チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

大幅下落への対応、いくつもの工夫と対策を組合せて【だれでもできる米国株第25話】

成功への方程式その2 デフェンス編

大幅下落への対応

 

前回、下落時に対応しやすいインデックスを中心とした投資対象を考えました。

そして現時点での自分の解答をノート、日誌に書こうというところまででした。

いかがでしょうか?

とりあえずまとまりましたでしょうか?

 

今回は、実際に大幅下落(暴落という言葉は使いたくないですね、でもマスコミは言いまくる!)にどう対応するか?について考えます。

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結論から言うと→決定的な対策はない

と言えます。都合のいい特効薬はないということです。

 

なので順を追って、何かしらの支えになるものを探って行きます。

それぞれを集めて支えにしようというわけです。

最終的には本人の「固い意志」「信念」にかかっているようです。

しかし、材料がないと信念も持ちにくいです。

先に結論から書いておきますね

1 下落幅を標準偏差で計算して具体的な下落%を知る

2 ドル建てで考えてショックを和らげる

3 米国株が立ち直ってきた実績を信じる

4 株式投資の原理と有利性を信じる

5 イデコや積み立てNISAの制度を利用する

6 最終的には本人の固い意志

1 下落の幅を具体的に数値化してみる、米ドル建て

標準偏差を使っておおよその下落幅を計算できます。

使う数字は、各投資対象の標準偏差σ、期待リターンです。

対象をNYダウ、S&P500、ナスダックで計算してみましょう。

(1)標準偏差は

NYダウ・・・ETFのDIAの3年標準偏差は12.15です。

S&P500・・・ETFVOOの 同 12.12

ナスダック・・・QQQは14.86です

期待リターンは6%とします。過去のリターンはナスダックなどはもっと大きいですが、過去は出来過ぎなので保守的に見積もります

(2)起こる確率は

1σの起こる範囲は68.27% 2σが95.45% 3σが99.73%をカバーします。

ここでは2σを使います。ほぼカバーしています。

(3)計算は

下限の%だけ計算します

ダウは 6%ー2X12=-18% S&Pも同じ

ナスダックは 6%ー15X2=-24%

意外と小さい下落幅です。リーマンショックが異常だったのですね。

3σを突破しましたから。

2 為替は考えないほうが精神的に楽→ドル建てで見る

ドル円の為替は実に厄介です。

適正価格自体がよくわかりません。ビッグマック指数なんかでみると80円以下が適正になってしまいます。いかに日本の物価が安いかわかります。スタバ指数も同様です。

♧ここでは詳しく触れません。興味のある人はググってください。

大まかに、ざっくりいうと

◇好調時には円安傾向・・・今もここ

そして米国はこのところ好調なのでずっと円安傾向が続いています。

◇不況時には円高

そして業界用語でリスクオフと言われる景気後退期には円高になります。

 

期間でいうと円安が通常と言える。

たまの景気後退期に大幅に円高に振れます。

 

◎為替を利用するのは考えないほうがいいと思う

理論的には円高で株安の景気後退期に「一気に大量に株を仕込めば」一番割安に仕込めることになります。

しかし、これは普通の人は考えないほうがいいと思っています。理由は2つ

1つ目 下落時には株は買いにくい

2つ目 チャンスを待って買いを控えて投資が十分に進まない恐れがある

 

だから資金を市場に置いている場合は市場の動きに従って保有株も下落するのが自然な状態です。

現金比率の適正な割合についてはいろんな意見があります。立場によって違うのでここでは触れません。

 

♧米国と日本では現金の扱いが違う

米国は日本よりもインフレ率が高く物価も高いので現金は持ちたがりません。

最低でも短期債券で運用します。これも投資と見れば現金比率は極端に小さくなります

一方日本ではインフレ率が小さく、物価も安いので現金は目減りが小さく割と安心、安全な資産です。また債券の利率も極端に安いので、長期金利は0%、短期債券のメリットはほぼないです。だから現金比率は高くなります。

日本では短期債券=現金と考えられます。米国発の書物ではここのところが違います。

だから米国では株式:債券の債券の比率が高いのです。ついでに投資比率も

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円建てではダブルで下がる

したがって株式の大幅下落時には株価下落+円高でダブルで下げます。

上記のドル建ての下落に+10%くらいの下落になります。

そうするとダウやS&Pで30%くらいの下落になります。

 

