チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

米国株、凡人成功の方程式【だれでもできる米国株第24話】

今回は凡人が投資を成功させる「方程式策定」です

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凡人の立場に限定すると投資法の優劣ははっきりする

投資法の優劣が語られる時に、実行する投資者の立場はあまり語られないのは奇妙なことです。

普遍的なだれにでも最適な投資法というのはないと思うからです。

 

だけど、立場を限定すれば「有利不利」はよりはっきりします。

さらに実行者の能力も限定すればさらにはっきりします。

 

今回は実行者の能力を、失礼ですが、高くない、と限定して最適な投資、勝利の方程式を考えたいと思います。

 

右肩上がりの順調な時にはどんな方法でもうまくいく

株式投資は順調な場面ばかりとは限りません。

たまたま米国株は10年に渡って順調な上昇をしてきたので、何回かの停滞や下落はあったけど、そんなに能力の有無が問題になることはありませんでした。

比較的にはという意味ですよ。

乱暴に言えばどんな投資でも、投資さえしていれば、うまく行かない株もあったでしょうが、トータルとしてはプラスになっているでしょう。

下落に備えたデフェンスに強い必要がある

しかし将来はそうとは限りません。

上記のチャートのように一見順調に見える上昇でも下落時にはそれなりのショックがあったのです。そして素人投資家はそれに振り回されてきました。

 

その中には、将来への不安のあまりせっかくの持ち株を売ってしまってその後の上昇で悔しい思いをした人も多いでしょう。

 

今後はリーマンショックほどでは無いでしょうが、過去10年のどの下落よりも大きな下落がくる可能性は大いに考えなければなりません。

 

その時には過去10年よりもさらに保有が難しいはずです。

 

だから下落でも「手放さないことが確実」「自分に耐えうる」投資構成を組んで置く必要があります。

 

難しい言葉でリスク管理、資金管理という人もいますが、そんなに難しく考えなくても「永久保有ができるかどうか?」で判断すればいいです。

 

下落時は能力の差がはっきり出る

好調時には達人の手法にある程度ついていけても、下落時には取り残されます。

機動力の差は圧倒的ですから。さっさと撤退して涼しい顔でいるでしょう。

ちょうど戦場で騎馬武者が馬で素早く撤退してあとに歩兵が取り残されるようなもんです

達人の中でも差はあるでしょう。トップにはゴールドマン・サックス・JPMなどの投資銀行がティラノサウルスみたいに君臨しています。

何しろあの金融危機だったリーマンショックで問題のサブプライムローンを空売りして儲けた奴らです。

購入したプロの機関投資家もサブプライムローンの中身がどれだけヤバいかはわかっていなかったのです。熟知していたのはそれを組成して販売した人達だけだったのです

プロと言えども「中身がよくわからないもの」への投資は難しいことを証明しました

 

国が救済してくれる金融機関と違い私達個人はただ損を承知で売らされる羽目に陥ります

「自分だけは違う」と思いたがる傾向が個人投資家にはあるようです。

早く「自分には無理」と決めたほうが被害は格段に少なくなり逆にチャンスになります

 

リーマンショックといえば、日本のプロのトップの野村證券でさえ、リーマン・ブラザーズのアジア部門を「たかづかみ」してその後何年もその後始末に追われました。

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大幅下落でも保有できる投資対象はS&Pインデックスが最上

と思っています。

えっ、世界株式じゃあないの?

という人が多いかも知れません

確かに分散は世界の方がされていますが下落は過去には大きかったです。

下はリーマンショック前後の米国S&Pが濃い青、米以外が薄い青、世界が紫のチャートです。ちょっと見にくいですが

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これを見るとショック時の下落は米国が震源地ですが他の地域が下落を免れているわけではないです。下落幅もほぼ同じです。

逆に回復は米国が一番はやく、米以外は2011年の後半からは差が開いています。

そしてここにはありませんがその差は拡大して現在に至っています。

 

米国が55%のシェアをもちさらに米国の多国籍企業の影響が全世界に及び、米国の消費を当てに生産が行われているので、世界に分散しても下落幅は小さくならないのです

 

10年の標準偏差の数値で見ても

米S&Pが12.4で最小、以下全世界が13.3、米以外世界が14.8、新興国は17.2です

先進国は13.3で世界と同じレベルです。

みんながハイテクが多くてリスクが高いと感じているナスダックで15.0です。

米以外の世界とほぼ同じ標準偏差、つまり変動幅なのです。

 

米S&P、先進国、全世界はいずれも下落を想定した投資の対象として適しています。

 

あとはお金の入れ方と、下落時にも売らないように工夫すれば大丈夫です。

 

ディフェンシブ株の方が下落に強いという人がいるが?

確かに生活必需品やヘルスケアは不況に強い事実があります。

下はリーマン前から現在までのS&Pと生活必需品セクターETFのVDC、ヘルスケアETFのVHTの比較チャートです。それとナスダックと

上からナスダック、ヘルスケア、S&P、生活必需品です

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生活必需品やヘルスケアはリーマン・ショック時はS&Pより下落が少なく安定感があります。しかし長期ではヘルスケアはS&Pを上回っていますが生活はほぼ同じです。

 

分散の観点からは「下落時に耐えられすれば」S&Pの方が優れていると思います。

ただしこれは個人の感じ方なので、生活やヘルスケアの方が下落幅が小さくて好みなら取り入れるのは一向に構いません。一部分としてという意味です。

ヘルスケア全部というのはハイテク全部と同じで耐性は低いです。

♧参考データ 生活必需品ETFのVDC、管理費用年間0.1%配当2.5%10年標準偏差10.4と低い! ヘルスケアETFのVHTは管理費用0.1%配当1.9%10年標準偏差13.1でS&Pに少し劣ります。

ナスダックは変動はS&Pより大きいですが(標準偏差はS&Pの12.4に対して15.0)分散が効いていてリターンも高いのでオススメです。S&Pと併用という意味です。

 

個別株の下落耐性は人それぞれ、一部ならOK

個別株が下落時にどうなのかはその人によります。

保有の割合にもよります。

一部なら大丈夫と思います。

達人でない場合は多くても50%までにするのが無難です。

 

「とりあえず例を示せ」と思う方がいらっしゃるでしょうから

先進国インデックス(イデコや積み立てNISAで)+S&Pで50%以上

その他で50%未満

 

その他では ナスダックETFのQQQやハイテクのVGTはリターンが見込めます。

関連記事はこちら→【VGT】リターンを上げるハイテク100%ETFのご紹介【だれでもできる米国株第21話】 - チンギスハン米国株永久投資

 

また上記の生活必需品VDCやヘルスケアのVHTも好みの人にはいいでしょう。

そして自分なりに個別株をいれるのもいいと思います。

 

買い方のルールを組み合わせれば「勝利の方程式」の完成!

お金の入れ方は前述した「ドルコスト法」でこつこつ積み上げるのが一番確実です。

収入が不定期な人や無駄遣いが多い人、なくしたい人には「有り金投資法」も有効です

手元にあるお金を必要分以外は投資する方法です。

ドルコスト法と組み合わせるとより強力です。

 

いずれも買付手数料が無料になったりVT、VOO、VTIなど、1株でも不利でなくなったことで格段にやりやすくなりました。

先進国を米国で買うにはVOO+VEA(米以外先進国管理費用0.05%、ブイイクセプトアメリカと覚える)で買います。割合は60:40で、VOOはVTIでもOK、トータル管理費は0.04%と最低レベル

 

投資対象とともに買い方も計画を立ててください。

 

ではみなさまの「成功の方程式」の計画立案がうまくいくことを願って記事を〆ます。

 

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