【リタイアに向けて失敗しない株式投資】景気後退を前にして株式投資を始める理由とロードマップ(2)
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ロードマップの具体編です。
くどいのを避けるために簡潔を心がけました。「上から目線」の表現になっているかも知れません。ご容赦ください。
1 ネット証券の口座を作る
SBI証券、楽天証券、マネックス証券の1つあるいは全部に口座を開設します。
それぞれ良さがあるので優劣がわからなければ全部に開けばOKです。
私は全部にあるので特徴とオススメの点を書くと
1 楽天証券
初心者に一番わかり易い画面です。
自分の資産がひと目で分かります。
海外資産、国内資産、現金等が一気に見られます。
前日との増減や過去の資産の推移もわかります。
日本円から直接米株やETFが買えます。
楽天ポイントも使えるようです。
楽天銀行も便利なのでセットで開設がオススメです。
2 SBI証券
最大手です。
画面や使いやすさなどは楽天との好みですがやや上級者向けの感じがします。
住銀SBI銀行と即座に連携していますので住銀SBI銀行も開設がオススメ。
住銀SBIを使えば為替手数料が片道0.04円と安いです。
3 マネックス証券
一番上級者向け
他と違うサービスは
米株でも「逆指値」が使えること。時間外取引ができること。
設定しておけば損切り、利確が自動的に行えます。
個別株の売買をするならここがオススメです。
♣SBIでも逆指値が10月から可能になったそうです。ゆうさんからコメントで教えてもらいました。
2 積み立てNISAの口座を開く
メインの証券会社で積み立てNISA口座を開きます。
サイトから開けます。
3 積み立てNISAで積み立てを始める
◇毎月15日に自動で積み立てる設定をします。
◇投資対象はスリム「先進国」
世界の株式の90%をカバーする「先進国型」がこだわりがなければオススメです。MSCI先進国指数に準拠した投信はたくさんあり手数料も安いです。
こだわりがなければ「イーマクシススリム先進国」が手数料が安くてオススメです。
ほぼ同レベルの投信は他にもあります。
◇日本株を10%入れる。
これには日本株が入っていないので、入れるにはTOPIXか日経平均の投信を8%あるいは10%入れます。8%の根拠は日本のシェアが世界の8%だからです。10%はより簡明にするためです。
日本株全体に投資するにはTOPIXが本筋です。しかしここ5年、10年くらいの期間では日経平均の方が有利と思っています。TOPIXでは下位企業の動きがよくありません。また比重が大きい金融機関の苦戦が予想されるためです。
また新興国はここ5年ほどは下落リスクが高いと見ています。景気後退では通常激しく売られるのでそこで買えば十分と考えています。常にバランスを取りたいなら10%入れるのはOKですが下落した時は受け入れる必要があります。
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4 可能なら限度額の年40万円、月3.3万円を毎月積み立てる
将来の資産額は毎月の投資額に比例します。だから限度枠は可能なら全て使うのが有利です。
だから 月に3.3万円の投資が可能なら限度いっぱいすべきです。
余分の現金を残しておく必要はありません。
とはいえ当面のお金がなくてサラ金やキャッシングを借りるようなことはことはやめてください。
数十万の現金は必要です。百万以上は要らないでしょう。
枠いっぱいにしっかり投資すべき理由
(1)上記のように成果は投資額に比例するからです
(2)大きな経験の一歩となる。
はじめての投資では限度を使い切るのは結構勇気がいることです。
経験者から見ると年に40万は小さく感じるでしょう。
しかしはじめての場合は大きく感じます。
(3)下落への抵抗力を高められる
インデックスの定期買いとはいえ株価の上下は気になります。
そして下落もあります。
その時に感じるなんとも言えない「イジイジとした気持ち悪さ」「エレベーターが降りる時の感触」を感じることが大切です。平気ならあなたは「下落抵抗力がもともと高い」のでしょう。
