金利と株価の関係、高配当株は?【だれでもできる米国株深堀り編】
みんなで一緒に成功しよう!
凡人投資家チンギスハンの【だれでもできる米国株】深堀り編です。
今回は金利と高配当株の関係です。
初心者用の記事ですがどうぞお楽しみください。
高配当株大好きな「こうちゃん」も登場します。
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「ねえねえ今日は僕の好きな高配当株についてやってくれるそうだね」
そうだよ。高配当株は配当が魅力だけどその分金利の変動を受けやすいからね。
「株の配当と金利の何が関係あるんだろう?」
高配当株だけじゃなくてすべての株式はその国の「政策金利」米国の場合はFF金利っていうけど、現在は1.5%から1.75%だね、影響を受けるよ。
「へー、幅があるんだ」
うん下限が1.5%で上限が1.75%という意味だよ。
中央銀行のFRBはこれを上げたり下げたりして経済をコントロールするんだ。
中学の社会で習ったよね!
「全然覚えてないなあ、習ったかもね」
2000年代の2つのショックの時に政策金利は?
2000年以降はこんな感じだよ。じゃ~ん!
「わっ、09から16年まで真っ平らだね、2008年にあったことといえば・・・」
「あっリーマンショックだね!」
そうそう千年に一度と言われる金融危機が起きて株も半分以下になったね。
思い出したくないけど歴史だね。
その時に中央銀行のFRBは金利を最低限まで下げて景気のテコ入れをしたんだ。
そしてそれが2016年まで続いたというわけ。
「ねえねえ、その前の大きな谷底はもしかして、リーマンの一つ前のショックの時?」
「確かITバブル崩壊と言うんだね、2000年から始まった」
そうそう、やはりFRBは金利を大急ぎで下げて回復を図ったわけ。
「6.5%から1%と5.5%も下げたわけね。激しい!」
それだけバブル崩壊の影響が大きかったんだよ。
金利低下で「住宅バブルが起こる」
それで景気も回復したけど副作用も猛烈だった。
金利低下で「住宅バブル」が発生したんだ。
「なんかアメリカってバブルばっかり起きてない?」
「前もってヤバいことわからなかったのかな?」
警告する人はいたよ。
しかし、何とか規則の隙間を抜けて金儲けしようとする人たちが多すぎるんだ!
投資銀行とか保険会社の人たちだね。
「金融工学」とかいうものを駆使して、サブプライムローンを売りまくったんだ。
この話は長くなるのでまたしよう。
今回は金利と高配当株の話だから集中しよう!
「やっと自分がくどいことに気づいたね、おじさん!エライよ」
前回のバブルの反省をして対策をして次に進むというしかないんだろうね。
そして誰かがまた「抜け道を探す」といういたちごっこというわけ
「バブルには絶対かかりたくないな!というか僕はかからない、なぜなら高配当株だから、フフフ」
確かに高配当株は「配当」という心の支えがあるから普通の株より耐えやすいよ。
誰もが「バブルにハマりたくてハマっているわけじゃあないよ」
四季があるようにそういう時期もあるって割り切るしかないんじゃないかな。
そして「決して売らないようにする!」
「それは自信あるよ!マクドとスタバとコカ・コーラなら食べて応援するね!」
頼もしいね、株主はオーナーだもんな。
リーマンショックではだれも自分が何を持っているかわからなかった、プロなのに
リーマンショックでは教訓もあるよ。
プロの機関投資家たちが自分たちが買った「債券」の中身がどんなものか知らなかったんだ。
わからないように混ぜてあったからね。
知っていたのは債券を作った人だけ。
それで怖くてみんなが債券を投げ売りしてめちゃめちゃになったというわけ。
一番際どくライン際まで攻めていたのがリーマン・ブラザーズという投資銀行だったんだ。
投資のプロでもこうなんだから素人・凡人の僕たちは「わからないものには手を出さない」ことが「バブルでやけどしないコツだと思うよ」
「普段は儲けるだけ儲けといてヤバくなったら国に助けてもらうとかズルくない?」
「投資銀行とかいう人達、給料いいんでしょう?自己中だし、映画で見たよ」
そんな映画もあったね。マクドとかコカコーラとかは2つのショックの影響は最小だったね。だからこうちゃんの高配当株戦略はいいかもね。
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もう一つの金利指標は長期金利、10年国債金利
ところでもう一つ大事な金利があるんだ。
「長期金利」なんだけど聞いたことある?
「NHKのニュースで聞いたよ」
「債券が買われて長期金利は値下がりしました」と言ってたね。
そう政策金利が下がると債券は値上がりするんだ。
これは債券の時にやろうね。
簡単にいうと3%の金利がついている国債を持っている人は金利が下がるとその分、期間に応じて値上がりするわけだよ。
そんなふうにして10年国債が売買されて価格が決まるんだ。そしてその価格を利率で表すよ。それが長期金利ってわけ。
「おじさんの説明へた!ちっともわからない!」
でここが違和感満載なんだけど、債券価格が上がる=長期金利は低下する
なんだ。
「ますます下手!たぱさんならもっと、10倍くらい上手に説明するよきっと」
何とでも言ってくれ、これが限界!
