チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

「株価上昇の原因は何ですか?」他コメントなどから

高値更新の米国株です。下はナスダックの半年チャート

現在9251とちょっと前まで8千当たりにいたのにと改めて上昇を実感!

ただしRSI14は80に近くかなり「過熱感」があります。

米中が調印されれば「達成感から」一時的な調整の可能性はあります。

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高値を反映していくつかのコメント、ご質問を、ブログ、ツイッター、ユーチューブなどで頂いておりました。

どなたにも当てはまるものも多いのでその内容を要約してお伝えしたいと思います。

ブログに書いた内容と重複するのもあります。素人凡人の考えですのでその点はご容赦を。長くてくどいので気になるところだけお読みください。まとめるの下手なので。

1 現在の急な株価上昇の原因は何ですか?

ご返事

昨年10月にFRBが「金融緩和」を続けることを明らかにしたことが一番大きいです。

具体的には月額600億ドルを市場に供給です。

市場は金利下げまでは予想していましたがFRBが「量的緩和をするのは予想外のプラス」だったからです。

FRBのしさんはリーマンショック以降4倍にも拡大してきましたが、以前の状態に戻そうという動きはずっとありました。

そのたびに株価は下落しました。

それがこの度「その方針を放棄して、あきらめた」のです。

 

これは大きな転換、朗報なので上昇しています。

 

対中貿易の妥結はその次の朗報です。

2 大手ハイテクの上げが大きいのはなぜか?

ご返事

これは昨日書きかけでしたね。

1つ目は業績見通しが良いこと

再掲しますが

2020,1,14 株価 予想 配当 予想売上 予想EPS 
    PER 成長率 成長率
MSFT 163.3 30 1.3 13 11
AAPL 317 23.7 1 11 6
FB 221.9 33.1 0 36 22
GOOGL 1440 30.7 0 15 18
AMZN 1891 91.5 0 26 18
MA 315.2 40.2 0.5 18 14
V 195.3 31.3 0.6 15 11

軒並み10%以上の増益が見込まれています。その割にはPERも高くありません。

その2 金融緩和が続くこと

「長期金利がこれから上昇はしないだろう」という安心感があります。現在1.9%ほど。

一昨年の暮れの急落は「長期金利上昇」も原因の一つでした。当時の金利は3%を超えました。

長期金利が下がると、配当との競合で「高配当株」がまず買われます。

次に「家賃が下がる」のでハイテクが買われます。

 

ちょっと長くなりますが

競争が激しく技術革新のための設備投資が必要なハイテクは多くの資金を必要とします

だから高金利は負担なのです。

しかし金融緩和で資金調達が低コストでできると「自社株買い」も目一杯できます。

実質的な「総還元率」も向上して株価にはプラスです。

 

また金利が安いと「稼ぎが少なくても納得」できます。

だから30くらいのPERは簡単に許容されますね。

 

長期金利と同じ水準の利回りでいいと考えると1.9%なのでPER50もOKになります。

現在のPERにビビる必要はないです。

 

さらに長期的には「新産業革命」はまだ始まったばかりで入り口に過ぎません。

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3 現在の株価は割高ではないか?

質問

「投資を始めたいが現在の株価は割高ではないか?」

「つみたてをしているがこのまま続けてよいか?」

・・・など

ご返事

昨日のブログ記事と重複しますが私のS&Pの「適正価格の自己ルールは予想PERで17から20」というものです。

これを出していたので現在の19.8くらいの予想PERは

「いよいよ割高圏に突入か?」と思われた方もいらっしゃったようです。

 

しかしこの数字はかなりアバウトなものでしかもかなり「低めに見積もったものです」

 

以前言われていたPER15の水準に疑問をもち、バフェット氏の発言で気づいてからですが、自分なりにつくったものです。

 

その根拠はPER20だと株式の年利回りが5%ですから、現在の長期金利の1.9%からみると上乗せ分(株式のリスクプレミアムという)は3.1%になります。これは十分な上乗せと思います。実際は1.5%くらいでもOKかた、その場合はPERは29になる。

 

過去の、金利とNYダウの関係は下のチャートです。

(ブログ投資家ライフから引用)

「NYダウと金利の関係」の画像検索結果

リーマンショック以前の制作金利水準は緩和時でも3.5%程度あり5%を越えるのが通常でした。

長期金利(10年国債)はそれ以上です。(ねくと豪ドルブログさんより引用)

「米国の長期金利と政策金利の長期チャート」の画像検索結果

ですから過去には株式は10年債よりも高い利回りを求められるので

例えば長期金利が5%だと6%以上の利回りとなり必然的に

PERは15くらいが適正になります。

 

PER15で利回り6.6%。計算式は1÷15=6.67%

過去のS&Pの実績PERをあのたぱぞうさんが出しておられます

貴重な資料ですね。感謝です。

2000年まではならすと15の少し下くらいにありますね。

でもこれは実績PERなので予想PERだと15くらいでしょう。

 

