親子はリンクしている、自分が変われば子供も変わる
昨日場違いな「子供の教育」について書きました。
需要はないかと思ったのですがコメントなどもツイッターでもいただきました。
私は忘れやすいので思い出したついでに第二弾を勝手に書きます。
例によってスルーお願いします
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1 そんな簡単なことで成績が上がるわけがない
昨日書いた「親子定例ミーティング」を提案するとほとんどの方はそうおっしゃいます。しかし成績が上がるならと「やってみよう」と言ってくださいます。
しかし続かないのです。
3ヶ月続く人は20%くらいしかいません。
なにかのきっかけで途絶えてしまうのです。
ちょっと儀式じみていて照れくさいのかも知れません。
「別にしなくてもコミュニュケーションくらい取れるだろう」という悪魔のささやきもあるでしょう。
(1)続かない原因は「伝える会ではなく聞く会なことを理解していないから」
実はこの会は親から子に伝えるのが目的ではありません。
頑張っている子供から「聞く会」なのです。
そして頑張りをわかってあげて、「褒めてあげる」会なのです。
親御さんはお子さんから話をきちんと聞く機会が圧倒的に不足しています。
子供もうっかりしゃべると「チェックや説教」が飛んでくるので黙っているのです。
だから「無条件に話を聞く機会」を作ることは有意義になります。
朝礼での校長先生の話が誰にとっても苦痛なのは「一方通行」だからです。
意見を言うことも、題材をリクエストすることもできません。
言い換えれば週に1回10分間子供の話を聞いてあげるのです。
それが続かないのは親に「やる気がない」「根気がない」ことの証左になります。
親がその程度で子供に「忍耐力」「辛抱強さ」を求めるのは間違いでしょう。
(2)ダメ出しをせずに聞くこと
親御さんは気に入らない内容があると話をさえぎって「ダメ出し」します。
「えっ、その時間はあなた勉強してたはずじゃあないの?」という具合に。
そうするとお子さんは「選択して都合のいいこと」だけしか話さなくなります
つまり親御さんはお子さんの全体像を把握できないのです。
だから親御さんはお子さんの特定の面しか知らないということが起きます。
(3)かばんを見せたがらないのも「ダメ出し」のせい
「うちの子はかばんの整理がうまくできないんです」という相談は多いです。
「お母さんが整理してあげれば良いんじゃあないですか?とりあえず手本として」
「それじゃあ本人のためにならないし、第一私には触らせたがりません、あの子は」
そりゃあそうですよね。かばんから☓がいっぱいついたテストとか出てきたら10分は小言、説教されるだろうし、子供も防衛します。
「へーそうなんですか、ぼくの時は素直に整理させてくれましたよ」
「もしかしてお母さん、その時なんか言ってません?」
「そりゃあ言うでしょうね、言わずにはいられませんよ」
「それが原因なんですよ」
「まずは黙って、決してしゃべらず、情報収集ですよ」
「文句を言うのは後でいつでもできます」
お母さんが一番不得意なのは黙ってお子さんの世話をすることです。気がついたことを全部ぶつけて喋ってしまう。戦略的にマズイです。
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(4)お子さんへの注文は箇条書きにして最低一晩寝かせる。
ピザ生地も寝かしますよね。「言いたいこと」「注文」も寝かせて熟成すべきです。
悪い成績表でも受け取った時はいくつも言いたいことがあるでしょう。
それを全部お子さんにぶちまけてしまっては元もこもありません。
結局は何も改善しないからです。
お子さんへの「注文」「いいたいこと」「改善の提案」は箇条書きにして優先順位をつけて例のノートに書きます。5から10くらいは並ぶでしょう。
そして一日経ったら見直して「優先順位が低い」「今言わなくてもいい」「言っても解決が難しい」ものを消します。
そこで一つも消すものがなかったら、あなたは昨日いうべきでした。
しかし一つでも消えたなら、保留すたのは正解でした。
そうやって練っていくとたいてい3つ以内に収まります。
この作業をしなかったら「感情のままに全部をお子さんにぶつけていた」わけです。
考えたらぞっとしません?
