チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

米国ETFの情報を簡単に調べて活用する方法【だれでもできる米国株第16話】

投資が難しく感じられるのは複雑だからだ

ハズキルーペじゃないけど「複雑すぎてわからなーい!」です。

渡辺謙さんか舘ひろしさんのイメージでお願いします(笑)

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私はブログを書いているので投信を調べますが本当に複雑でよくわかりません。

その原因の一つは各社のデータ開示の方法が様々でどこになにを書いてあるのかが会社ごとに違うからです。

また投信の検索も漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットと4つもあります。

eMaxis Slimなんかはもっとも優れた投信の一つですが、申し訳ないですが検索面からはまずいです。大文字小文字が混じっていてさらにスリムの前にスペースがあります。

モーニングスターではカタカナでも出てきましたが一苦労であることは確かです。

モーニングスターのサイトは投信の検索に便利ですよ。規格も統一されていますから

HPはこちらhttp://www.morningstar.co.jp/

 

とはいえ、星の数ほどもある膨大な投信の中から自分にあった投信を選ぶことは難しいと感じます。

経験だけは長い私もよくわかりません(笑)

 

さらに対象を世界に広げるならいっそのこと米国籍のETFをまず当たるほうが簡単です。

なぜなら米国ETFはチッカーと言われるアルファベットの3文字~4文字で表されるからです。株も同じです。日本は番号。番号うまく覚えられる人います?私は無理!

 

ということでまず米国籍で調べたほうがシンプルだと思います。

そして日本円で日本から投資するかドルで米国で投資するかはそのあとの問題です。

さらに日本円だと為替の影響が大きくてリターンの成績の判別がつきにくいです

 

また円建てでも最近の有力なインデックス投信は米国籍のETFをベースにしていることが多いです。楽天ヴァンガード全世界とかスリムS&Pとか・・・です。

 

米国のインデックスETFについて

インデックス(指数)というからにはなにかのインデックスに基づいて運用されています。

その元になる指数を「ベンチマーク」といいます。

<知っておいたら便利なベンチマーク>

1 信頼のMSCIブランド

日本で発売されている投信のベンチマークになっているもので一番多いのがMSCIです。

<MSCIコクサイインデックス>

特に多いのがこれです。これは日本を除く先進国を対象にしています。

だから日本を入れたければ日経平均型、TOPIX型を10%ほど別に買う必要があります。

その他いっぱいありますが特に細かく知る必要はないです。

MSCIとあればとりあえず「この会社の作成する指数に連動するんだな」くらいでOK

 

♧ここで知っておいてほしいのはMSCIは公的機関ではなく民間の営利企業だということ。ニューヨーク市場NYSEに<MSCI>のチッカーで上場しています。メチャ儲けています。株価はすごい値上がり。

2 FTSE指数はリーズナブルで利用が拡大している。

ブランドはどの世界でもコストが高いです。そこでバンガードはFTSEという指数を多用しています。しかしこれもMSCIと大差ないので違いは考えなくてOKです。

気にするとすれば韓国の扱いが

MSCI→新興国 FTSE→先進国

となっていることくらいです。

 

→ここではベンチマークというのがあると知っておきましょう。

ETFはこのベンチマークに沿った運用をしています。

しかし、ベンチマークと全く同一ではないのでズレが生じます。

 

その比較はどの投信の情報にも載っています。あまりにも下回っているものは避けるのが吉です。

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米国のETFの調べ方を具体的にやります

米国株四季報の後ろの方に載っている

3千円ちょっとしますが1冊持っておくのがオススメ。

やはり本の形であるのは楽です。

ETFは目次でETFの会社ごとに索引があるのと後ろに分野ごとに載っています。

四季報自体は年に2回発行されますが買い換える必要はないです。

1冊あれば十分です。

しかし新しいのを買っても古いのは捨てないようにしてください。

古い決算資料が紙の形であるととても便利ですから。

 

欠点はこの本を読んでいると個別株が魅力に見えてやたらと買いたくなることですね(笑)

 

とりあえずヴァンガード社のETFを基本にする

有力なETFの会社、ブランドとしては

iシェアーズブランドのブラックロック老舗のSPYDR・・・ありますが

とりあえずバンガードを見ましょう。理由は年間経費が最安だから。

ヴァンガードのETFは日本語で見ることができます→

バンガード・インベストメンツ・ジャパン - 商品案内 - バンガードETF

ここで地域、株か債券かの種類で簡単に検索できます。

ここでは米国の代表的なインデックスであるS&P500インデックスに連動するVOOを見てみましょう。

◇設定日 2010年9月7日・・・比較的新しいETFです。

◇ファンド資産 536B 55兆円ほどですね

◇ETF純資産 130B 15兆円ほど

◇年間経費率 0.03%・・・最安です。同じS&P500をカバーするIVVも0.04%と安いです。両者は会社の差だけです。規模はIVVの方が少し大きい

◇価格 302ドル

◇トータルリターン

10年5年3年1年と載っていますが、ETFが若いために10年は載っていません。IVVで調べるとわかります。(当たり前だけどブラックロックのETFだからヴァンガードのページにはない)

