高値更新中でも買いを怠るな、ヘルスケアは有力、VHTは安全度高し
先週は3指数揃って高値更新を続けています。
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下はS&Pの2年チャート
「3角保ち合いからの上放れ」の典型的なチャートとなりました。下値が切り上がっていたので上放れの可能性が高くは合ったのですがこれほどまできれいなのはめったにみませんね。
FRBの緩和姿勢が原動力の「金融相場」
(1)FRBが利下げで対応したこと。現在FF金利は1.5%とインフレ率を下回る水準。
→逆にこれからの利下げは難しいように思う。むしろ統計によっては「利上げ」を検討してもいいレベル。
(2)FRBが600億ドルの国債などの資産買い入れを再開したこと
→QE1QE2QE3と同じレベルで同じことをやっている。この過程で株価は大きく値上がりしたので今回もそれを連想させて株価の上昇は今後も続きそうだ。
→いっとき言われた「FRBのバランスシートはどうするんだ?」というツッコミに対しては、縮小して以前の状態に戻すことは諦めたようです。
→つまりFRBとしては①金利を先行して下げる②金融をじゃぶじゃぶにする
という金融緩和を実施しています。
(3)トランプは「パウエル批判」を繰り返しました。もっと緩和が足りないという点で。時期はずれましたが結果としてはトランプの希望通りにFRBは動いたことになります。
トランプの批判に対して感情的にならずに的確に行動したことはパウエルさんの「功績」と言えます。
(4)長短金利の逆転が解消したこと
現時点で米国債の金利は(ブルームバーグ11月17日)
3ヶ月1.56% 6ヶ月1.57% 12ヶ月1.53% 2年1.61% 5年 1.65%
10年1.83%
と以前見られた逆転はほぼ解消されています。
デフォルトである2年10年は見事に正常に戻りました。
安心感につながります。
♣実は過去のデータでは長短金利の逆転が起こってから1.5年くらいでリセッションが来ているが、逆転のあといったん金利は逆転が解消して正常化してからリセッションを迎えているので、このことは将来のリセッションをデータ的に否定するものではない。
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高すぎるという見方は間違っている
現在のS&Pの予想PERは18.6で少し高くなりました。
しかし現在の低い金利水準では「割高」ではないと見ています。
私の基準では17から20は適正範囲です。今は適正の中ほどです。
定期買いは続けるべきです。
♣さらにこの水準は目安でありたとえ予想PERが20を越えても定期買いは続けるべきと考えます。スポット買いは控えましょうと感じ。
なので割高と見て定期買いを中止したり、あるいは保有株を売却する作戦は賢明ではないと思います。まして空売りやベア型ETF(SPXSやSQQQ)を仕掛けるのはマズイです。
相場はトレンドに従う可能性が一番高いのでトレンド転換するまでは上昇と見るのが安全です。
とはいえ高値を買い進んでいくのは「高値づかみ」の可能性を考えるとなかなかできません。
株式投資で大事な点は「お金をしっかり入れること」
投資対象が適切であることと並んで大事です。
お金をしっかり入れるためには「投資対象」が適切でなければなりませんからこの2つはリンクしています。
「たぱぞう」さんの記事にバンガード社の投資の金言が乗っていましたがそれに寄ると
1 干し草の山の中から1本の針をみつけだそうとするな、干し草の山自体を買え。
2 長期に渡って株式市場を幅広く保有することは勝者のゲーム。
3 市場全体が入っているポートフォリオを永遠に持てば良い。インデックスファンドの役目はまさにそれだ。
4 とにかく株式市場を全部買え、一旦買ったら、株式市場というカジノからは離れてそのまま放っておくことだ。
まったくそのとおりの金言です。
もしあなたがお金を入れるのが不得意なら「インデックス」が適しています。
インデックスなら「高値づかみ」を気にすることなく買えるからです。
分野ETFも有力な対象
S&Pに準ずる存在として分野ETFがあります。
私はハイテクETFのVGTに投資しています。
VOO:VGT=50:50が推奨です。
VGTを選んでいるのは米国を世界を牽引していると思うからです。
事実上昇率も高いです。下はVGTの半年チャート
私はハイテクサースからの転換やアマゾン売却資金でいろんな値段で買ってきました。
190ドル200ドルときて220ドルでの「高値づかみ」もあります。「乗り換え」だったので価格は気にしなかったのです。その後の値下がりで210ドル付近で数回買い増しをしています。
現在で見れば当然ですが過去の買値はすべて下にあります。
売るつもりはないのですぐに関係はないですが安心のチャートではあります。
現在RSIが73とやや過熱気味です。今後の安値は拾っていく予定です。
勢いが出てきた「ヘルスケア分野」
金曜の上場はS&Pが0.77%に対してヘルスケアETFのVHTは2.06%の上昇。
医療保険最大手のUNHは5.32%の大幅上昇。
政治がらみで、あるいはオピオイドなどの訴訟で出遅れていたヘルスケアが動意づいてきました。
下はヘルスケアETFのVHTの半年チャート
上記のVGTと動きが全く似ていないのがおもしろいですね。
S&Pと比べても違います。
ハイテクへの集中を嫌うならVHTを買う選択はアリ
過去のデータではヘルスケアはハイテクと並んでインデックスを上回ってきました。
このところの政治的その他の逆風で出遅れていたのです。
ハイテクへの集中を嫌うならいくらかをVHTに置き換えるのは分散の意味からも適切です。
個別の株を買う方法もありますが盟主のJNJを見てもヘルスケアは難しいです。
私はヘルスケアはJNJ、PFE(ファイザー)、AMGアムジェンの保有があります。あと医療保険のUNHと。
JNJとあっビー、UNHについては「もみあげさん」の詳しい記事があります。
ジョンソンエンドジョンソン株価爆上げ?トランプ政策とオピオイド訴訟減額効果期待! - ”もみあげ”の米国株投資-お金で幸せになる!-
【投資初心者必見】米国株株価急上昇4銘柄紹介!個別株の難しさを解説 - ”もみあげ”の米国株投資-お金で幸せになる!-
例によって参考になる記事なのでどうぞ御覧ください。
VOO,VGT,VHTを比較すると
過去5年の比較チャートです。
VHTはインデックスとほぼ同じになっています。
今回は以上です。それではみなさんの良い投資を!
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