景気後退に向かうけど株式投資に参入するのは今がいい時期だと思う理由
株式投資を始める時期としてふさわしくないと思う人が多い
今日の記事は新規参入者と日が浅い方向けです。くどい表現もあります。不要な方はスキップしてください
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- 株式投資を始める時期としてふさわしくないと思う人が多い
- 景気後退を意識して何かのデータで株価は軟調になります。
- これからは株式投資は難しい時期だ
- 「今始めるべきだ」と思うのです。
- 株価は景気に先行するから
- これから下落に向かうのなら待ってればいいのでは?
- 下落を経験した投資家は強い、あきらめない、守備力が強くなる
- 「インデックスでいいんだ」と思い切ることができる
- 少額で始めることで経験を積める
- インデックス積立は続けていれば必ず報われる
米中貿易戦争の影響で苦しい中国や、景気後退入りが今年中にも濃厚なドイツを尻目に好調を維持してきた米国も2020年後半からの「景気後退入り」が濃厚でコンセンサスになりつつあります。
♣2四半期連続での対前年度比(対前期)マイナス成長が景気後退とされています。
ドイツはもうすれすれの状態です。
景気後退を意識して何かのデータで株価は軟調になります。
今回米国では2ヶ月連続での「製造業景況感指数50割れ」により下落しました。
昨日は雇用データの先行数値(ADPの9月の雇用が予想を下回った)ことで米国株は下落しました。下はS&Pインデックス指数。
前回、前々回の5月、8月の下落はいずれもトランプ政権による対中貿易戦争の拡大を警戒したものでした。
今回はそれほど明確な理由ではありません。
製造業景況感指数が2ヶ月連続で50を下回ってから「景気後退」までに12ヶ月+ー6ヶ月くらいの遅れがあるからです。
長短金利(米2年債と10年債の金利)の逆転からも同じくらいの時間差があります。
なのにかなりの下落です。さらにチャートの形からは下落が長引く可能性もあります。
昨年の10月と似ているからです。
昨年の10月のからクリスマスにかけての下落はかなりの規模でした。
今回もそうなる可能性もあります。
チャートの下を結んだ線が今年から切り上がっているのがわかります。
しかし今回の下落はその下値を結んだ線をすでに下に破っているようにも見えます。
このまま下落すればよりはっきりします。
一方高値を結んだ線は直近の高値がその前の高値を上回っていません。
これは今後前々回の高値を抜けなければ前々回が天井になる可能性もあります。
結論
チャートの形はよくありません。ここ数日に注目です。
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これからは株式投資は難しい時期だ
市場は「異常」と思えるほどに「景気後退」とそれに伴う「株価下落」を恐れます。
だからそれを連想させるデータが出るたびに株価は大きく上下します。
実態の経済がそれほど悪くなっていないのにほんの少しの数値を気にして株価が大きく動くのは素人にはやりにくい展開です。
株式投資を始めるのには適した時期ではないと思われています。
実体経済は悪くないのに将来への予想で株価が大きく動くからです。
しかし私は逆に
「今始めるべきだ」と思うのです。
季節で言うとこれから冬に向かう時期です。
多くの人は春になって始めたいと思うでしょう。
しかしそれでは遅いのです。
理由はタイミングです。
株価は景気に先行するから
景気と株価では大きな誤解があります。
誤解されているのは、景気が良い時は株価は高く、景気が悪い時は株価は安いと思われていることです。
実際は株価は景気に6ヶ月~1年先行します。
つまり「まだ景気がいい」時に株価は下落をはじめて、景気が悪く「失業者がうろうろしている」時に底を打って上昇を始めます。
ちょうど女性のファッションの世界のようです。
水着のショウが行われるのは真冬です。
売り出されるのはまだ肌寒いときです。
これから下落に向かうのなら待ってればいいのでは?
そして株価が底をうった時から「全開で投資する」のがベストに思えます。
否定はしません。
実際に実行される方はいるでしょうし。
問題はそううまくやれないことです。
その理由は「底」がわかりにくいことです。何しろまだ真冬なのですから。
下はリーマン・ショック時のS&Pのラインチャートです。
私達は結果を知っています。
2008年の9月末から始まった米国発の世紀の大暴落です。
S&Pの指数でも直近高値から半値になっています。個別株では70%80%下落した株もあります。
さて問題です。現実的に考えて「いつ買うのが正解」なのでしょうか?