(5)悪いことを言う時には良いことから話す。褒める、評価する。
次に伝え方を工夫します。
ダイレクトに箇条書した紙を突きつけてうまくいくはずはありません。
「お母さんは私の努力を何もわかっていない」と思うに決まっているからです。
だからまず「できていないこと」よりも「できたこと」「達成したこと」を評価すべきです。
そして「改善点」についてお子さんから「どう考えているかを聞いてみます」
もしお子さんの考えと一致していれば「押し付けにならないだけ得」だからです。
一般的にお母さんがたはこの「間を取る」ことが苦手です。結論を急いでしまうんですね。
お子さんから希望した提案がでなければ言うしかありません。
一つずつ「その理由」と実行した時の「効果」を話します。
そして協力することを伝えます。
2 たいていの親御さんはお子さんを過小評価している
たいていの場合はお子さんへの評価は親御さんより私のほうが高かったです。
「うちの子がそんなにできるはずがない」という思いがあるのですね。
これは世の「教育評論家」が子供に「過剰な期待はお子さんをダメにする」という宣伝をしたことが大きいと思います。
最近の研究でわかったように確かに遺伝子が音楽やスポーツや語学や数学に対する影響は大きいようです。
しかしショパンコンクールに出たりオリンピックにでたりプロ選手になるなら別ですが、例えば最高峰とされる東大だって一年間の入学者は3千人以上もいるんです。
オリンピックで金メダルを取るのとはわけがちがうのです。
たぶん能力の数%しか使っていないでしょう。それをもう少し引き出そうということなのです。
なのに親御さんが「うちの子はこの程度」と限界を低く決めてしまえば、お子さんにはそれが目標になってしまいます。
期待が大きすぎることが問題なのではなくて「きちんと一体となって実現に努力する」ことができていないことが問題なのです。放っとらかしはダメです。
(1)目標は複数つくる
20年後、10年後、5年後、1年後と将来の段階によって変わります。
だから遠くの目標、3年後くらい、それから来年と複数の目標が必要です。
直近の目標はちょっと下に置いて達成度を上げる
1週間後とかの目標はちょっと下に起きます。
達成の確率を上げるためです。
「目標達成」「上方修正」の方が好感度が高いのは株価と一緒です。
ギリギリだと達成が微妙になります。
目先の目標は「幼稚なもの」「取るに足らないもの」でOK
目標を立てる→達成する
のサイクルを確立するためですから「大層なものである」必要はないのです。
これも会社でやっていることですね。会社の目標はきつそうだけど。
ややっ、こんな字数になってしまいました。最後に一つ
親子はリンクしている、親の努力、改善が子供に伝わる
長年やってみて驚いたことの一つがこれです。
「片付けができない」「きちんと宿題ができない」「時間にだらしがない」・・・という相談を受けた時私は
「まずあなたが実行して見せてあげればいいんじゃあないですか?」と言ってました。
たいていのおうちで「片付けが完璧」なことはまずないですから。
お母さんが、家の片付けをする、話を聞く・・・それだけでお子さんに何も伝えないうちにお子さんが変わっていくのです。
「親子はつながっているんだなあ」と感じさせられる出来事が多かったです。
お子さんの話を聞くには「とりあえず3秒間だまってみる」
これはお子さんに限りませんが、3秒の沈黙に人は耐えられません。
向き合った時、大抵はお母さんから話しかけているのです。
「自分の話したいことを」
お子さんの「自主性を育てないなら」お子さんにまず話しを切り出せせるべきです。
それには「だまる」のが一番です。3秒は長いですが、我慢です。たいていは1秒でOK。
そうやって聞く習慣が親御さんに付けばお子さんはどんどんしゃべるようになります。
お母さんが50:50を越えてしゃべることがコミュニケーションを阻害していたのです。
今回は以上です。長々と失礼しました。参考になることがあれば取り入れてください。
これは私が実際に効果を確かめて成功率が100%のものだけです。
出かけるので校正せずに挙げます。不十分な点はお許しください。
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