「天井で買って底値で売る」への対策、「高値づかみ」は起こりうるが「底値売り」は避けられる。
「天井で買って底で売る」ってだれでも経験しますよね。
自分の売買を見ていたかのように、売ったとたんに上がっていきます。また後で見れば天井で買っていたというのもよくあります。
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上昇トレンドで買うと「高値で買う」のは起こりうる
上昇トレンドで買うのは最も安全な方法です。トレンドは継続する性質があるからです。
しかし、自分が買ったあとトレンドが転換して、あるいは一時的に下落することもあります。
一時的にというのは後で分かることです。その時点ではそのまま下がっていくように感じます。その後の回復を知らない時点では「高値づかみした」と感じます。
これを回避するには単純に「高値では買わない」方法があります。
とはいえ下落トレンドでの株は買えないのであくまでも上昇トレンドにありながら一時的に安い時期を狙う方法です。
一般にはグランビルの法則がよく知られています。
これを使えばある程度「上昇トレンドだが高値づかみを回避」できそうです。
グランビルの法則の買いチャンスの4つの場合のうち「上昇トレンド」での買いは②と③です。
②は上昇トレンドにある株が平均線、例えば50日線を一旦割って、再度上昇して行く点を狙います。もちろんだましもあります。
③は上昇トレンドにある株が平均線に接近、あるいはタッチして再び上昇するパターンです。
どちらも有力と思っています。
その理由の一つは「予想の具現化」です。
この法則は有名で誰もが知っているので、この買いポイントでは買う人が増えます。だから株価は上昇する可能性が普通よりぐんと高くなります。
何かのアクシデントが起これば例外になります。
新高値更新は安全度高いが高値づかみにもなる
新高値更新の銘柄は勢いがありまた「売りも出ない」のでさらに上を目指します。「青天井」といいますね。
しかし何かの理由で下落に転じると買ったタイミングによっては「高値づかみ」になります。
予測することはできないので難しいですが、本によると転換するタイミングとしては
①成長率の鈍化②買われすぎて割高になっている③機関投資家の売り抜け④株式分割などの行事通過が契機になると書いてあります。
そして株価の上昇に出来高が伴っていない、売りが枯れたことによる上昇、などで見分けるとありますが判定が難しいです。
利確を狙っている勢力がいる
素人は株価が上がれば楽しいばかりでまさか「売る勢力」が潜んでいるとは考えもしません。(失礼けっこういらっしゃたらごめんなさい)
しかしプロは常に「利確」「売り抜け」を狙っています。
チャートでこれを見破るのは難しいですが(私の場合です)RSIが80以上で加熱したら「その可能性がいつでもある」ことは意識すべきでしょう。
「RSIが75以上なら買わない」とかの対策で高値づかみをある程度は避けられます。
ここまでの結論
上昇トレンドでの買いが基本だが高値づかみの可能性もある
グランビルの法則利用やRSI、チャート、出来高などである程度高値づかみは回避できる
しかし結果として高値づかみになる確率をゼロにはできない
また一時的な高値づかみも長期で上昇トレンドが崩れなければ、いずれ抜いていくので問題ない。
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問題なのは下降トレンドへの転換、暴落に巻き込まれること
会社の将来が盤石ならたとえ下落しても保有し続けていれば何年か後には復活します
しかしそこまでの自身は素人には持てません。
どんどん下落していく株価を見ていると忍耐にも限界が出ます。
我慢できなくなってたまらず売る時期はどの投資家も同じになります。
大きな下落で出来高が急増することでそれがわかります。
セリング・クライマックスと呼ばれます。
不思議なことにそれを通過すると出来高が減少して株価は上昇します。
「売りが枯れる」といいます。
多くの素人が「底で売る」のは事実です。
下はJPMが無料の決済サービスを始めるとのニュースで下落しているVビザのチャートです。強力なワイドモートが崩れるのではないかと心配されたのです。
8月の初めのトランプ政権の貿易戦争の再開でも急落しています。
どちらも下落時に出来高が急増しています。
また今回の景気後退懸念でも下落して出来高が急増しています。
そして一昨日の長い下ヒゲ陽線で上昇に転じて昨日も上げました。しかし出来高はむしろ減っています。積極的な買いのエネルギーではないです。
Vだけではないですが昨日は明け方出来高急増、株価も急上昇しています。
空売り筋が「利益確定して買い戻した」のでしょう。
どのタイミングで売るかは難しい
売買に長けた人は今回のビザのバッドニュースで即座に判断して売るか、保持かを決めたでしょう。しかしそれには経験と、会社、業界を熟知している必要があります。行動力も必要です。機動力ですね。
ニュースで大きく下落しましたが、それでもその株価が一番の高値であることが多いです。
機動力があれば、一旦売っても後で買い戻せばいいのでさほど抵抗がないのです
事前の設定をしておけば「底で売ること」を避けられる
日々移り変わる株価と状況に素人が対応するのは難しいです。
「現状維持バイアス」が働いて行動を妨げるからです。
ズルズルと売る決定を先延ばししている間に株価は下落していきます。
我慢ができなくて売る時期がどの投資家も同じというのは先述のとおりです。
損の拡大を防ぐ行動を確実にするためには「事前の損切り設定」が有効です。
自分の買値を元にした損切りラインに合理的な理由はないといえますが、心理的なバイアスに打ち勝つ効果はあります。
心理ではなく数字で設定しているので機械的に、自動的に行動できるのです。
波乱相場ではロットごとの個別設定がおススメ
これから景気後退を意識して波乱の展開が予想されます。
銘柄ごとのトータル管理だと、一つの売りが大きなかたまりになり心理的なダメージが大きいです。また利確ラインもかなり下になるので「利益も残りにくい」です。
ロットごとの管理だと損切り、利確にかかる回数は増えるものの小さなかたまりなのでさほど精神的なダメージはありません。また利益も残りやすいです。
以上です。今回は波乱相場に向けての提案でした。
それではみなさまの良い投資を!
今回の動画は→ですhttps://youtu.be/iNVrtbKDHSc
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