大底を見つけるのは難しいです。上記のチャートではその前の11月の初めにも底と思われる地点があります。
その立ち上がりで買った人は2月末の下落で手放した公算が高いです。
かのウォーレンバフェット氏がテレビで「今安いよ、私買ってるよ、みんなも買ったほうがいいよ」と呼びかけたのが1月の末。
「このおっさん何言ってるんだ、今下落の真っ最中じゃあないかと私は思いましたね」
事実その後2月末に銀行株が激しく下落してシティは1ドルになりました。
しかしバフェット氏はやはり神様でした。
その後底を打ち激しく上昇に転じました。
GMモーターズが倒産したのは株価が上昇し始めたあとです。
つまり景気が最悪な時には株価はすでに上昇に転じているのです。
そんなにうまく上昇の起点で投資できるわけではありません。
さらに言えば安い時期なら神経質にならずにいつ買っても良かったのです。
結局は定期買いなら「安い時期を含むならOKなのです」
今から始めるのも当然OKです。
下落を経験した投資家は強い、あきらめない、守備力が強くなる
上昇からはじめて良い時しか知らない投資家は「無理をしやすい」といわれます。
うまくいくので自分の許容量を越えやすいのです。
また損をすると「株式投資を辞めてしまう率も高いです」
順調では守りを固める必要がないので「リスク管理」をしないからです。
うまくいかない時の損が大きくなり「投資がいやになって退場」というパターンです。
「損切り」などのリスク管理ほど退屈で不人気な授業もありません。
失敗を前提とした話だからです。
もっとも人気があるのは「10倍株の探し方」とか(笑)
しかし下落基調で荒れる相場で個別株をやるには避けて通れません。
インデックスでリスク管理から逃れる手段もあります。(自己ルールですが)
インデックスをオフェンス面からみると魅力はさほどありません。
リターンでインデックスを上回る個別株はゴロゴロしているからです。
しかし大幅下落時のデフェンス力の強力さを知ればインデックスの魅力は絶大です。
「インデックスでいいんだ」と思い切ることができる
ある意味大幅下落を経験しないとインデックスのありがたみは実感できません。
今度くる景気後退とその後の株価上昇の波乱の時期を経験することによって個別株とインデックスの双方の「長所と短所」を実感できます。
個別株への余計な色気が抜けるのですね。
少額で始めることで経験を積める
下落相場でも景気後退でも間違いがないのは「インデックスの定期買い」です。
個別株も日本株と違い1株から買えます。
これらの冬の時代の経験は春になって「シーズン入り」してからは積むことのできない経験です。ちょうどオフシーズンの「走り込み」でしょうか。
イデコやつみたてNISAの枠を使わないのはもったいない
時期が適切でないからとこれらの枠を使わないのはもったいないです。
インデックスの「先進国」や「米国」に定額投資がオススメです。こだわりがなければスリムで。
景気後退で下落すれば評価損が出ますが売らないので関係ありません。
しかし下落しても将来必ず報われることを理解し実行するには「株式投資」の大元を勉強してしっかり理解することが不可欠です。
そうでなければ、なんかのタイミングで「積立をやめたり」「保有を売ったり」することでしょう。
インデックス積立は続けていれば必ず報われる
インデックス積立が成功する条件は2つ
1 将来上昇する投資対象であること。
2 下落時も積立を続けること
「先進国」「米国株」は1はクリアしています。だからあとは2を守ることだけ。
上記のチャートで言えばリーマン前の高値の1300で買った人も今は3000なので十分報われています。
長くなりました、結論は
1 これから「景気後退」「株価下落」が予想されるが投資を始めるのにはいい時期だ
2 守りを考えると「インデックスの定期買い」、イデコ、積立NISA利用が確実
3 個別株をするならリスク管理を伴って無理なく、損を限定して
以上です。くどい表現、上から目線の表現があればお許しください。
それではみなさんの良い投資を!
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