お子さんへのアドバイスは最大3つまで、ベストは1つ
今日は投資について思い浮かばないので、お子さんの教育についてです。
場違いですが参考になる人もいるかも知れないので書きます。興味のない方はスルーください。
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38年間子どもたちの教育に関わって来ました。
いつか書いたように私は「自分探し」したあと知り合いの高校生3人の家庭教師をしたことがきっかけで子どもたちを教えることを仕事としてきました。その期間は38年になります。
小学生が多かった
教えたきっかけは高校生で数学でしたが、職業にしてからは「小学生」「中学受験」がメインでした。
高校受験もしましたが、倍率は高くないので通りやすいです。それに対して地方とはいえ中学は人気校では競争率が7から8倍あったからです。
担当の相性がある
またそれぞれ相性があります。学年が上になるほど「教えやすい」という人が一般的ですが、私は「小学生」との相性が良かったのです。相手はそう思ってはいなかったでしょうが(笑)
やる気があれば100%伸びる
素質が大きいかそれとも努力でカバーできるか?
はよく議論されるところです。
最近の研究では音楽やスポーツは70%くらいが遺伝子によるとありました。
勉強でも50%を越えているそうですが(スミマセンソースは忘れました)
私の持論は「高校受験までは素質は関係ない」「やれば必ずできるようになる」というものでしたし今もそう思っています。成果が出ないのは「やり方に問題がある」のです
特に算数・数学系は努力が点数に結びつきやすいので好きでした。
苦手とする子が多くて「伸びしろ」が多かったこともあります。
6年生の初めに算数嫌いで苦手だった子が本番の入試で満点をとったこともあります。(事後調査で)
今まで子どもたちの教育についてどこかで発表したことはないです。だから以下に書くのは初めてで「私にとっては秘伝のタレ」にのですがリタイアしているので書きます。
またあくまで自分の観点ですので、地域やお子さんにより違うことはいうまでもありません。
今回は私の経験から親御さんにとって有益・意外なことを挙げてみます。
1 親は自分の子のことを実は知らない。コミュニケーションがないから。
親御さんとのコミュニケーションには力を注いでいました。
子どもたちを教えて伸ばすのは、彼らも忙しいし、体力の限界もあるのでけっこうギチギチなのに比べて親御さんの方は「伸びしろ」が大きかったからです。
なかでも父親は「無関心」「母親任せ」のことが多くて「伸びしろ」「開拓余地」が多くありました。
そこで父母会(集団のこともあり個別の時もあった)には「両親」でおいで頂くように強く要請して、少しずつ両親での参加も増えました。
事前にお子さんにカードを書いてもらう
好きな科目や嫌いな科目、勉強での悩みや、勉強以外で好きなこと、嫌いなこと
テレビを見る時間、ゲームをする時間、漫画を読む時間・・・お父さんについて、お母さんについて・・・
そしてご両親との懇談で質問しますと
お子さんとの違いが見えてきます。
結論を言うと「親御さんはお子さんのことを意外に知らない」「コミュニケーションが少ない」ことがわかります。
お子さんの書いた答えがほとんど当たらないのです。
母親のほうが少しマシですがあくまでマシという程度です。
そんな内容について親子で話し合う機会がないのです。
また父親は「教育は母親がするもの」という意識も強かったです。
けれどお子さんのお父さんに対するコメントで
「がんばって働いていてすごいと思う。忙しくしているのでなかなか話すこともないけど、もっと一緒に話したり遊んだりしたい。お父さんのことは大好き」
とかいうコメントが書かれていると「涙ぐむ」人もいました。
普段合うと「勉強はしてるか?」「宿題はしてるか?」とかの会話しかなかったからでしょうね。
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自然体ではコミュニケーションの時間は増えない
お子さんの教育では「自然体」が好きで「わざとらしい」ことを嫌う親御さんが多いです。
しかし、自然に任せた結果が上記のような「コミュニケーション不足」になります。
だから親御さんがルールを決めて実行していかないと十分な成果は得られません。
私が提案していたのは<定期親子ミーティング>です
1 専門のノート、日誌、を用意する。付録とかではなくなるべく高いやつを。
2 時間は金曜か土曜の夜、10分間延長あり、ただし説教で長くなるのは厳禁
3 内容は
①まず1周間の努力をねぎらう。しっかりと
②先週立てた目標の達成度を本人から聞く
③1周間の学習の内容を聞く
④問題点・改善点を挙げてもらう
⑤改善できるものを話し合う
⑥来週の目標として設定する
細かくは
①まず親御さんがお子さんをねぎらう機会はほぼありません。
こういう機会を設けて「意識的」に「ねぎらう」「ほめる」ことは絶対に必要です。
まず注文から入るのは「やってもやっても新たな課題が現れる」ので達成感を味わう時がありません。達成したらしっかりとねぎらうことが大事です。親御さんは先走ってこの過程を省きがちです。
④自分の不十分なところは本人がわかっている場合が多いです。指摘されるより自分から提示するほうがレベルアップにつながります。
⑤⑥優先順位を決めるわけです。原則は「達成しやすいものから順番に」
成功は「スモールステップで」というわけです。
初めは小さくてもいいので「勝ちグセ」をつけるわけです。
そのためには「真の目標よりやや下」に設定するのがいいです。
⑥目標は絞り込む
親御さんの注文は多くなりがちです。ベストは1つ、多くても3つにすべきです。
大人でも3つより多い注意点があると「散漫」になって達成率が下がります。
スポーツなんか3つ以上の注意点があるとプレーできなくなります。
成果が上がらないご家庭ではこの
「目標設定」がない、もしくは適切でない場合がほとんどです。
♡そんな簡単なことで成績が上がるとは思わない人が多いです。しかし、実際に実行できる人は少ないです。いくらうなづいていても3ヶ月続くのは20%以下、半年だと10%は切ります。親の忍耐力がそんなんで子供にだけ忍耐力や努力を期待するのはおかしいと思いませんか?
目標がなければモチベーションが上がらず成果も上がらない
これは投資でも同じですね。スポーツが子どもたちに好まれるのは自分が取り組む課題や目標が「設定しやすく」そして「その効果が確かめやすい」、努力が実を結びやすいことも魅力の一つです。
このスポーツ方式を勉強に応用するわけです。
スポーツでは例えば「速く走れるようにする」というのは少しずつ達成していきます。
13秒台で走っている人がいきなり10秒台を目標にはしません。
「スモールステップ」で少しずつ速くしていきます
スポーツでは簡単なことが勉強になるととたんに「ハードル」が上がるのです。
勉強もスポーツも上達のコツは同じと思っています。
会社と同じ要領、他人には自然にできることが子供にはできない
上記の親子ミーティングのようなことは職場ではどこでもしていることです。
そしてあなたが上司の立場なら部下にどういう言い方をすれば「やる気にさせられるか」はとっくにご存知でしょう。
それを子供に応用するだけなのです。
会社では「君、なかなかがんばっているねー、その調子で頼むよ、頼りにしているからな」とか模範解答を言っているお父さんが家では「こどもの教育はお前の担当だ」とか「ちゃんとやってるだろうな」とかの不適切発言をするのは不思議です。
せっかくの能力はまず「我が子」に役立てるべきでしょう。
これには「親子」という特別な関係が裏目に出ているように感じます。
どちらにも「言わなくてもわかってくれるはずという甘え」があるのです。
しかし上記のように実は「わかりあっていなかった」のです。
「以心伝心」というのは特に親子間では強いと思いますが、当てにするのは危ないです
今回は親子のコミュニケーションの一つの具体例・提案でした。
例によって長くなったのでここまでにします。
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