【リタイアに向けて失敗しない株式投資】景気後退を前に株式投資を始める理由とロードマップ(1)
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リタイアに向けての資産づくりには株式投資が有利です。
現預金がインフレ率だけ目減りし、債券もインフレ率をカバーするのがやっとなのに株式投資ではインフレ率を除いた実質利回りが4から5%あります。
インフレ率を除いた利回りと年数と資産の関係は以下です。年に100万円を投資した時の資産額です。複利効果は絶大なことがわかります。
年百万 | ||||
年数 | 5% | 4% | 3% | 2% |
10 | 1257 | 1200 | 1146 | 1094 |
15 | 2157 | 2002 | 1859 | 1729 |
20 | 3306 | 2977 | 2687 | 2429 |
25 | 4773 | 4164 | 3645 | 3203 |
30 | 6644 | 5608 | 4757 | 4056 |
35 | 9032 | 7364 | 6046 | 4999 |
40 | 12081 | 9501 | 7540 | 6040 |
45 | 15971 | 12101 | 9271 | 7189 |
50 | 20936 | 15265 | 11279 | 8457.67 |
20年30年と長期保有してこその有利性
しかしこれは短期間で得られるリターンではありません。
10年以内では停滞することもあります。
20年以上の長期になると力を発揮します。
30年以上なら文句なしです。
ということは投資する期間は長いほどいいことになります。
だから始めるのなら早いほうが有利です。
来年にも景気後退が来ると言われているので先伸ばししたい人が多い
下がる可能性が高ければ今買わないほうがいいと考えるのは自然です。
しかし、それでも今始めたほうが有利です。
その理由は
1 20年以上の長期投資では初期の仕入れ価格の少しの差は問題にならないから
下は米S&Pの10年チャートです。この10年で3倍に成長しています。配当は含んでいません。
10年前に投資した時の価格が10%高いか低いかは現在では問題になりません。
それよりは「ちゃんと投資したか」「どれだけ投資したか」の量の方が問題になります。
狙いすましてその後の安値を狙って投資しても「定期的にしっかり投資してきた人」には及びません。
この10年が特に投資環境が良かった、つまりこのチャートが都合がいい点はありますが、20年以上の長期ならほぼ当てはまります。
下は過去30年のS&Pの動きです。
ITバブルの崩壊やリーマンショックなどの大きな下落もありますが、着実な定期買いはそれらを乗り越えて大きなリターンを生んでいます。
10年の期間では期間のとり方によってはトントンくらいの時もあります。
しかし20年の期間では必ず大きなリターンが得られています。
リタイアに向けて長期間投資を続ける時の心強いデータです。
<結論>
過去のどの時期の投資も現在は十分なリターンをあげている
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2 過去のデータは「将来には当てはまらない」との反論には
今後はより順調に株式は値上がりする
と思っています。その理由は政府の関与がますます大きくなるからです。
政府が経済に関与しない純粋に「市場任せ」では不況がかなり長く続く可能性がありますが、民主主義の国ではそれは許されません。
必ず中央銀行は「金融緩和でお金をじゃぶじゃぶ供給」するし政府は公共投資でお金をばらまきます。
失業率が高くなることが許されないからです。
その政策は失業者も救いますが、富裕層の株式や不動産も大きく値上がりさせます。
社会が発展する限り株式や不動産は値上がりします。
不動産は人口減の日本では難しいし、米国の不動産投資もリート以外は難しいです。
その点株式投資は小口から入りやすく成果も安定しています。
株式投資がうまくいかないケースとして考えられるのは
1 戦争で世界がめちゃめちゃになる
→第二次世界大戦でも米国株はチャラにはなりませんでした。
2 共産主義革命が起きて世界から資本主義がなくなる
→ロシアや中国にも株式市場はあります。資本主義、市場主義以上のシステムは見つかっていないです。
と考えにくいです。
3 大幅下落が怖いイメージが強すぎる
定期買いで着実な投資をしている人ばかりではありません。
だから暴落時はことさら大きなダメージになるのです。
インデックスの定期買いで着実な投資をしている人にとっては暴落は「安く買えるチャンス」であってそんなに怖いものではありません。
(1)下落幅はその前の高値が基準で仕入れ値の平均ではない
30%下落したというのはその前の高値が基準になります。
今度ある大幅下落がそのくらいだと思っていますが、これから積み立てていった投資が30%下落するわけではないです。
これから始めた場合は一時的に15%ほどの下落になると思います。
(2)下落の期間はそんなに長くない
リーマンショックでも1年もしないうちに上昇軌道に戻りました。
以前の高値を抜くには数年かかりましたが。上記チャート参照
だから辛抱する期間は1年以内です。
本当は下落の期間が長いほうが仕入れ値が安くなるので有利なのですが、心理的には心配です。
(3)現在の投資も長い期間では報いられる。
たとえ将来一時的な下落があっても長期的には今の投資は何倍にもなって報いられます。個別のロットで見るとそれぞれの投資に意味があります。
全部を合計して考えるのは機関投資家、プロの発想です。会計方式が違うので考えも違うのは仕方ありません。個人は年ごとや四半期ごとの決算の必要はないので個別のロットで考えても何の問題もありません。
投資期間や会計決算の縛りがない個人が長期投資する場合は彼らとは別の方法を取るべきと思います。
長くなりましたので具体的なロードマップはは次回にします。
それではみなさんの良い投資を!
今回の動画は→https://youtu.be/u0bpS1mx-Bs
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