でしたね。

 

考えてみれば分母が大きくなるので伸び率が鈍化するのはある意味当然なのですが、そしてアマゾン社側もそのことはアナウンスしていたのですが市場は許さなかったのです

 

これをみても市場がいかに「近視眼的」で「短期目線」かがわかります。

 

10年以上の投資をする私達にとっては問題はないです。

 

さらに付け加えるとMSFTの予想PERは32ほどで年利回り3%超で今年のインフレ率は元を取っています。将来の18%くらいの伸びの分はオマケです。

順張りでも逆張りでもOKだが順張りのほうが素人向き

<逆張りの場合>

下はアマゾンの10年チャートです

チャート画像

マイクロソフトより伸びは断然大きいですね

しかし昔はPERが300を越えていて「利益を出さない」方針だったので素人には買いにくかったです

 

株価の急成長が止まったのが2018年の後半です

20%の成長が期待されていたのに10%ほどの成長しかできないとわかったからです

 

失望で激しく売られました。

つまり「市場が間違っていたのです」

高く見積もりすぎていたのですね。しかも会社の発表よりもです。プロのアナリストも大したことないですね。

 

この場合下落したアマゾンを買うのは「逆張りです」

市場が下げすぎの間違いに気づいて戻すのを待つわけです。

 

しかし「アマゾンはもう終わり」「成長は止まった」「だからいわんこっちゃーない、ハイテクなんか買うからだ」「半値以下になるだろう」

 

と反ハイテク派、反アマゾン派からの集中砲火に耐えなければなりません。

その期間が1年4ヶ月でも保有者には限りなく長いトンネルに思えたことでしょう。

 

今になって考えてみれば、株価の戻りは当然です。

今四半期決算の対前年度比の利益の伸びの8%でも立派な数字です。

GDPの伸びをはるかに上回っています。

順張りは精神的な負担が小さい

反対に上記のマイクロソフトのように市場とともに、株価の上昇とともに買い増して行くのが順張りです。

 

こちらのほうが精神的な負担ははるかに小さいです。

待つ必要がないからです。

 

期待を裏切れば下落するが、致命的な場合以外は市場が織り込んで復活する

この場合も期待に届かなければ上記のアマゾンのようになります。

この場合は望んだわけではないけど「逆張り」になります。

 

四半期決算をミスれば即売却する方針の路線の方もいます。

 

しかし「売らない、永久投資路線」ではそのまま保有が正解です。

逆に言えば永久保有できない会社は買うべきでないと言えます。

 

やがて株価はどこかで下げ止まり、時間をかけて低成長を織り込んで再び上昇に転じます。その期間は傍目からは短く、本人目線では長いのです。

 

安い株を買うのも高い株を買うのも有利さは同じ、精神的は高いほうが楽

市場は短い期間では間違うけど、長期的には正しく動くと思えば「高く」買っても「安く」買っても同じ有利さです。

もしどちらかが有利なら市場が調整するはずだからです。

 

しかし上昇している株の方が当面の「含み益」になりやすいので素人向きだと思います。

下落している場合は市場が気づくまでは「含み損」の期間があります。

♧ドンピシャの上昇タイミングで買う方法も研究されています。長期投資派には関係ないですね。トレード派には重要でしょう。

 

つまり高く買って永久に保有するか、安く買って永久に保有するかの違いです。

前者は買う時の心理的な抵抗は大きいけど「含み益を抱えやすい」後者は安く買える割安感はあるけど「含み損」をしばらく抱える可能性がある。

 

だから永久保有の立場からは買う時の精神的負担を乗り越えれば、その後が楽になりやすい「高値での投資」「順張り」が向いていると思うのです。

 

しかし個別株で永久に保有できると自信が持てるのはなかなか大変です。

暴落の時に心理的に耐える支えのデータは「もみあげ」さんのブログにありましたね。力をもらえますのでどうぞ御覧ください。

【米国株】株式投資にはリセッション(暴落)へのメンタルが必要不可欠!! - ”もみあげ”の米国株投資-お金で幸せになる!-

 

長くなりましたね、ここまでお付き合いくださって感謝します。

私のように高値で買えなかった方が、買えるようになる手助けになればうれしいです。

 

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