チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

個別株の誘惑【だれでもできる米国株第20話】

今回はあえて不人気な記事を書きます

個別株をイメージして参入される方が断然多い

インデックスというのは何かピンとこないというか個性的な魅力に乏しいです。

その点個別株は個性が際立っています。

コカ・コーラ、マクド、スタバといった日頃食べるものの会社のオーナーになるというのはイメージが湧きます。

またアップル、マイクロソフト、グーグルといったハイテク大手も日頃からお世話になっています。

だからこれらの会社に直接投資できる、配当をもらうというのは「イメージしやすく」「心楽しいものです」

 

だからこれらを「ちょっと考えたほうがいいよ」「安易に買わないほうがいいよ」「投資はうまく行かないかもですよ」という記事が受け入れられることはないでしょう。

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知っていればムダな時間が省ける可能性がある

それでも「どうしても伝えたい」と思うのは私自身の経験から来ています。

3年ちょっと前に米国株に再参入して(米国株自体は2005年から買っていた)

当時の人の多くと同じように「高配当株投資」を始めて、うまく行かずに「方向転換」してインデックス中心、個別はハイテクも取り入れる方向になったのです。

「いやうまく行かなかったのはお前の能力が足りなかっただけだろう!」

と突っ込まれるでしょう。

「確かにそのとおりです」私の能力では歯が立ちませんでした。

 

それは私の能力が低かったせいもありますが相手が難しかった理由も大きいです。

 

だから今日は話が気に入らなければその中の「事実、数字」だけでも記憶にとどめておいてほしいのです。

 

それだけでも今後の投資の成功率は格段に向上し、また時間のムダも省けます。

 

そしてあなたの「個別株投資」がうまく行けば何よりですし、うまく行かなくても素早く「S&Pインデックス基地」に帰還できます。

 

そのタイムロスは少ないほうがいいに決まっています。

 

「何か聞いていると、オレが失敗するのが当たり前」と言ってるように聞こえるけど?

 

と思われることでしょう。

 

何の基準をもって「成功、失敗」とするかによりますが、一番大きいのは本人がそう思うことでしょう。

具体的にはそして客観的には

①投資の量が予定通り確保できているか?

②リターンが予定通り確保できているか?

の2つで見ることができます。

 

そして自分の方針、方向、手法ではうまく行かないと感じたら「失敗」を受け入れるべきでしょう。他人からとやかくいわれる問題ではないです。

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1 リターンでS&Pを上回るのは容易ではない

これは第18回にアップルを例にしたとおりです。

実際に昨年S&Pを上回ったという人はツイッターでも少なかったです。

 

ハイテクを多く取り入れている方は上回っていますが、分散との引き換えの価値があるかはそれぞれが吟味する必要があります。

 

一番シンプルなのは、ハイテクの割合が高いQQQをS&Pに追加して組み入れている場合です。これは簡単に上回っています。

特にハイテク100%のVGTは昨年のリターンが49%もありますから31%のを組み込むことで簡単にオーバーできます。

これについてはまたやりますね。

ハイテク割合が33%より低い場合はほとんどがS&Pを下回っている

ハイテク以外でも例えばNEEネクストラエナジーという電力最大手は、地味な分野にも関わらず過去1年でのリターンが57%と高いです。今年に入っても9.8%の上昇。ハイテクなみです。

NEE、265.8ドル配当1.9%予想PER29.6(2020,1,29現在)

下はNEEの2年チャート

これほど順調なチャートはあまり見ないですね!

