チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

FRBの緩和でハイテク株の恩恵は大きい!【だれでもできる米国株深堀り編】

前回は金利と高配当株の関係をやりました。

今回は「金利とハイテク株」です。

高配当株好きのこうちゃんと一緒に旅を続けたいと思います。

 

みなさまには退屈なところもあるでしょうが適当にスルーしてお楽しみください。

 

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前回はFRBの緩和姿勢が続く見通しで高配当株は有利に展開している

まででした。

今回はFRBの緩和で恩恵を受けるのはハイテク株も同じ

という

テーマでお送りします。以前の記事との重複はお許しください。

 

さてこうちゃん、昨日は高配当株をやったけど今日はハイテク株をやるよ

 

「ふーん、あんまし興味ないなあ、配当が少ないでしょう!勝手にやってって感じ」

「配当も出さずに株主に還元ってよくわからないんだよね、仕組みとか、実感が」

 

多くの人がそう思っているよね。

だけどいろいろ知ってみたら「魅力」を感じる可能性もあるだろ。

ほら「食べず嫌いはだめ」って昔言われなかった?

 

「いや野菜と株は違うでしょう!」

 

とりあえず昨日のおさらいね

金利が安くなると、債券が値上がりしてその金利は安くなる。

現在の10年国債、つまり長期金利は1.788%だね。一昨日からかなり下がっている。

 

そうすると2%以上の配当がある高配当株は有利ってことだったね。

だから順調に値上がりを続けている!

 

「そうだね、うれしい!最高!さらに配当ももらえるしね」

ハイテクは時価総額上位で影響が大きい

ハイテクに興味がない人にも知っておいてほしいのはハイテクは時価総額でも上位を占めているのでその動向は例えばS&PのETFを持っている人にもあるってことだね。

2020、1,15米時価総額トップテン10

  時価総額 十億ドル
1 AAPL 136
2 MSFT 124
3 AMZN 92
4 GOOGL 92
5 FB 53
6 JPM 43
7 JNJ 49
8 V 34
9 WMT 33
10 PG 31

トップテンでハイテク以外はJPM、JNJ、WMT、PGの4社でいずれも高配当株だね!

こういう風にトップ5を独占するのはそれなりの理由があるよね。

 

前にやった「配当出さずに自社株買い」をするっていうのも一つの理由だね。

 

社外に流出しないので会社としては時価総額に、株主としては「含み益」として増えていく。

金利と株価を見ていくと

ここ5年の長期金利は下のようだったね。

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これとS&PのVOOとナスダック100のQQQとハイテクETFのVGTの5年チャートを比べてみるよ。QQQもハイテクが主力だね。

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5年間の上昇率はVGTが111%QQQが88%VOOが50%だよ。

2018年後半の金利の上昇で「株価が悲鳴を上げて下落した」ね。

そして金利が下落に転じて、金融緩和が示されてからは株価も再上昇に転じている

 

チャートをみると昨年からの上昇率はハイテクが多いほど大きいね。

2019年のトータルリターンはVOOの31%QQQの39%VGTの49%となっている

 

金利の低下、金融緩和がハイテクにプラスに作用したことは明らかだね。

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配当とは関係ないのになぜなんだろう?

1 金利が低いと企業が設備投資がしやすい

この恩恵は企業の設備メーカーやハイテクに及ぶね。

2 金利が低いとハイテク企業の金利負担が軽い

ハイテクは競争が激しいから設備投資、人的投資を積極的にしている

そのための資金コストが安くなるのはハイテク企業には「家賃が下がって」楽になるね

3 借り入れが容易だと「自社株買い」がしやすい→株主還元→株価上昇

いつでも低利で借り入れができるから「今年儲かった分」は来年にとっておく必要がない。だからパーッと株主に「自社株買い」で還元する。

しかしこれは企業風土もあるね。

日本なんかは①金利は米国より低い→借り入れしやすい②儲かっている

だけど自社株買いは米国ほど積極的じゃあない→内部留保に積み上がる→5百兆円

 

米国はさっさと株主に配る企業文化があるのが株主には嬉しいね。

もちろん経営者にもメリットが大きいんだけど、だから株主と利害が一致していて「ウインウイン」といえる。

 

昨年だとアップルが4月に行ったのが1750億ドル(19兆円)

シスコCSCOは240億ドル2.5兆円をしているね。

 

「えっ19兆円とかトヨタの時価総額の規模じゃない?」

 

だから配当を出さない、少ないハイテク企業でも株主にちゃんと還元してるんだ!