このことから「PER15が適正」が本に書いてあるんだろうと思います。

 

現時点の長期金利は1.9%ですからリスクプレミアムは予想PER15だと

6.6ー1.9=4.7%もあり過去と比べて大きすぎます。

だからこの水準は「割安」と言えます。

 

PER20だと 5-1.9=3.1%で過去と比べても十分な上乗せと思ったので

PER20は「適正」としたのです。

 

これを作った当時は予想PERは16ほどでそれでも「割高ではないか?」という声もあったので私のPER20までは「適正」には

「高すぎないか?」というご意見もいただきました。

 

私としてはかなり「固く、低めに見積もったのですが」それでも高く見えたのです。

 

だから現在の水準が高いとは思っていません。

 

「じゃあ実際の適正価格はいくらなの?」

 

という問いについては私は答えられません。

第一に長期金利は毎日動いていること。

第二にリスク上乗せ分は人によって、時期によって見方が異なること

です。

個人的には、過去から見ると1.5%の上乗せ分くらいでいいと思うので

現在の1.9%なら3.4%でPERは29になります。

ただし現行PERでみるか予想PERでみるかの問題もあります。

 

ひとつ確かなのは「適正価格」は、はっきりしないのでこれからは「割高だ」と感じる人の割合は徐々に増えてきます。

 

だから自分が勝手に「ここまでは適正だ」と決めるわけにはいきません。

 

逃げるわけではないですが(逃げてもいますが、笑い)市場次第となります。

 

景気が加熱してFRBが再び引き締めをするような事態になると急落もあります。

 

逆に長期金利が日本じゃあないけど、日本はマイナスですね、さらに下がるとハードルはさらに下がります。

 

その4 現金比率が高すぎる。どうすればいいか?

「遺産相続でまとまったお金があり、預金しているが、この際株式に投資したい。FPに相談したら5年位かけてドルコストで投資しなさいと言われたが、機会を逃すのではと心配している」

 

ご返事

株式投資は有効な投資ですが、何しろ長期にわたります。私は20年以上をおすすめしています。

そんな長期計画を一気に進めるのは逆に出たとき、つまり大幅下落にあった時の精神的な損害が大きいです。

理論的には一気投資が有利ですが、精神面のコストも考えると、私もFPさんに賛成です。

確かにインフレ分は目減りしますが日本のインフレ率は1%以下で低いです。

 

ただし現預金が多いのは私も同じなので債券とか株式以外も調べてみますね。

 

「株価が好調なこと」が早く投資したい原因なら要注意です。

「上がるから買う」は投資家心理だからです。

もっとも逆の「下がるから売る」投資家心理はもっと問題ですが(笑い)

こちらは「永久投資の方針」で対抗しましょう。

 

やはり鉄板のドルコスト法が私も手堅いと思います。

 

その5 10年くらいの投資で効果があるか?

「米株投資を始めようと思うけど10年ではどうですか?」

 

ご返事

過去を見ると10年では効果は出ています。

米株ならプラスには間違いなくなるでしょう。

ただしリターンについては10年ではまだ安定しません。

 

現在までの過去の10年のリターン、米株だと年率13.6%をそのままこれからの10年に期待するとがっかりするかもしれません。

過去の10年がリーマンの下落からの立ち上がり分も含んでいるからです。

 

世界が金融緩和が通常になったことが一番大きいです。

だから期待リターンである6%程度を考えておく方ががっかりしなくてすみます。

 

また10年だと大幅下落に巻き込まれるとそれ以下になる可能性はあります。

将来はわかりませんからね。

 

20年以上の期間が確保できるとリターンは安定します。

リタイアを過ぎても投資は継続できるので、イデコをのぞけば、なるべく長期をお考えください。

 

その6  投資を始めたい

「自分も投資を始めたいけど初心者なので始めは投信で行きたい」

「VTとVTIを中心にして10%ほどVGTを入れてハイテクを取り入れたいがどうか?」

 

ご返事

投信ETFで始められるのは賢明な判断だと思います。

さて、VTやVTIは全世界、全米ととても丸い投資なので賛成です。

 

ただ、VGTは尖った投資なのでVT、VTIとは性格がかなり異なります。

ハイテクを入れるならもう少し丸い、QQQやVUGもあります。

QQQはナスダックのETFなのでVTIとの親和性は高いと思います。

だから割合を少し増やしてQQQにすることもご検討ください。

 

またVUGも年間経費が0.04%と安く、リターンも最近はQQQを追い上げています。

こちらもVGTよりかなり丸くて有力ですよ。

 

以上です。それではコメントいただいた方、そしてあなたの投資の成功を強く願って記事を〆ます。

長くまとまりがなくてゴメンナサイ。うまくならないと!

 

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