チャート画像

しかしそのような株ばかりを選んで好成績を上げるのは素人では難しいです。

できた人は凡人どころか名人と言えます。

 

実際に非ハイテクの構成でS&Pを上回ったと報告している人はまだ見ていませんね。

私が見てないだけできっといらっしゃるでしょうが、割合としては全体の数%であることは確かです。

「S&Pと比較する必要はない」という意見もあるが

投資の目的が達成できればいいので、そしてその目的は個人ごとに異なるのでそれは正しいです。

例えばリタイア後の人が「配当目的」での投資ではリターンがS&Pを下回るのは何の問題もありません。問題なのは元本がどんどん減っていくときだけです。

現状維持なら問題なしです。

 

しかし若い方々が将来のためにする投資はそれとは違います。

S&Pインデックスという「安全、確実、分散究極、簡単」な方法をあえて選ばずに他の方法を用いるならばそれなりのメリットが必要です。リターンを犠牲にしてまでのメリットはないように私には思えます。

 

2 分散面ではS&Pは最高!他は必ず劣る!

米国に限ればそう言えます。

 

♧もっとも兄弟分でさらに分散されているのもあります。

それはVTIです。S&P500は500社ですがさらに拡大して全米の会社を3600社ほどとほぼ網羅しています。時価総額では100%近くをカバー。時価総額で80%くらいがS&P500と重なっています。

リターンはほぼ同じですから、より分散を望むならこちらがオススメです。

♧リターンの比較 VTI、VOOの順に 現時点で

5年リターン 11.21%11.66% 3年リターン14.56%15.23% 1年リターン30.8%31.46%です。年間経費も同じ0.03%と最安水準です。

 

個別株投資は分散面ではS&Pに劣るのでそれと引き換えのメリットが必要!

だから、他のどの投資も分散面では必ず劣ることを頭に入れておく必要があります。

つまり「そのデメリットを上回るなにかのメリット」が必要になります。

 

それがリターンでないとしたら何でしょう?

 

「個別株を保有する楽しさ」みたいなものかも知れません。

あるいは「配当をもらう楽しさ」かも知れません。

どちらも数字では表せないものです。

 

個別株に取り組みたいという気持ちはよくわかります。私がそうでしたから

しかし、その前に次のチェックポイントをノートに書いてクリアしてから進まれることをオススメします。

そうすれば成功率は上がるでしょうし、うまく行かない時の原因分析もあっという間にできます。

うまく行かない時のことを前もって想定するのは「意気地なし」「弱虫」と感じられるでしょうが「何が起こるかわからない」そしてその時「自分がとんでもない行動を取る」のも株式市場の特徴です。

 

個別株を始めたい方にチェックして欲しい5項目

1 自分の投資目的に合致しているか?

リターン、配当、暴落時の耐久性・・・などですね

2 自分と同等レベルの人がうまくいっている具体例は多いか?逆に失敗例はどうか?

株式をやる人の特性として「失敗を認めたがらない」があります。だからなかなかうまくいかなった例は少ないかもです。

3 その個別株投資によって得られるメリットはなにか?デメリットはなにか?

チェックしていただきたいのは①時間がとられる②面倒だ③下落した時どうする?④買い増しはどうする?

4 どのくらいの資産%を投資可能か?

全部を個別株でするのか?インデックスの残りをするのか?・・・です

5 長期投資が可能か?

これは投資法に関わります。ある程度で利確して現金化するのか?それとも長期間でのリターンを狙ってできる限り長期で保有するのかは初めに決めておかないと迷います。

 

いかがでしょうか?

お気には召さなかったでしょうが、何しろ私が貴重な時間をムダにして得た経験です。

あなたには同じような時間のロスはして欲しくないという気持ちから書きました。

 

チェックポイントをノートして自分自身の考え、方針、態度をはっきりさせて記入しておくと役立つことは請け合います。私は手探りだったので時間が多くムダになりました。

 

「一気に個別に行かなくてもS&Pと個別の中間のがあるだろう?」

とご存知の方は言うでしょうね。

はいあります。産業とか目的別のETFですね。

こちらの方が「分散」面「やさしさ」からは個別よりオススメです。

 

これは次回にしますね。

 

今回の動画はこちら→https://youtu.be/I8wsKEAMosc

 今回はブログには無い内容もありますのでどうぞ御覧ください。

 

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