予測・思惑で動くと後悔しやすい【だれでもできる米国株第23話】
コロナウイルスで市場が揺れています
週末は大幅下落になりました
このような激動期に私達素人・凡人はどう行動すべきなのでしょうか?
結論から言うと「予測・思惑で動かないほうがいい」
と思ってます。
私の過去の投資の失敗は多くが「自分の勝手な思い込み」「予測」「思惑」「少しでも得してやろうという気持ち」「すけべごころ」から来ています。
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「得しよう」という気持ちからかえって大金を失う羽目になるのです。
「おれはうまくやれる!」と思う人も多いでしょう。
もちろん止めませんので自由にやってください。
しかしその前にこれからの記事を参考にしてからでも遅くないと思いますよ。
今回コロナウイルスで大揺れですのでこれを例に取ります。
感染者が2003年のサースの8096人を超えて9692人になったそうです。
死者も213人と増え続けています。
まだ被害が拡大しそうです。
その1 大幅な下落も長期的に見れば小さい!
下はここ6ヶ月のS&Pのチャートです。
今25日線あたりです。
1月になってからの上昇が消えた感じです。
だから10年20年の視野で「安い」と言えるほどの幅ではありません。
今まで「割高だなあ」と思っていたならこの程度の下落では割高感が解消されることはないです。
だから「安い」「割高がなくなった」と思って買うのはおかしいです。
さらにもっと下がった時に困ります。
そのたびに「安い」と思って買っていくのはいわゆる「ナンピン買い」になります。
ナンピンがすべて悪いとは思っていませんが、無計画な、感情に任せたナンピンはやはりまずいでしょう。
だから短期的な視野での行動は後悔を生みやすいです。
とりあえず今買って、来週下がれば早速後悔します。
長期的な視野での行動は後悔がない
しかし自己ルール、例えば「10%上昇すれば買い増す」というルールに従っての買いは、失敗がありません。
今買って来週下がっても、長期的には全く関係ないからです。
それよりも心理的には先週よりも2%3%安く買えたことに感謝します。
もっともこれも長期的な視野では意味はないのですが、気分的にはうれしいです
定期的な買いも同様です。
これらは普段どおりの投資行動にたまたま下落の時期が重なっただけです。
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その2 短期的視野での行動の問題点
一方この機会に得をしようとすると後悔を産む確率は高いです。
それは
1 事態の予測をするのは困難で外れることも多いから
今回の問題では専門機関のWHOでさえも判断を間違えました。
つまり確かな情報は難しいと言えます。
そんな中でそれをもとに投資行動をすれば「当たることもある」「外れることもある」の世界です。こういうのを世間ではギャンブルといいますね。
ただしギャンブルとしてみれば競馬やパチンコよりは数字的には有利です。
しかし金額は桁違いになるかも知れません。
2 市場がリアルタイムに織り込んでいくから
競馬のオッズは刻々と変わりますが、株式市場も同様です。
リアルタイムで影響を織り込んで行きます。
りおぽんさん(@riopon1028)からツイッターで今朝もらった情報によると
現時点ではコロナウイルスの被害額はサースの400億ドルの3~4倍が見積もられているそうだ(ブルームバーグ)
また米1Qの成長率を0.4ポイント下げる見込みだそうだ。byGSより
これらの情報を元に投資行動をすると仮定すると
市場に織り込まれる前に行動を取る必要があります。
それは大変難易度が高いことです。
短期的な行動ではアマはプロには勝てないと見ています。
だからこういう行動は後悔を生みやすいです。
3 逆に動いた時の行動が難しい
永久保有を目的に買い入れた場合は下落してもなんら心配は要りません。
数限りない買いの1回に過ぎないからです。
しかし思惑・予想で買った場合はまったく様相が異なります。
ハズレた場合の行動をとらなくてはならないからです。
プロと同じように初めたはいいけど、撤収はプロと違ってアマはお粗末なのです
放置して損を拡大させるパターンが最も多いでしょう
即座にロスカットできるプロとの差はまさに月とすっぽん
しかし長期的行動は素人が圧倒的に有利!
では素人には「いいところなし」かというと長期では逆転します。
長期的に上昇する米国株を「いつ買ってもいい」のは素人に与えられた特権です。
プロはタイミングを選ぶでしょう。
今回の下落をプラスに失敗なく利用するには?
自己ルールを決めていて、あるいは予定の買いが進んでいない場合は今回の安値はいい買い場です。精神的にという意味ですよ。
私もですが、上がり続けると心理的に買いにくいんですよね。
だから自己ルールを決めるんですが、それでさえも「延び延び」になっちゃうことはあります。だから凡人なんですね。達人はピシピシ動く
そういう人にとってはいい機会が与えられたと言えます。
超長期上昇トレンドが今回の件で変わることはない
「まだまだ拡大するのではないか?」と心配する方も多いでしょう。
確かにそれはわからないことです。
しかし病気の原因も対処法もわかっているのですから時期は特定できないけどいつかは収束するでしょう。
その一番市場が弱気なタイミングを見計らって投資するという方法もあるでしょう。
それによって数%安く買えるかも知れません。
しかし、「とうとう買えなかった」という可能性もまたあります。
「安い」と思って買うのでなければ「計画の一環」ならそんなにタイミングを選ぶ必要はないように個人的には思います。
ただしこんなことを書いてると、うんと下がった時に「お前のせいで高く買ったじゃあないか、どうしてくれるんだ」といわれるかも知れませんね。
だから「安く買いたい」人はこの方法はとらないでくださいね
そっちの方がうんと需要は多いでしょうが(笑)
値段じゃなくて期間で買う方法もある
とはいえ、安く買いたいのは投資家の本能です。
値段をみて「さらに安くなるかな?」と迷うなら他の方法もありますのでご紹介です
これは先輩から教わった方法です。
値段ではなくて時間軸で買うのです。
つまり事件が表面化してから「2週間後に買う」「4週間後に買う」と決めておくのです。期間のとり方は事件の大きさによります。
事態が問題化してから2週間後に買うと「安い辺」で買えるという経験則です
価格じゃあないので変動に惑わされずにすみます。
決断力がない人にオススメです。
この方法で例えば2週間とすると来週金曜が「買いタイミング」になります。
どうなるかはどうぞ皆さん覚えておいてくださいね。
期間のとり方はルールはないのでカンですね。
大底を当てるわけではないですが、そこそこ安くは買えると思います
株価の動きで消耗するよりは「コスパ」はいいでしょう。
最後に
このような時こそ、自分の投資方針をしっかり確認して、まだの人は作って、それによって行動して「気分や思惑での後悔」を防ぎたいものです。
何度も後悔した私が言うのでわかっていただけるかと思います(笑)
それではみなさんの着実な投資の成功を願って記事を〆ます。
長い記事にお付き合いくださいましてありがとうございます。
今回の動画は→https://youtu.be/L40KsEh4sPc
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