気持ち悪さが嫌で積み立てを辞めたいと思うなら、もう一度「株式投資の意義」を始めから学び直す必要があります。
(4)実際のリスクは小さい
年に40万投資して2年後に大幅下落の底が来たとするとその時の含み損は
40X2X0.3=24万にはなりません。
安くなっていく過程でも買うからです。
厳密には計算はできませんが、大まかには半分くらいでしょう。
そうすると12万円が正解です。
一時的に12万円の損失を抱えるわけです。
年収600万の人なら2%です。240万の人なら5%。
どちらにしても大騒ぎするような額ではありませんし生活に困るわけでもないです。
さらに損失は確定しておらず一時的なものでしばらくすれば回復するでしょう。
しかし実際には今度の大幅下落で積み立てを休止する人はかなり出ると見ています。
「たぱぞう」さんのブログの記事にもありましたが私達は想像以上に「損失」には弱いのです。慣れなければなりません。投資の期間は長いほうがいいです。
そのためには安全確実なインデックス積み立ては積み立てNISAの限度いっぱいすべきなのです。
(5)イデコも同様に可能なら枠いっぱいに投資する。
イデコの枠は個人差があります。自営業の人は月額6.8万、年に81.6万円が枠になります。
会社員の人は月に2万ほどです。
5 積み立てNISAとイデコを枠いっぱいに投資した時のリターンは?
積み立てNISAは現在最大20年の制度です。今後延長されるでしょうが、まだわかりません。
とりあえず積み立てNISAとイデコで年60万を株式投資した場合の資産額は
自営業の人は2倍してください。
年60万 | |||||
年数 | 6% | 5% | 4% | 3% | 2% |
10 | 791 | 755 | 720 | 687 | 657 |
15 | 1397 | 1295 | 1202 | 1116 | 1038 |
20 | 2207 | 1983 | 1787 | 1613 | 1458 |
25 | 3291 | 2864 | 2499 | 2187 | 1922 |
30 | 4743 | 3987 | 3365 | 2855 | 2433 |
35 | 6686 | 5420 | 4419 | 3627 | 3000 |
40 | 9285 | 7248 | 5700 | 4524 | 3624 |
45 | 12765 | 9582 | 7260 | 5562 | 4314 |
50 | 17421 | 12561 | 9159 | 6768 | 5075 |
海外株式ではインフレ率を除いた実質で年4から5%を見積もっています。
過去の成績をもとにもっと高いリターンを見積もっている場合もありますが控えめに見ています。
さらにインフレ率をどう処理しているかは重要です。将来の物価、貨幣価値で考えるのは頭がこんがらがるので、私はインフレ率を除いた実質で見るようにしています。
(1)50年では1億ほどになる。
(2)退職金などを加えて2千万はとても軽いことがわかる。
この投資だけでも22年ほどで到達。
6 大幅下落時の行動は?
1 売る行動、投資をやめる行動はNG
これは対象が先進国インデックスで積み立てという鉄板コンビなので問題なくクリアできるでしょう。
2 買い行動ができるかどうかは個人次第
「暴落がきたら思い切り買おう」とは誰もが思っていることです。
しっかり買えるようにしたいですね。
対象は特にこだわりがなければ同じ「先進国インデックス」でいいと思います。
大幅下落時には「新興国はケチョンケチョンに売られる」宿命です。
今まで買ってこなかった分を、全体の10%程度になるように安値で買うのはいいと思います。
また気になる個別株があれば買うチャンスです。
多くの人に人気の高い「高配当株」は残念ながら下げ幅は小さいでしょうがそれでも普段よりは全体に連れて安くなります。
迷うようならインデックスで十分です。うかうかしていると上昇してしまいますから。「まず買うこと」が優先です。入れ替えは後からできます。
以上です。
それではみなさんの良い投資を!
今回の動画は→https://youtu.be/aFdR_3Zf27I
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