 

配当という形をとるか「自社株買い」という形をとるかの違いだね。

 

「ぼくはやっぱり配当だね!わかりやすいし着実だし、第一現金でもらえるからね!」

 

それは前やったよね。現金でもらって自分で再投資するか、それとも「含み益」の方が好みかっていう。

 

4 素人の長期投資家にはハイテクの方が有利だと思う理由

これは好みだからこうちゃんの好きな方にすればいいんだけど私は素人の長期投資家は「ハイテクが有利だ」と考えているんだ。

 

「えっなぜ?」

 

ちょっと長くなるよ!

高配当株は配当を現金で出すよね。これってこうちゃんも好きだけど他にも好きな人いるよね?

 

「みんな好きだと思うけど?」

 

株式を買っているのは個人投資家だけじゃないよね、というかむしろ個人は少ないね。

 

「だれだろ?個人より多いのは」

 

機関投資家と呼ばれているね。いろんなグループがあるよ。

証券会社、銀行、保険会社、それに各国の年金基金なんかもね。

特に米国の職員組合の年金基金は巨大で知られている。

カルフォルニアが最大でカルパースと言われてその動向が注目されるね。

その資産規模は40兆円、まあ日本の方が160兆円だからでかいんだけど。2019年3月時点。

約60%が株式投資、カナダの年金基金は70%、ノルウエーは85%だね。

日本は何%か知ってるかい?

 

「きっとそれより低いんだろうね、じゃあ50%」

 

当たり!株式と債券が半々だよ。

 

かれら年金基金なんかは株式でも長期運用するね。

保険会社なんかもそう。

だけど割と短期で持つ人達も多い。ヘッジファンドとか。

 

どんな機関投資家も決算があって運用成績をチェックされる。

日本でも株価が下落すると「私達の年金が危ない」「何兆円減った」「株式なんかに投資しているからだ、やめろー」とかの記事が週刊誌に載るよね。

 

投資しないほうがよっぽど危ないと思うんだけど!それはともかく

 

毎年の決算がある彼らよりは素人の方が長期投資がしやすい!

と思うんだよ。

そうすると金利の影響を受けやすい、景気の影響を受けやすい、だけど長期的な上昇は大きいハイテク株は素人長期投資家にぴったりだと思わない?

 

「うーん、そうなのかな?」

 

だって機関投資家では着実な高配当株を好む人達も多いと思うよ。

 

「でもどの株が確実に上がるのかを当てるのって難しいと思うけど」

「片っ端から買っとくのかなあ?」

 

その方法もあるよ。

しかしここは素人・凡人の専門記事だからもっと簡単な方法をおすすめするね。

 

それはQQQ、VUG,VGTなどのETFを使うことなんだ。

これなら最低100の銘柄が入っているから分散されてて「たくさん買う」のと同じことになるんだよ。さらに手間と手数料が省けるし。

比較の表を載せるよ IVVとVOOはほぼ同じです。

    VT IVV QQQ VUG VGT
    全世界 S&P ナスダッ グロース 情報
経費 0.09 0.04 0.2 0.04 0.1
配当 2.32 1.84 0.74 0.95 1.11
時価総額 十億ドル 13.7 203.2 90.6 98.61 26.96
トータルリターン 10年 8.73 13.31 17.92  14.59 17.42
トータルリターン 5年 9.12 12.04 17.41 13.21 20.07
トータルリターン 3年 12.13 15.13 22.28 19.25 27.84
トータルリターン 1年 22.51 28.3 36.55 37.26 48.68
1万ドルは? 10年で 23953 36030 52887 40382 49832
標準偏差 10年 13.3 12.4 15.0 13.5 15.9