「とうとう開き直ったか?」
長期で見た時の長期金利のチャートがこれ(ねくと豪ドルさんブログより)
政策金利のようにカクカクはしてないね。毎日動くよ。
ギザギザがあるけど傾向としては下落して(下落トレンド)2016年に1.5%の底をつけた。
で、上記のFRBのFF金利の上昇に合わせて上昇に変わった(トレンド転換)
この上昇が2018年いっぱいまで続くよ。
最近のチャートはこれ
こんなに金利が上がっちゃあかなわんというので2018年の10月から株価が大幅に下がったよ。下はS&Pの5年チャート
FRBのとしては景気も悪くないし、今のうちに上げられるだけ上げて金利の余裕を作っておこうとしたんだね。
しかし株価は悲鳴を上げて(上げたのは投資家だけど笑)大幅下落した。
「ヤバい、まずい」とFRBが方向転換して「利下げ」に転じたのが2019年の1月の4日なんだ。
「ヤッター、これで安心だとばかりに株価は上昇して現在に至るわけだ」
「でも途中で何回がギザギザしてるよ?」
それはトランプがツイッターで中国攻撃をしたときに下げた分だね。
トランプの選挙用の作戦だったけど、みんな振り回されたわけ。
「その時あわてて売った人可愛そうだね!」
もっと下げそうだと思うと早めに売っておこうとするプロやアマの熟達者は多いよ。今回はたまたまそれが裏目に出ただけで、それがうまくいくことも多い。
「うまくいく時といかない時はどうやって見分けるわけ?」
「それがわからないからみんな苦労してるんだよ」
「おじさんは凡人だからとてもわからないね」
「わからなくても売らない方針だから関係ないんだよ」
いかにも下がりそうでそうならない時を「だまし」というね。
だれがだますのかはっきりしないけど・・・
とにかく我々には関係ないこと!
「ふーん、プロや熟達者にも苦労があるってことだね」
そうプロの野球選手でも打てない時があるのと同じ。
「そんなことよりなんかおじさん忘れてない?」
「今回は高配当株についてだったよ!」
「ちゃんと覚えているよ、だけど順番があるだろ」
高配当株はちょっと違う動きをした
上のチャートはS&P500だけど、実は高配当株はちょっと違う動きをしたんだ。
それがこちらじゃ~ん、ディフェンシブ銘柄として人気のPGだよ、洗剤やファブリーズ使ってるよね?株価、予想PER、配当はこちら(SBI証券)
PG | 124.69 | 25.4 | 2.39% |
「さすが僕が好きな株だけあるよね」
「きれい」
そうだね、2018年からの下落時にも全然影響を受けずに上昇しているね。
こういう風に「不景気予想」に強い長所があるよ!
だけど2018年前半の下げが大きいと思わない?
「それはきっとこの会社の売上とかが悪かったんじゃあないの?」
じゃあこれはどうだ!通信の2ツートップのベライズンVZの2年チャート
株価、予想PER、配当の順に
VZ | 59.04 | 13 | 4.15% |
4%超えの高配当株のエース格だね。人気あるよ!
やはり2018年前半は下落して後半は上昇している。10月はS&Pが下落しているのにも関わらず!
「上を見ると2018年の前半は長期金利が上昇している時期だね」
そう、それだよ。長期金利が上昇して債券の魅力が増して、高配当株と競争になったんだよ。
「ふーん金利が上がると高配当株の値段は下がるってことね」
「いいじゃん、安く買えるから」
そうそう、そういう人にとってはチャンスだね。
だから高配当株は会社の価値をちゃんとわかってて、安い時に買える人が有利だね!
「安い時ばかりじゃなくてお金があればずっと買っとけばその分配当が増えて楽しいね」
そう、そういう風にして資産を増やしている人も多いね。
値段の上下にとらわれずに投資を拡大できるのは高配当株の大きな長所と言えるね!
「だったらみんなこれやればいいのに!」
「みんなお金持ちになれるのに、なんで他の投資なんかするんだろう?不思議?」
確かに高配当株は魅力が多くて、だから一番人気なんだけど、難しい面もあるんだ。
まず会社のことをよく知らなくちゃーいけない。これって結構大変だと思わない?
「おじさん、ぼくを止めようとしてもムダだよ。高配当株はやっている人も多いからそんな人のブログなんかを読めば、そんなに心配要らないね」
それは言えるね。だけど人にばかり頼らずに自分でも決算とかのチェックができるようにならないとね!
「大丈夫、勉強するよ」
「配当がもらえるんだからそのくらいなんでもないね、フフフ」
そういうやる気が起きるのも高配当株のいい点だね!
「おじさんやけに今日はほめるね?」
「なにか言いたいことあるんじゃない?」
いや、純粋にこうちゃんを応援しているだけだよ。ただね・・・
「ほら早く・・・」
一つの会社や方法に「惚れ込む」のは株式投資の世界じゃあ「気をつけよう」とされているんだ。
「やっぱり来たか」
応援する気持ち、好きな気持が強すぎてマイナスの点が見えなくなっちゃうからね。
おじさんもずいぶん痛い目にあったよ。
あと2つ有力な投資法があるからそれも学んで、3つから、あるいはそれらを組み合わせて「自分に一番ぴったりのをみつけるのがいいんじゃない?」
「わかった、そうまで言うんなら付き合ってあげるよ」
「一人じゃあ寂しいだろうからね!おじさん!友達も少ないみたいだし!」
いかがでしたでしょうか?
こうちゃんと一緒に自分にあった投資法探しを続けたいと思います。
補足、 上記では上下動が大きいという方に揺れの少ない銘柄をご紹介しておきます。
電力トップのNEEです。ネクストラエナジー。フロリダ地盤、風力強い。
配当は2.1%とやや少なめ。
◇今後も金融緩和の方針が示されているのでこれが転換しない限り高配当株の上昇は続きそうです。
今回の動画はこちら→https://youtu.be/Ski9cWRGV7c
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