チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

アップルだけで時価総額1500兆円分を引き上げた!【だれでもできる米国株第18話】

80%の人がインデックスに負けるのがイメージできない

昨日の記事で「プロの選んだ銘柄群の80%以上がS&Pを下回っている」について動画でコメント頂きました。

「アマについてはプロより悪いというデータは無いのでは?」ということですが

アマでは確かに正確なデータは見てないですね。どこかにあるのかも。

アマの場合はアンケート形式になるので数字として出しにくいのかもしれません。

アンケートではプロと同じ位だったように記憶しています。

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ともかく

「信じがたいのは確か」です

そこで今回確かめてみることにしました。私の計算だから間違いはあるかもです。

 

総額ではS&Pを上回る額と下回る額では同じですから、これは銘柄のつまり会社の数の話です。

企業群ではややこしくなるので会社1つに限定しましょう。

アップルが引き上げているのは時価総額で1472兆円分

昨年2019年で考えてみましょう。絶好調のアップルを例にとります。

アップルのリターンが88%時価総額は1.40兆ドル155兆円(現在)

S&Pのリターンが31%

そうするとアップルが平均よりも引き上げた分は

(88-31)%X155兆円=8835%兆円です。

 

一方S&P500構成企業でハイテク以外の分野のリターンは計算はあとで示しますが

25%、S&Pより凹んだ部分は6%

 

そうするとアップルがハイテク以外を引き上げるとすると

8835%兆円÷6%=1472兆円となります。

これだけの時価総額の非ハイテクの会社分を引き上げたわけです。

 

日本が確か600兆円ほどでしたからすっぽり入りますね。

米国でも時価総額1兆円の会社なら1500社分、1千億円なら15000社分になります

 

アップル1社と非ハイテク1兆円企業1500社が対等なのです。

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小型株はS&P500を6%ほど下回る

「しかしS&P500は上位500社でしょう?」

「米国にはもっと会社があるはず、小型株は動きがいいのでは?」

という意見もありますね。

そこで小型株で構成されるラッセル2000という指数があります。

そのETFでアイシェアーズのIWMを見てみると

2019年のリターンは25.4%とあります。

S&P500を6%ほど下回っています。

とはいえ立派な数字ですが。

 

これからわかることは

1 アップル1社で2019年はS&Pでみると1500兆円分の会社を平均まで引き上げている。つまり対等ってこと。これは日本の株式総額の2.5倍です。

2 S&P500より小型の株はS&Pより6%下回っている。

だから数でいうと多くの会社が一部の会社のリターンを下回ることは納得が行きます

 

その割合が20:80というのも不思議ではないです。

まとめ

1 S&Pインデックスに投資することは「アップルに投資しなくて外す」ことをカバーしてくれる。

 

2 アップルは超有名企業で日本人の多くがスマホを保有していますが、株となるとおそらく10%もいないでしょう。アイフォンへの一本足打法が気になりますからね。

 

だけど、アップルを買っていないということをVOOへの投資で補うわけです。

もちろんアップルへの集中投資の方が効率がいいことは数字上は確かですが「分散」の観点からは最悪です。

 

いかがだったでしょうか?

少数の巨大ハイテクが大きく牽引する現在の米国市場では、少数の数社で他の何千社分を引き上げているのですね。

 

ピンポイントで「当たり」の会社に投資するのは分散の観点からはできないのでVOOを買うのがとりあえず最善の一つになります。

ピンポイントでは当たらないことも大きな理由ですが(笑)

 

さらに上昇して売って利益確定するならともかく永久保有ならなおさらです。

年とともに「当たり」の会社は変化するからです。

アップルにも不出来な年はありました。

下は過去10年のリターンをS&PのVOOと比較したものです。

  VOO AAPL  
2010 15.1 53.1  
2011 1.9 25.6  
2012 16 32.7  
2013 32.3 7.6 X
2014 13.6 40  
2015 1.3 -2.8 X
2016 12.2 12.2  
2017 21.8 48.2  
2018 -4.5 -5.1 X
2019 31.3 88.1  

◇平均との勝敗は6勝3敗1分けです。ただし勝ちの時の上回り方は大きいです。

◇なのでハイテクを保有する場合は「悪い時もある」ことを承知する必要があります

勝つ回数ではなくトータルで勝負というわけです。

 

ともかくS&Pなら何の心配もテクニックもいりません。

 

ハイテクの分野でみると

現在の分野区分けでのS&Pのシェアは情報技術アップル、マイクロソフト、ビザなど23%コミュニケーション、グーグルなど10%です。

それぞれの2019年のリターンは

情報技術 49% コミュニケーション31%です。

コミュニケーションはS&Pと同率ですね。

だから情報技術が他を引き上げたのです。

 

図で表すと下になります。真ん中の横線がS&Pの平均リターンの31%です。

f:id:tingisuhan:20200127074308j:plain

なんと下手くそなんでしょう!数字が入れられませんでした。小学生レベル!

左の四角が情報技術で高さは49-31=18%です。横はシェアの23%

かけると414

右の横長い四角はコミュニケーションを除いた非ハイテク分野とはいえアマゾンなんかも入ってますがとにかくシェアは67%

そうすると 414÷67%=6%

6%非ハイテクはS&Pを下回りました。25%のリターンも立派すぎる数字ですが。

 

いかがだったでしょうか?

ハイテクへの投資はなかなか大変です。ハイテクの中でもばらつきが大きいからです。

2019年のリターンはアップル88%マイクロソフト57%と時価総額150兆円のトップツーが大きく牽引したことは確かです。

 

確実にそれらを時価総額割合で含むVOOへの投資が鉄板である理由が数字でもわかりますね!

 

今回は以上です。面倒な数字にお付き合いくださいましてありがとうございます。

みなさまのさらなる投資の成功を願って記事を〆ます、イヨー!パーンと一本締めで

 

今回の動画はこちら→https://youtu.be/ejcy2Yiwlr8

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