◇右の方がリターンが良くなるね。ハイテクが多いから。

ハイテクは情報技術とコミュニケーションサービスの合計としたよ。

◇VUGはハイテクが57%入っている。VGTは100%、QQQは68%

◇VUGはグロースETFだからハイテク以外にも金融10%ヘルスケア10%一般消費財16%とハイテクだけじゃあない。

 

「へー、でどれがオススメなんだ?」

過去のリターンのチャートも載せとくね、トランプ誕生以来の3年2ヶ月分

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◇VUGは組み換えがかなりあるのでリターンは低めです。しかし組み入れてからは追い上げています。

3年2ヶ月のリターンは上からVGTが109%QQQが85%VUGが68%VOOが48%です

 

◯VGTがいい人

一番ダイレクトにハイテクだけを取り込みたいんならVGTだね。だけどこれにはGOOGL、FB、AMZNといった大所は入っていないんだ。コミュニケーションサービスは入ってないからね。取り入れる時は「それでもいいって言う人向き」

だけどリターンは一番いい。リスク標準偏差は一番高い、新興国よりは低いけど。

◯QQQがいい人

次にハイテクの割合が68%もあるQQQはナスダックのETFだよ。

年間経費が0.2%とちょっと高めなのがたまに傷っていうひとも居るね。

分散はVOOとVGTの間くらい効いている。VOOの次にオススメ。

◯VUGがいい人

ハイテク割合は57%と一番低くてだからリターンもそれほどじゃあないけど①業種が分散されている②リスク標準偏差が低い③年間経費が安い

ことを選ぶ人にはオススメだね。

 

「結局どれでもOKってこと。1つに決められない優柔不断な性格なわけね!」

「まあだから凡人なんだろうけど」

 

そういうことだね、好みもあるし。

 

ここ3年2ヶ月は「出来すぎ」だけど、さらにリーマン・ショック以降は出来すぎだと思うけど、20年以上の長期に投資する人はぜひ取り込みたいね。ハイテクを。

長期間だと金利の波や景気の波を乗り越えて安定的なリターンを得られるからね。

 

「それに20年以上もかかるってこと?」

 

いやそれ以内でもいいけど長いほうがより有利なことは間違いないね!

そして景気変動で下落しても「決して手放さないこと」が素人が成功するコツ、ポイントだと思うんだ。永久投資だね!

持ち続けるなら素人もプロも関係ないからね!

 

「ふーん、なんとなくわかったけどまだピンとこないなあ」

「でもハイテクが大きく伸びてるってことは確かだよね」

「投資を考えてもいいけどまだ知らないことも多いから調べてからだね」

 

高配当株もいいけど、他にも魅力がある分野があるってわかってもらえたかな。

そしてそれらはETFを使って簡単に取り込めるんだ。

上下が大きくてこわく見えるけどながーく持てば「含み益」も増えて「楽に持てる」ようになる。

投資期間が長く取れる、20年以上とれる、若い方にはぜひ取り入れてほしいね!

 

「わかった!若さではおじさんには絶対に勝ってるもんね、おじさん!」

 

とこうちゃんにもなんとか理解してもらえたようです。

 

それではあなたの投資の素晴らしい未来を願って記事を〆ます。

 

ご報告とお礼

皆さんのおかげでユーチューブチャンネル登録者が8百名を超えました。

応援頂いて感謝・感激です。

「黒板が下になって見えない時がある」などのアドバイスもいただきました。

「一人でも多くの素人の方の投資の役に立ちたい」という思いでやっています。

引き続き応援・アドバイスよろしくおねがいします。

 

「だれでもできる米国株」シリーズを早く完成させたいというのが今年の目標です。ブログと動画でです。

 

今回の動画は→https://youtu.be/qziF2PRkXGg 

 

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