だから方便ですが、ドル建ててみるのが精神的にショックが小さいです。

とはいえ、証券会社の保有株一覧では会社によるでしょうが、円建てでの損益も出ていますからつい見てしまいますよね。

できればこれはカットするほうが保持には有利です。

 

その点、円建てからの投資では始めから円表示ですからダイレクトにショックが伝わります。

イデコや積み立てNISAは円建てで仕方ないとして、それ以外はドルで投資するとそれは防げます。

結論 為替は考えないほうが投資はシンプルになる

ドル円相場は日米各政府の方針にも力関係にもよります。

だから扱いが大変厄介です。

為替も考えて「有利な時に投資しよう」と考えると、投資したい時はたいてい円安なのでできなくなってしまいます。

 

株安と円高を同時に待ってしまうからです。

しかしそれだと米国、世界の企業の成長を取り込めません。

だから為替は考えないほうが結果としてはうまくいきます。

 

また将来の円高を心配する方も多いですが、これも将来はわかりません。

長期的に円高になるという根拠もないです。

国力からすると人口増の米国の方が人口減で産業構造の転換が遅れている日本よりもかなり勝っています。

それでも円安にどんどんなっていかないのはインフレ率、長期金利の差によるものです

原則的にはインフレ率の高い国の通貨はその分だけ下落します。

 

ドルが下落するのは投資している身としては「損な気分」になりますが、適正なインフレ率があるからこそ、企業の利益も増えて株も上がるのですから「言いっこなし」かなと思います。

3 過去立ち直ってきた実績を信じる

米国株は21世紀に入ってからもITバブル崩壊、リーマンショックという大きな下落を経験しました。下はダウの30年チャート、最近が入ってませんが

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ITバブル崩壊は長く続きました、リーマンショックは深く短くでした。

しかしならして長期的にみると成長しているのです。

 

しかしこの長期的にならしてみるのが難しいのです。

当人が生きているのはその瞬間ですから。

4 株式投資の原理、有利性を深く理解する

会社が利益を上げ続ける限り株式投資は有効で有利です。

勝ち抜いた会社の利益率は国全体、世界全体の成長率よりはるかに高いからです。

 

この極端な例が米ハイテク大手で顕在化しています。

グーグルやマイクロソフトなど勝ち抜き、独占になった企業は膨大な利益を得始めています。さらにその利益を将来分野に惜しげもなくつぎ込んで先取りさえもしています。

そしてその利益で、次世代の成長企業を高値で買収して取り込んで、芽をつんでいます

 

革新派の方からすると「許せない」事態ですが、株主にとっては「よっしゃー」です。

 

しかし株価は「将来の利益」を予測してつけられるので、環境によって大きく上下します。

私達は適正価格を知ることは出来ないし、下回った地点だけを選んで投資することもできないのでこれは仕方がないことです。

→できると思う方は「凡人対象」ではないので「達人グループ」で研究してください

 

とにかく、上下する株価に惑わされずにこの原理を信じることは保持力につながります

5 制度を利用する、イデコや積み立てNISA

これらは自動的に積み立ての設定ができます。

だから「積み立てをやめる」という積極的な行動を取らない限り投資は継続します。

不自由でもありますが、下落時には有利な「縛り」とも言えます。

ふつうにしていれば投資は継続するし、新たに積み上がるからです。

 

6 最終的には本人の固い意志

とはいえ全ては本人次第です。だから本人が投資継続の固い、強い気持ちを持つことが決定打といえます。

 

アンケートをお願いしてみた

長期投資の方を対象に「下落を支えるもの」をテーマにツイッターでアンケートをお願いしました。

4択で

1 含み益 2 配当 3 両方 4 その他

です。その他の方にはコメントをお願いしました。

半日ほどで716人の方から回答をいただきました。ありがとうございました。

これは主に個別株や分野ETFの参考になると思う内容でした。

 

次回にしたいと思いますが「あなたはどう思いますか?」

考えといてもらえると助かります。

 

今回は以上です。なかなかすんなりはいきませんね。しかしすぐに大幅下落がくるわけではないので「用意する時間はたっぷり」あります。じっくりと用意していきましょう

リテラシーの向上にもつながることは確かです。

 

感謝です! ユーチューブ動画のチャンネル登録者数が1000人を超えました

皆様の応援があってこそです。

広告を載せることは当面考えていないので単なる大台ですが、ともかく嬉しいです。

また撮るモチベーションになります。

ブログとは違う内容を入れるようにしていますので、動画もご覧いただくと嬉しいです

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