◇ポートフォリオのデータ

ベンチマークと同一ですがセクター別構成比がわかります

情報技術が23.2%とトップです。以下ヘルスケアが14.2%金融が12.9%、コミュニケーションが10.4%・・・

いわゆるハイテクは情報技術、MSFT、アップル、ビザ、・・・とコミュニケーション、グーグル、フェイスブック・・・の合計で33%と全米の3分の1を占める最大勢力です。VOOへの投資でハイテクが取り込めることがここでわかります。

また他のデータもS&PのHPを英語で見るより日本語だしよほど楽です。

◇会社ごとの構成比

アップル4.6%、マイクロソフト4.5%、アマゾン2.9%・・・とS&P500の時価総額509銘柄がすべてわかります。上位だけで十分でしょうが(笑)

→つまり米国企業そのものの動向も基本部分はここでわかるということ。

 

標準偏差なんかはモーニングスターでわかる

しかし標準偏差がわかりませんね。そこでモーニングスター米国版を使います。

https://www.morningstar.com

ここではETFだけでなく各会社の株の情報もすべてわかります。

左上の窓にチッカーのVOOと入れます。マイクロフトならMSFTと入れます。

チッカーを知るには上記の米国株四季報で日本語で目次からわかります。

 

左から3つ目のパフォーマンスでは過去の10年のリターンがわかります

左から4つ目のリスクで標準偏差がわかります

VOOは3年で12.15年で12.0、10年で12.6ですね。2つ右のインデックスという欄をみてもほぼ同じです。

 

ここまでで

1 米国籍のETFで各インデックスのリターンや標準偏差がわかる。

2 日本で買う場合にはその元になるベンチマークのETFを調べることで簡単に情報がわかる。ドル建てなので為替の影響を除いた姿がわかる。

3 日本で主流の「MSCI先進国インデックス型投信」の成績、情報を調べるには

<TOK>を見ます。アイシェアーズのETFです。

配当2.14%年間管理費用0.25%で標準偏差は3年で11.5、5年で11.8,10年で13.3

ただしこのETFはかなりマイナーで毎日の取引高も少なく米国で取引するメリットはないです。あくまでデータ用です。

管理費用も0.25%と割高です。

同じベンチマークの日本のイーマクシススリム先進国インデックスが管理費用0.10615%となっていますから費用的にもこちらが割安。さらに買付手数料も為替手数料も不要です。

 

全世界、先進国、米国、日本、新興国を比較してみると

最後にこれらの資料から日本で候補になる全世界、先進国(日本を除く)米国、新興国を比較してみます。日本はMSCIジャパン指数連動ETFです

迷われている方スッキリしますよ。

ではじゃーん、10年リターン(年率)の高い方から並べました

先進国は日本を除く指数です

  米S&P 先進国 全世界 日本 新興国
  VOO TOK VT EWJ EEM
経費% 0.03 0.25 0.08 0.5 0.68
配当% 1.8 2.1 2.3 2 2.8
10年リターン 14 10.4 9.4 5.6 3.3
標準偏差σ10年 12.6 13.2 13.3 12.9 17.3

世界におけるシェアは米55%先進国除く日本80%日本8%新興国12%です

◇標準偏差は新興国が突出して高い=変動が激しい、変動を覚悟する必要あり

◇リターンは米国が突出している

◇この表ではわからないが日本は米以外の先進国と同じ水準

◯対標準偏差のコスパがいいのは→米国 悪いのは新興国

◯コスパがよく分散ができているのは→先進国、全世界

◯日本はシェア以上に組み入れる理由はこの表ではないです。

◯新興国はコスパが非常に悪い。単独で入れることは避けたい。

 

ところが現状は

このようなデータを知ってなら、そして自分で評価してなら問題ないですが

窓口で勧められるままに新興国を買う人が多い!

という事実があります。

勧めるのは売る方にメリットがあるからです。

このように利害が対立する相手に相談することは自分が損をする確率が高まります。

たとえ担当者がイケメンあるいは美女であってもです(笑)

 

投資行動を起こす前にこれらの簡単に情報を収集できる方法を使うのをおすすめします!

 

今回は投信を具体的に調べる方法でした。

ではあなたの投資がよりうまく合理的にいくことを願って記事を〆ます

 

今回の動画は→https://youtu.be/XdW9jejK88Q

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